「ナナくん、きみもりっぱな王子をめざすなら、特訓しなければなりません」
『とっくんですか!? ボクからだ弱いんでつけど・・・』
「弱音をはいちゃだめです! ココちゃんが見てますよ」
『ココちゃん、きみのためにがんばってきまつ!』
「さぁ、こんなふうにとぶんですよー」
「ずんちゃん、じゃまでーす!」
『こうかな?』
「まだ、脚が地面についてますよ」
『こんどはどうですか!』
「おしい!もうすこしです!」
『こいつでどうだ!』
「おー、ナナくん! ちょびっとだけど、とんでますよー」
「おつぎはダンスです! へろ」
「へろ、へろ」
『そんなカッコワルイのはごめんでつ!ボクはとびます!ひゃっほー』
『・・・気をわるくしましたか?』
「いいんです、しょせんぼくはおとぼけキャラですから・・・」
「は!ココちゃんをわすれてました!」
『そうだ!ココちゃん!』
「キミのためにがんばりました! 見ていてくれましたか?」
『・・・』
「・・・ふられてしまいました・・・」
『すみません! まだべべちゃんなんでつ!!』
「ナナくん、ボクたち、明日にむかってがんばりましょう!」
『はい! 未来がかがやいていまつ!』
らーすけの恋は実りませんでしたが、もともとかなわぬ相手でした。
そして、傷心のらーすけは、次の恋を求めてたくましく前進するのでした!
「はー、へろ、へろ」
チンパンジーか!!