真冬の見学会が久しぶりなので、ぜひ室内温度を体感していただきたかったのですが、
日ごろの行いが良すぎて(!?)快晴
若干ふてくされながら塩対応していました(うそ)
ただし、今日は正直なお話をしたいと思います。
家の中、そんなにあったかくありません。
いや~、白状してすっきり。
じゃなくて、きちんと解説します。
ミニストックー15の暖房は見学会に備えて8日(水)からエアコンを稼働させました。
24℃のやや強めの風設定。(6畳用のエアコン1台です)
朝、温湿度計を設置して、お昼休みに覗いてみました。
まず外気温は
9.1℃
ほら、やっぱり暖かい。
それに対して1階が
20.4℃
2階が
19.0℃でした。
上下階の温度差は1.4℃
まぁ、こんなもんだろうなと思っていたのですが、なぜ私がそう思ったかというと、
工事中の水分がまだ建物内部(基礎や木材や石膏ボード)に残っていて、かつ建物はこの冬でカイジ張りにキンキン冷え切っています。
その状態で暖房を入れると、
暖気は建物躯体に熱を奪われて、かつ
室内から放湿される水蒸気に熱を奪われるので、
お部屋を暖めるという作業が後回しになっちゃうんです。
とっても断熱性能が高いお住まい(HEAT20G3クラス)だとあまりそういうことがないんですけど、
ミニストックは建物の大きさも含めて「ちょうどいい(HEAT20ギリギリG2クラス)」としているので、立ち上がりにすこし時間が必要なんです。
単純に時間が解決してくれますし、2年目以降は特に立ち上がりの遅さは気にならないと思います。
住み始めの時だけなので、完成見学会の今時期が少し不利なタイミングなんですけど、
それでもこの建物の性能の見どころはあります。
それはサーモカメラとの比較。
1階の室温は20.4℃でしたが、
1階北側のキッチンの壁面は
19.4℃でした。
1階に設置した浴室は
21.8℃
床下エアコンの恩恵を最大限に受けています。
リビングの床(畳)は
20.3℃
と、どこもほぼ室温と変わらない温度。
つまり底冷えのようなものは感じることなく、室温通りの素直な体感温度となっています。
2階についても
屋根面は
19.3℃なので、こちらも2階の室温とほぼ同様。
単純に1階と2階に若干の温度差はあるものの、室温と表面温度はほぼ同じなので、設計通りの性能と言えます。(これでいいのだ)
そして、実はこの温度差もあった方が暮らしやすいんです。
主に1階は食事したりくつろぐ場所。
2階は寝る場所。
寝る場所は他よりも若干室温が低い方が寝やすいので、この温度差で正解となるんです。
と、頭では分かっているんですけど、差をなくしたいと思うのが設計者の性。
ミニストックー12で採用した空調経路をさらに大胆にしてみました。
こちらは2階にあるウォークインクローゼットの棚なんですけど、棚下の床面が漆黒の闇となっています。
これは床に穴が開いていて、こちらは床下に直接つながっています。
つまり、床下で暖房した暖気が直接2階に上がってくるようになっています。
穴の手前には板が立っていて、棚の下をいちいち掃除しなくていいという役割も踏まえています。
(いつも通りの一石二鳥設計)
サーモカメラで確認するとこんな感じ
現実世界では漆黒の闇だったのに、サーモカメラで撮影したパラレルワールドでは、希望の光のように輝いています。
(補足説明:上下の温度差について2階リビングのお住まいは2階のエアコンを暖房運転すればいいだけなので深く考えなくて大丈夫です)
パラレルワールドのことも設計しちゃう僕です。(いいすぎ)
そんなJOJO張りの並行世界も覗いてみたい方、ぜひ完成見学会に遊びに来てください。
お申込みお待ちしております。
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