べつにお正月休みだからという訳ではないのですが、ネットサーフィンをしていたらとあるコラムが目に留まりました。加谷 珪一氏の
いまアメリカで「働かない人」が急増している…その「意外すぎる理由」です。前文の下線のある文字列をクリックしていただけると読むことができます。読んでみてまず頭に浮かんだのは、ナウル共和国という南太平洋にある小さな島国です。ここはかつてリン鉱石が豊富でその採掘を外国人労働者に任せ、その収益で国民のほぼ全員が働かなくても生活出来る国でした。その資源が枯渇した今となっても多くの人が働かないそうです。
さて、米国ではコロナ禍による国民生活の悪影響をできるだけ抑えようと、日本と違って大きな経済援助を行ってきました。その援助資金が枯渇するまでは確かに働かなくて良いのかもしれません。またいまの仕事が嫌でコロナ禍をきっかけにして別の仕事を探しているのかもしれません。
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でもちょっと待ってください。そもそも人に雇用される際のリスクというものを考えてみましょう。経済的安定性は本当にあるか? 減給のリスクはある・リストラのリスクだってある・会社が倒産するリスクだってないとはいえない。経済的リスクだけではありません。理不尽な上司の下で働かされることも、嫌な同僚と仕事をさせられることも、嫌な仕事を押し付けられることも、行きたくない地方に飛ばされることもあるかもしれない。これら全てをリスクと捉えたら投資のリスクより大きいと考える人もいるでしょう。
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いろいろな人がいろいろな仕事をしています。精神的にまた肉体的に辛い仕事なのに、この報酬では割に合わないと考える人もいるに違いありません。
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結局のところ人に雇用されることは、ラットレースに強制参加させられているようなものだと思う人もいるでしょう。
FIRE(Financial Independence, Retire Early)=「経済的自立による早期退職」の考え方は米国だけでなく日本の特に若い人たちにも広がりつつあります。僕は若くはありませんが、贅沢をしなければ経済的自立もなんとかなりそうです。それでも仕事は続けています。日本も米国も人口が多くて色々な考えの人がいます。「お金は仕事をして稼ぐものだ」とか「投資は絶対に嫌。」とか考えてている人の方が圧倒的多数であるならば、米国も日本もナウル共和国のようにはならない気がします。