native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

10年後

2018-11-06 15:55:59 | 建築雑談
13年前に設計した建物の外壁リフォームの工事が先月より始まっています。

リフォームと言ってもサイディングを再塗装するだけなので、設計としての仕事はゼロです。
ましてや前職時代の仕事なので・・・
なのですが、
私にご連絡くださるのはとてもありがたい事です。

設計やってて良かったなって思える瞬間です。

当時の窯業系のサイディングは10年を過ぎたあたりからトップコートがはがれ始め、塗膜がむき出しになっていました。
幸い基材はまだ出てなかったので、再塗装のリフォームで大丈夫と判断しました。

その他、せっかく足場を架けるので、破風板や雨樋、屋根瓦のチェックを行います。
瓦と雨樋は特に問題ありませんでしたが、破風板が基材がむき出しになるほどの傷みが出ていました。

予算もあったので、一番手間のかからない方法として、ガルバリウム鋼板をかぶせることに。

雨樋のついているところは、傷みがほとんどなかったので、高圧洗浄を掛けて再塗装。

道路から見る分には、素材が違うなんて気が付かないはず。
なかなかうまくできました。

外壁の方は、傷んでいるシーリングは再施工し、

自然給気口のフードや


窓回りのシーリングも一緒に塗装するので、新築時よりもきれいになりました。

耐久性も上がります。

ただ、一つだけ問題がありました。

工場で2色(3色だったかな)塗りされた木目調のサイディングを一部使っていました。
これ、現場では1色にしか塗れないので、とたんに立体感がなくなって平坦になります。

しかも、耐久性を上げようとして塗膜を強くすると艶がでて、もうエグイことに・・・。

色々打ち合わせした結果、ブルーグレーの単色で艶を落として、板に塗装をしたような雰囲気に見せようという事になり、今週塗装予定です。
画像は下塗りの状態。

結局コレ決めるのに、あれこれアイディア出して3週間かかっちゃいましたけど、結果いい選択をしたと思います。。
塗り上りが楽しみです。


そして、今のうちに次の10年後の打ち合わせもしました。
10年後の仕様と大体の予算を決めて、次に向けての貯蓄を始めてもらいます。

次の10年後も楽しみで、なんか住まいも家族の一員みたいに思えます。

私も、また10年後にこの記事を書くのが楽しみです。

設計者との繋がりはずっと続きます。

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