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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-10(lab)】見えませんが空はきっと-グランドピアノがある小さい家-

2020-03-18 19:44:57 | ministock-10(lab)
空が映り込む基礎。

一般的には2回に分けて打設する基礎ですが、これが1回で打設する基礎の証でもあります。

理由は水が漏れないから。

コンクリートの硬化には水は大切。
乾燥ではなく、水和反応で固まりますから水は栄養そのものです。

そして、中5日の養生を経て無事型枠を外すことができました。


見えない。

さすが基礎高1.0m

基礎って見下ろしながら全体が見えるものですが、基礎高が1.0mもあると何がなんだかよく分かりません。
だけど、一般的な基礎より全然コンクリートの使用量は少ないんです。

近づいてようやく中を確認することができます。

まだ、水溜まってますね。
今日もいい感じで空が映り込んでいました。

そして、このシンプルな基礎計画こそがコンクリートが少ない要因。
きちんと構造計画しながら作られたプランは使う材料を減らすことができます。
それで全体のコストを下げるもよし。奮発して憧れのフローリングや家具に予算を回すもよし。

また、もちろん1回打設なので、この水が隙間から漏れ出していることもありません。

人に見えない隙間なんていくらでもあるんですが、水が漏れてないという事は目に見えないレベルでも隙間がないという事。
これが一番のシロアリ対策になります。

これに感動してる場合じゃないですね。
今日も検査。
いっぱい測ろう。


図面通りに仕上がっていました。
出来上がりもきれいに仕上がっていますが、基礎屋さんはもっと1回打ちを上手になりたい、きれいにしたいととても貪欲です。

アンカーボルトもこんなにまっすぐ整列してるのに。


すごい先を見ているという事でしょうか。
すごく頼りになります。

きっと空は見守ってくれているでしょう。

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