一般的に暖房って、空気を暖める事と思っている方が多いと思います。
暖房=気温の低い部屋の温度を上げるというイメージが強くないですか。
しかし、過去の記事でもご紹介したとおり、暖房には「伝導」「対流」「放射」があり、空気を暖める作業は「対流」の事で、暖房方式の一つにすぎません。
この一般的な「対流」による暖房ですが、実は暖房方式の中では一番難しい暖房方法です。
元々私たちは「放射」で暖を取ってきました。たき火やストーブの事です。
また、寝る時は湯たんぽなどでお布団を温めたりしましたが、これは「伝導」。
人は永らく「放射」と「伝導」で暖を取ってきました。
対流方式が登場したのは、エアコンやファンヒーターになってから。
新しい道具だから、早く暖まりそうというイメージもあるのでしょうか。
空気を暖める。
非常に難易度の高い技です。
熱伝導のいいものほど暖まりやすくて冷めやすいのはご存知ですね。
アルミや鉄などのやかんは火にかけるとあっという間に熱くなります。
逆に土鍋や石釜は温まりにくいですが、一度熱を持つとなかなか冷めません。
で、空気は?と言うと、
2重サッシやペアガラスは断熱効果が高いと言うのは聞いた事あると思います。
羽毛布団も温かいですね。(羽根布団と羽毛布団の違い分かります?ダウン(羽毛)とフェザー(羽根)の量の違いです。ちなみに高級羽根布団という日本語は存在しません。サギまがいの商売にはご注意を。ダウンジャケットもダウンとフェザーの割合に注意してから購入して下さい。ダウンジャケットはあるのに、フェザージャケットという呼び名がないのは結構疑問に思っています。すいません、脱線しました)
これらはガラスや羽毛が凄いんじゃなくて、そこに挟まっている、含まれている空気が熱を逃がしにくいから、断熱効果が高いんです。
熱を逃がしにくい。
熱しやすく冷めやすいの反対。
熱しにくいのは冷めにくい。
つまり、空気は暖めにくいんです。
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思いの外、序章が長くなりました。この序章にヒントが含まれていますが、2つ+αほど暖房でお伝えしたい事があります。
また、後日と言う事で。
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