ねこてん~全ての猫は天使である~

東京都港区青山&ビックサイト周辺にて地域猫活動を行っているボランティア

猫🍀放し飼い時代の思い出〈 後 〉

2017-12-05 20:00:07 | Cat Memory😇
猫🍀放し飼い時代の思い出〈 前 〉

庭に柿の木があった。
キジ猫のチーチは、実を突っつきに飛んでくる鳥をハンターする。
木の下へ気配を消して隠れ、ロックオンしたら脱兎のごとく、垂直に幹を登ってゆく。
惚れ惚れする身体能力だ。

夜に「ダーンダン!」とドアを叩く音が響く。
不審に思い、嵌め込んである磨りガラスを見つめると、チーチがジャンプし体当たりをしていた。
門限に間に合わなかったため、入れてくれ!のパフォーマンスらしい。

ドアを開けるやいなや、毛の塊をくわえたチーチが唸りながら、弾丸のように突っ込んで来た。
慌てて追うと、灯の届かない真っ暗な流しの下へ入って行く...その姿は私の知っているチーチではなかった。
ガルルと地響きのような声を発し、全身が総毛立ち、完全野獣化している。

家族に知らせ詮議して貰うが、ゲットしたのが何物なのか解らない。
巨大ネズミか、野鳥か...チーチの顔大サイズだ。

皆に急かされ、SAT部隊よろしく口に懐中電灯、右手に虫取り網と左手に猫エサを携え、ホフク前進で近づく。

至近距離になったら、私だと認識したらしく表情が和らぎ、ブツを離した。
哀れ餌食となったのは...それはファー製ポシェットだった。
今頃の季節、ドレスアップしたご婦人がファーのバッグを持っていると「あ、チーチの獲物だ」と思ってしまう。


人間に寄り添いながらも野性味を残している、それも猫の魅力。
それでも、里親様へ「完全室内飼い」をお願いするのは●迷子●事故&怪我●病気感染など猫の安全を案じるからだ。

しかし「猫 放し飼い」でググると“ 近所迷惑 ”がダントツHIT。
野良猫は排除し飼い猫は室内隔離とは、世知辛い。

将来は、猫を図鑑でしか見たことのない、触ったことも鳴き声を聞いたことすらない子供がいる世の中へ。
動物園に「飼い猫(三毛)」「野良猫(黒)」というブースが御目見する日も近いのかもしれない。

【 ねこてん 公式HP 】

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