
「金銭で解決することは大した問題ではない」
文字にすると意味深ですが、実は支払いが滞った時など父が口にする常套句でした。
父が亡くなって10年以上も経つのに、最近この言葉を毎日 思い出します。
ピースワンコは、とにかく恐ろしい存在。
アニメみたいに足元が崩れ、地の底へ落ちていくような絶望感を味わいました。
かつて救えなかった何百万の命への鎮魂
名も無き先人たちの血の滲むような足跡
こんな社会を次世代に繰り越すまいとの誓い
全てをピースワンコは、土足で蹴散らかし木っ端微塵にました。
お金の力を持って政治力を駆使し、動物愛護を、保護犬の命を利用し尽くしました。

でも、最もダメージを受けたのは、巨額の寄付金が集まってしまったこと、本当に大勢の支援を受けたことでした。
「一般社会と動物愛護の世界は乖離している」
ブーメランで突き刺さりました。
壁を取り外し、ようやく見通せたと思っていたのは幻だったのか...。
どうやら眼差しの先だけを見つめていたようですね。
ふと足元に視線を落とすと、深い溝があったことに愕然となりました。
800以上の2度殺された命。
その犠牲に僅かでも報いることが出来ればと祈っています。

動物に纏わる対応対策は、各自治体ごとに指針が異なります。
ピースワンコから犬を迎え里親になった ご家庭の“ 地域 ”では、センターに収容されている動物はゼロなのでしょうか。
ピースワンコへ寄付した方のお住まいの“ 地域 ”では、既に「殺処分ゼロ」なのでしょうか。
地元のセンターや保護団体で、幸せの切符を待ち望んでいる小さな命たち。
遺棄動物、収容されている子たちは、その地区から排出されています。
どうぞ皆さんの生活園で、不幸な悲しむ命へ手を差し伸べて頂いたらと思います。
私が行っている「地域猫活動」は、猫に関して困っている近隣の人達の悩みを軽減する目的もあります。
また放し飼い犬猫や多頭飼育崩壊は、地域の問題です。
東京では官民一体となり、殺処分ゼロを達成更新している区もあります。
三者協働にて、地域猫活動が定着している所もあります。
人と動物の共生社会への道は、住民が主体で進められるものだと思います。
「犬猫はモノではない命だ」
そのことを広く認知して貰うため、ペットたちも地域の一員として扱われることを目指したいと私は願っています。
動物愛護活動は『地域密着』であるべきなのです。

ピースワンコが「私たちの使命は全国で殺処分ゼロ達成」と掲げたので、集中砲火を浴びざるを得なかったと考えています。
越境しなければ、勝手に崩壊し、県知事が責任追及され、広島県の事件として処理されていたかもしれません。
神石高原町周辺の保護譲渡活動から始めていたら、全国の愛護団体から告発されたり、動愛法改正の議案に上がったりはなかったと思います。
ピースは日本中からの ふるさと納税を狙っただけでしょうが、このことが動物愛護界全体の災厄となりました。
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【 ねこてん 公式HP 】

