まっさらサラサラ

日々の出来事や思ったことをつづってます

星の瞬く夜に

2010-12-26 02:03:13 | 日常生活
風が少しありましたが、今日もよいお天気でした。

先週の今日、12月18日にハッピーは天国へと旅立っていきました。

病院から帰宅したその日の、20時45分ごろで、今日と同じ星の瞬く夜でした。

帰宅してからも、ハッピーは水以外何も口にしませんでした。
いつも点滴を受けると食欲が出ていたので、缶詰をあげようと様子を見に行きました。

『ハッピー』と声をかけると、最初は甘えるように頭を動かして、水を少し飲んだ後、
激しく頭を2、3度動かしたかと思うと、天を仰ぐように苦しみだしました。

瞬間『ハッピーは死ぬんだ』って悟って、涙が溢れ出て母を呼びました。

母が急いでリビングから出てきて、ハッピーの元に座り込んで、
私は隣の部屋にいる父も呼んできました。

苦しむハッピーに『ハッピー、もういいよ、もう苦しまなくていいよ』と叫んで
目と口を開けたまま、ハッピーの呼吸は止まりました。


多分、子供時代を除いたら、私が家族の前でこんなに泣いたのは初めてかもしれない。


『ハッピー、よく頑張ったね。えらかったね。これからもずっと一緒だから安心して天国いっていいよ。』

そう言いながら、目を閉じさせようとしましたが、大きく見開いた目は完全には閉じることができませんでした。
口元も少し開いたままになってしまいましたが、
鼻の辺りまでタオルをかけてあげると、穏やかに眠っているようでした。

一晩そのまま静かに置いて、霜が解けた翌朝10時ごろに、庭の東側に埋葬しました。
庭に放すと一番にその場所に走っていった、ハッピーの一番好きな場所でした。
お墓には、首輪とリード、大好きだったおやつも一緒に入れました。




午後になり、母から『今日、出かけるんじゃないの?』と聞かれました。

そう、19日はlynch.のツアーファイナル、しかも私にとっては最後のインディーズでのlynch.。
すごく楽しみにしてた日です。

それでも、(亡くなってしまうのが)今日か明日かという状態で、
ハッピーがこのまま頑張っているなら、キャンセルするつもりでした。

『ハッピーが生きてたら行かないつもりだったけど、死んじゃって、
こんな気持ちで行くのもなんか・・・』と迷う私に

『楽しみにしてたんでしょう?ハッピーが作ってくれた時間だと思って、行っておいで』
と、ライヴに行くことに、初めて母から勧めてくれて行くことにしました。

『ハッピーが私のために作ってくれた時間』と言い聞かせて、心を奮い立たせて会場へ。

いつもならどんなに番号が遅くても前にしゃしゃり出てしまうんだけど
どうしても、心が前にいかず、中間より後ろの位置で観ることにしました。

それでも、やっぱりlynch.のライヴはすごかったし、楽しかった。
インディーズラストのツアーファイナルにふさわしいライヴだと思いました。

なのに、ありえないくらい、いたたまれない気持ちになって、
あともう少しでライヴが終わるというのに、私は会場から出てしまいました。

本当にこんな特別な日に最後まで観ないなんて、メンバーさんや集まったすべての人々に
申し訳ない気持ちだったのですが、
明徳さんが正式にlynch.のベースになったと聞いて、糸がプツンと切れてしまった。
lynch.結成当初からいなかった、正式なベース。
決まって、良かった。嬉しかった。
それだけで満足してしまった私でした。


翌日からこの1週間、私の生活は崩れっぱなしでした。

ハッピーはもういないのに、尿だしのために毎朝5時半に起きてたのが習慣となって
5時半に起きる。
でも、いないということを実感して泣いては2度寝する。
そうして寝過ごす。
母と分担していた家事をやらなくなる、部屋の中は散らかり放題。
日中はいつもと変わらず人と接していても、一人になると涙ぐんだり。
夜は泣き疲れて寝る、ということが続きました。

ちゃんと心の整理をつけないままライヴに行ったりしたから、
こんなに悲しいんだ、罰があたった、とまで思いました。

ペットをなくしたのは初めてじゃないのに、こんなに辛かったかと自分でも驚くくらいでした。

それでも、少しずつ少しずつ、徐々に落ち着くようになりました。

ハッピーが我が家にきてから楽しかったことばかり。
すごい吠えるくせに、寂しがりや、甘えんぼ。
そして、いつも同じ食事だと食べない、結構わがままな女の子。

お散歩が大好きなのに、忙しいのを言い訳に毎日行ってあげられなくてごめんね。
もっと、いろんな所に行きたかったよね。
もっと、遊びたかったよね。
最後まで歩かせてあげられなくて、ごめんね。

10歳と8ヶ月の生涯。
寂しい思いも沢山させました。
でも、最後の2ヶ月間は、飼い主のエゴなのかもしれないけど、
介護も大変だったし、寝たきりになってしまったのが可哀相で泣いてばかりでも、
一緒にいられて幸せな時間でもありました。

ハッピーが病気になった頃、私はそれまでとは違って土日は必ず家にいるようになり
癌とわかってからは、平日は朝から夕方に家をあけ、土日休みという、
いわば普通のOLさんと同じような生活になり、
1日の多くの時間をハッピーと過ごすことができました。

先生から、あと2,3日の命かもしれない、と言われて初めて覚悟ができて
食べなくなってから、神様がお迎えにくるのが今日か明日か、と思うと
知らない間に逝ってしまうのが嫌で、最後の1週間はあまり眠れない日々が続きました。

それでも、ハッピーはすごい頑張ってくれて
亡くなるその日、先生からは『顔に余裕があるし、今年いっぱいもつかもたないか』とまで言われました。
私としては、殆ど食べなくなってから結構経つので、
あと、2,3日かもしれない、って思ってましたが。

そうして、最後は家族みんなで看取ることができました。

今日、動物病院へ、ハッピーが亡くなった報告と今までのお礼に挨拶に行ってきました。
先生は、
『(病院へくるのは、ハッピーを思い出して)辛かったでしょう』
と、言ってくれましたが、ここの先生方のおかげで、
ハッピーと、それまでよりも一緒の時間を過ごすことができたのですから。


ハッピー。
今日、先生のところへ挨拶にいってきたよ。
先生は、ハッピーのこと、すごい頑張り屋さんだったって褒めてたよ。
そのうち、私が必ず迎えに行くから、いい子で待っていてね。



12月になって初めての更新。

2010-12-18 18:00:42 | 日常生活
こんにちは。またまた久しぶりの更新になってしまいました。
気がついたら、いつの間にか12月になっていて、しかも今年もあと2週間です。
年々、1年の過ぎ行くスピードが増していきます(年だから?)


今月になってから我が家のワンコ、ハッピーの状態は、徐々に悪化していってます。
今の病院に転院してからのハッピーは、健康だった頃より量が減ったとはいえ、
本当によく食べてくれるようになったので、体重も徐々に戻っていきました。
なので、良くなることがないのはわかってるのですが、
心のどこかで奇跡が起きることを願っていたのかもしれません。

皮下出血(紫斑)が見られたのは今月の9日頃。
お尻の右半分の皮膚が赤く擦れたようになっていたので、
母が、伏せ状態の体位変換でシーツを交換するときに、引っ張っちゃったのかな、って思いました。
(この時のハッピーの体重は15キロ。60代の母が持ち上げるのは一苦労です)
そして、翌日には、お尻全体に広がっていってました。
ハッピーはいつもより元気がないようでした。
でも、私は、それが内臓出血が始まっていて、皮下出血が出ているとは知りませんでした。

翌々日の11日は通院日。
お腹の辺りも赤くなり始めていました。
そこで、先生から『紫斑が出てますね。内臓出血を起こしてます。』と言われ、初めて知りました。
内臓出血を止める血小板がどんどん少なくなっているとのこと。
注射をして、薬を説明をした先生が
『効き目がなかったら、もって、2、3日かなぁ・・・』と言ったときは、
何を言われたのか理解できませんでした。

先生が、床ずれの傷を治療するために席を立ったときに
一緒に来ていた妹に、『2、3日って、あと、2、3日で死んじゃうってこと?』って聞いたら
『そう・・・だよね・・・?』って、妹も信じられないようで
その場にいた看護婦さんに
『そうなんですか?死んじゃうってことですか?』と聞いたら
『そういう、ことですね・・・』と、申し訳なさそうな顔をして答えました。


突然の宣告(?)に心の動揺が隠せず、
緊張で少し震えているハッピーを見たら目が潤んできました。

床ずれの治療をしながら先生は
『飼い主さんがしくしくしてると、ワンちゃんも悲しくなってしまうからね』って優しく言ったので
鼻すすっただけなのに、泣いてるの気づかれたのかな、って
また鼻をすすってしまった私でした。

この日の診察は、血液検査に注射、床ずれの治療に、肺のエコー。
肺は少し水が溜まっていたけど、抜くほどの量ではないとのことでした。

帰りの道中も半泣きの私でしたが、帰宅してからは、涙が止まらなかった。
いつか、いなくなるのはわかってたことだけど、
突然、あと2、3日かもしれません、と言われたのが予想外で。
でも、このことがあったから、覚悟ができたように思います。
といっても、毎日泣いてましたけど、私。

翌週13日、今週の月曜日。
ハッピーは更に食欲が衰えてましたが、まだご飯や水を口にすることができていました。
この日も、病院に行き診察をしていただき、点滴と注射。
皮下出血は、お腹も濃い紫色になってしまい、血小板もさらに少なくなっているけど
ハッピーは生きる欲求がとても強い犬らしく、先生も『頑張ってるね~』って言ってくれました。

これくらいの大きさの犬になると、毎日が床ずれとの戦いで、それこそ付きっきりになってしまうのに
腰骨と、この後ろ足の足首と付け根の裏側の小さいところだけで、
肩や顔にできないのは、すばらしいですよ、とまで言ってくれました。


そして、翌日から、ハッピーは殆ど食べ物を口にしなくなりました。
食べたとしても、パンを一口か二口。
食べさせようとすると、嫌がります。
水は舐めたり、かと思うと、結構飲んだり。
呼吸も以前より荒くなり、上半身にも幾分むくみが見られるようになりました。

昨日の夜は珍しく、缶詰を30グラムくらい食べたですが
今日は、水以外、殆ど何も口にしていません。

今日は診察日なのですが、こういう状態なので連れて行くのも迷ったのですが
今まで良くして下さった先生に、最後の診察をしていただこうと思い
連れて行きました。

先生は。
『まだ顔に余裕があるけど、今年いっぱい、もつかなぁ・・・』と
『そこは飼い主さんの思うようにね。なにかあったら、いつでも電話下さいね』と
優しく言ってくれました。

最後の診察は、点滴とむくみを取る注射。

ハッピーを車に乗せるとき、まだ震えていたので
『ごめんね、ハッピー。でも、今日で病院は最後だよ。あとはずっとお家にいようね』
そういうと、幾分震えが止まったみたいでした。


今は帰宅して、呼吸は荒いながらも寝ています。