「にらですよ、オニをさがしてますよ・・・うちのオニさん、このあたりで、お写真とってたんですけど・・・!」
らーすけさん、どなたをお探しかしら・・・?
昨日は節分、東京地方は春の暖かさでした。
うってかわって、今日立春は冬の寒さに逆戻り・・・
「♪はる~は、名ーのみーのー、かぜーのさ・む・さ・よ~」
そう、まさに、この歌がぴったり、まだ2月が始まったばかりだから、当たり前ですけどね。
「へんですね~、けはいをかんじるんですけど、いませんね~」
まだ探してるの?
お友達なら、あなたのうしろにいるんじゃない?
同じカタチしてるよ。
「ぎゃっ、あやしいヤツ!」
「見なかったことにしよう・・・」
あやしいといえば・・・浅間山が噴火しましたね。
「噴火はあやしいですか?」
いえいえ、そこは全くあやしくないです。
浅間山の噴火で唐突に思い出したことがありましてね、続きを聞いてください。
「なんだ、へんなおはなしだと思いました、どれ、うかがいましょう」
はい、ありがとう。
まだ私が元気なギャルだった頃、もうかれこれ20年以上前のお話です。
「こりゃたまげた! また、古いはなしをもちだしてきましたね~ 石器時代とは!?」
こらこら、ギャートルズじゃありません、ギャルです!
誰がドテチンじゃ。
「いえね、さっきマンモーを見たような気がしたから・・・」
あれはただの象さんですよ、小僧さん。
「ソウデスカ、しつれいしました、どうぞ先を続けてください!」
ハイ、どーも。
お友達グループ大勢で、軽井沢に行ったときのことです。
旅行のメインは何だったのか忘れましたが、滝を見たり、団子を食べたり、いろいろ観光などしまして、鬼押し出し園にも行きました。
「そうでしたか~、そこでオニになっちゃったんですね・・・それで、赤おにさんですか? 青おにさんですか?」
そりゃ、親切な青鬼さんがいいですね、って違います!誰がオニじゃ!!
「あれ、かんちがいでしたか? どうぞ、続きを聞きましょう!」
ハイ、そうしてやってください。
多分秋口だったと思うんだけど、軽井沢は結構寒くて・・・
でも元気な集団は、ほら、何をやっても楽しい時期でしたから、吹きっさらしで寒いってだけで鬼押し出し園でも大はしゃぎだったのですが、
ふと横を見ると、1組のカポーが・・・えっと、赤鬼さんと青鬼さんではありませんよ!
「べつに、なにも言ってませんよ、はなしを続けて!」
すみません、先走りました・・・
そのカポーがね、ふたりとも、都心のホテルがふさわしいような、鬼押し出し園にはおよそふさわしくないいでたちだったんです!
彼はスーツにロングコート、もちろん革靴。
彼女もスカートにふわふわコートに高いヒールのパンプス!
何を勘違いしてこんなところに来ちゃったのか、気になって気になって。
万平ホテルでお茶してればいいのに!
結局私たちは園内で大騒ぎしながらも、そのカポーからつかず離れず、一周したんですよ。(一方通行だから仕方ないの)
その後お別れしたんだろうな~
あんな格好でデートに鬼押し出し園に来るようじゃ、長続きしないよね、多分。
以上、浅間山であやしいカポーを見たというお話でした。
「そ、それだけのおはなしだったんですか・・・オニ(オチ)は?」