今、住んでいる所が狭いから、新しい家はなるべく広くしたい。
初めて家を建てられる方のほとんどが思う事です。
例えば、収納が少なくてお部屋に物が溢れ返っていて、新しい家にそれが入る分の収納を作ればリビングは今の広さでも充分かもしれませんが、それでも今よりも広くしたいと思うものです。
なんで広くしたいんですか?と聞くと、
広いに越したことがないと思うから。
広ければ将来的にも困らなそう。
この辺の理由を思った方は、まだまだ家に対するイメージがぼやけた状態でしょうか。
ダイニングが欲しいし、くつろぐ為のリビングも欲しいし、一応和室も欲しいし、家事コーナーも欲しいし、書斎も欲しいし、物干し室も欲しいし、ウォークインクロゼットも欲しいし、玄関も広くしたいし、布団を干すバルコニーも欲しいし、2階にトイレも欲しいし、洗面化粧台は二つあると便利そうだし、車庫も欲しいなぁ。
と、思った方。
普通です。心配しないでください。
要はこれを設計士と細かく打ち合わせをして、精査していけばいいんです。予算のある話ですがなるべく要望は取り入れたいと考えています。但し、その為に性能を落とそうとは考えていません。
例えば8帖でちょうど良さそうだけど、広いに越した事ないから10帖にしようかなんて思うと25%お部屋が広くなります。この位の事はよくあることですので、100㎡より25%大きい125㎡の家と比較すると、当たり前ですが暖房費も25%増えます。
新潟市において次世代基準レベルの100㎡の家を全館暖房するのに1時間当たり¥50位必要とすると、同じ性能の125㎡の家では¥62.5必要になります。
差額は¥12.5ですから、これが24時間運転で1カ月使うと、
12.5?24?30=9000
暖房費が¥9000も違ってきます。
当然¥9000も増やしたくないので、必要な部屋しか暖房しないし、いる時しか暖房しないし、その他はひたすら我慢して、暖房費を抑えます。
ただ、我慢。
ひたすら我慢、
ローンが払い終わるまでひたすら我慢。
何十年と我慢し続けます。
なんとなく広くしただけでエライ事になりました。
それぞれの用途のお部屋が欲しいのは分かりますが、何部屋あっても住んでいるのは数人だけ。あの部屋を使っている時、この部屋とそっちの部屋とその部屋とそこの部屋と・・・は誰も使っていません。もしくは、数人で使うつもりで確保した広さに一人しかいないなんて事もあり得ます。
ご要望は部屋を単位にせずに、時間と人数と必要な広さを組み合わせながらスペースを確保していきましょう。
代用できるスペースや広く見せる形を組み合わせれば、ちょうどいい大きさが見つけられます。
それには設計士ととにかく打ち合わせして下さい。打ち合わせをこなした回数だけ、引っ越し後の我慢が減ります。
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