夕陽亭にら屋

愛犬と安穏な生活

冷える話

2011-07-08 15:02:00 | ずんのひとりごと


「にらですよ、今日も今日とて、お暑うゴザイマス。。。」
七夕の昨日は猛暑も一休み、1日楽に過せましたが、今日は朝から高温多湿でどんよりしています。
曇りで日差しがない分、マシでしょうか。

「暑くても、食欲は減りません」
今のところ、らーすけ体調に変化はありません。
よく寝て、よく食べて、水分は多めにとってるようです。
でも、夏が終われば8歳になります。
油断は禁物と心得、無理をさせないようにと気をつけています。

「少しぐらいなら無理もきくので、ご飯は多めにお願いします。。。」
ダメです、むやみに太れば、夏バテ一直線ですからね。
腹八分目で過しましょうね。
にらは、暑いとき、首に保冷剤を巻きつけていますが、クールマットなどは嫌いで乗ろうとしません。
気持ちイイと思うんだけど。。。
ベッドで寝てても、暑くなると床に移動して、適当に体を冷やしています。
夜も、相方のベッドで寝てたかと思うと、朝には廊下にいたりして。。。
夏場は落ち着かないらーすけです。

「暑くなっちゃうと、移動するのよ。。。」
人間の夏の定番はアイスノン枕です。
もう、これなしでは夏は乗り切れません。
エアコンは寝入りばなの1時間くらいかければ、朝までそのままでも大丈夫。
アイスノンが気持ちがいいので、にらの分も買ってあげたけど、いざにらに近づけると逃げてしまうので、もう全然使わなくなりました。
一応冷凍庫で冷やしてはいますが。。。
熱帯夜には、暑がり代表の私が、一人で2個使ってたりします。
そんな私が十代の頃のこと、もう、はるか昔のお話です。

「。。。石器時代ですね。。。」
。。。誰がどてちんじゃ!
その頃、私は赤坂でお稽古事をしておりまして、地下鉄銀座線で通っていました。
銀座線がまだオレンジ一色の車両で、駅に近づくと車内の電気が消えて、一瞬ですが真っ暗になった頃の話です。(これって、わかる方は少ないかなぁ)
当時は当然車内冷房もなく、扇風機が回っていた時代。
ホームに冷房が効いているのは、銀座や日本橋など、大きな駅だけでした。
冷房駅に到着すると、窓からす~っと冷気が入ってきて、椅子に腰掛けてると首筋が気持ちよかったもんです。
そんなとある夏の日、お稽古が終わって帰りがけに、お師匠さんから冷えたコカコーラの瓶を2~3本もらったことがありました。
細かい状況は忘れたけど、そんなものをもらったのは後にも先にもそのとき1度きりだから、たまたま、もらい物か何かだったのでしょうね。
よく覚えてないけど、普通サイズの瓶じゃなくて、大瓶だったような気がします。
とにかく、くれる物は何でも喜んでもらうってのが信条の私ですから、ありがた~く頂戴しましたが『真夏の炎天下、この重たい荷物を持って帰れっていうんか~!』と内心は悲鳴をあげてましたよ。
十代の終わり、ケーキもパスタも大好きで見境なく食べたけど、コーラはさすがに美容の敵だとばかりに、絶対飲まなかったし!

「その言い草は、コーラさんに失礼ですよ」
だって、ホントにそう思ってたんだもん、
昔はダイエットコーラなんてなかったし、コーラを飲むと歯が溶けると言われてたんだよ。
とにかく、顔で笑って心で泣いて、暑い中、重いコーラを持ってとぼとぼと駅に歩いていきました。
そして、昼間のすいた車内に乗り込み、空いてる席を見つけやれやれと一息つきました。
お腹のあたりには冷たく冷えたコーラの瓶がどっしりと。。。
。。。
。。。これがね。。。ものすご~く気持ちが良かったの!
うら若き少女時代、自意識過剰で、どんなに眠くても人前で寝たりできなかった私が、ついうとうとと眠りの世界に落ちていったのです。
アッツイ電車の中なのに、何の苦もなく、ストンと眠りにつきました。
今でも覚えてるっていうと大げさみたいだけど、本当に気持ちが良かったのです。
お腹を冷やすなんて、お腹の弱いヒトならありえないことですけどね。(笑)
あまりによく眠れたもので、降りるはずの駅を乗り過ごしたっていう、オマケつきです。
大昔の忘れられないヒトコマでした。
そのコーラを飲んだかどうかは記憶にありません。
今でもアイスノンの枕を手放せない私の原点かもしれません。
らーちゃんにもあの気持ちよさを教えてあげたいのになぁ。

「遠慮しときます。。。どうぞ、おひとりで!」
そんなわけで、らーちゃん用に買ったもうひとつのアイスノンは、熱帯夜には私のお腹の上にあったりするのでした。
お腹がピーにならない私だけの特権かもね!
良い子の皆さんは、『お腹出して寝るなよ!』