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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【坂の上の狭小住宅】構造と意匠。あとおふざけ少々。

2018-02-25 19:11:34 | 坂の上の狭小住宅
今回のキーマン。
構造計算しながら、今回のデザインの中心はこれだっ!と思った柱です。

その後、模型作りながら、やや変な事を思いついていたんですが、
今日の打ち合わせで、Aさんからその変な事をしてみると、どうなりますかと質疑が出ました。
(皆さんにはまだナイショ)

うわー。おんなじこと考えてる!
めちゃめちゃテンション上がりました。

ところが、すごくデザイン的には面白いんですが、それしちゃうと使い勝手が悪くなるんです。
だから、私からは提案してなかったんですが、お客様の方からのご提案となると話は別。

叶えてナンボになります。

まずは使い勝手の悪さを説明しました。
っていうか、誰が考えても使い勝手悪くなるんです。

但し、まずは意識の共有。
同じラインに立ちます。

そして、ここからが私の仕事。

あればデザイン的に面白いのに、使い勝手が悪くなっちゃう。

だったら、別の使い勝手をそれに与えてあげて、デザイン的に面白くて、使い勝手も良くさせちゃえばいいんです。

理由を与えればそれが自然になります。

そこにたどり着く過程は盛り上がりました。
話せば話すほど、アイディアが出てきて、あーでもないこーでもないと盛り上がります。

そして方向性が見えてきました。

ここから私が図面化して、採用されるかどうか最終決定がありますが、
どこに会話のスタートがあるかなんて分かりません。

思いついたこと全部話すと、関係ないと思っていたことが、のちにとても重要なことになることがあります。
今回は見事に構造と意匠がリンクし、さらにおふざけを加えながら機能を組込みました。

こうやって組み立てていったお住まいには、住み始めから愛着が湧くと考えています。
私が一番大切にしていることです。





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