黒又山
秋田県北東にある小さな山。 山…というより大きな古墳程度の丘(280m)。
クロマンタ山とも云う(クロ=神・マンタ=野)
酒井軍勝のいう天然の地形を利用した縄文ピラミッドひとつで、美しい稜線のピラミッドとして知られている。東側から見ると三角でなく前方後円墳型。
南西には有名なストーンサークル【大湯環状列石】があり、
黒又山の登頂には神社が祭られている。
登頂の本宮神社
ピラミッドの条件は、四方に神社かストーンヘッジがある事と登頂に太陽石があること等だが、クロマタ山はそれにあたり20年ほど前に学術調査も行われた。
当時としては、まだ画期的だったGPSや地中探査機を用いた本格的な調査で、地中に下から頂上へテラス状の階段らしきものがあることが発見されたらしいが、発掘には至らなかった。(山自体は個人の所有物の様だ)
黒又山の南西2キロにある大湯のストーンサークルは、「野中堂遺跡」「万座遺跡」の二つを【大湯環状列石】と呼び道路の挟んで東西に忽然とある。
4000年前の縄文時代の墓や祭祀場・日時計と考えられていているが、もっと遥か以前からあったとの説もある。
黒又山は、エジプトのクフ王のピラミッドと同様にりゅう座α星(5000年前の北極星)を方位基準にしていて、現在の方位とはズレがある様だ。
北の黒森山-北東の白山-南西の大湯ストーンサークルと、黒又山を中心とした祭祀ネットワークであり、蛇神信仰と結びついている。それらは1800mスケールで正確に配置されている。
蛇神を祀っているというところがまた、縄文時代を感じさせる。
そして、黒又山~大石神ピラミッドへとレイラインが続く。
大湯環状列石の横にはストーンサークル館があり縄文土器が展示されている。土偶は日本一。
スタッフ(館長らしき人?)に、
「土器出土数日本一の山梨県の土偶は相当壊されてから埋められた土偶なのに、こちらの土偶は原型を残しているものが多いですね」と、声をかけると忙しそうにしていたが足を止め、展示物を周りながら土偶にいつての説明をしてくれた。
土偶は破壊されて埋められるもので、その行為の意味を考えるとちょっと怖い感じもしていた。しかし、手足の一本くらいであまり破壊されてないここの土偶はむしろ貴重だ…
『典型的な土偶、遮光器(エスキモーが使う木製サングラス)をつけた所謂「遮光土偶」は、遮光器ではなくNHK特集で紹介されていた様に「赤ちゃんの目」を象ったもので、土偶は、幼くして亡くなった子供への供養的なものである』という説。
呪術的な意味や恐れではないようだ。
土偶のデザインは人間離れしていることから実は人間ではなく、所謂「爬虫類型宇宙人」を恐れた呪術的行為では??等とミステリーに飛躍した憶測が想起され易い。
この破壊された形跡の少ない土偶(右↓)は、
「爬虫類型宇宙人というより、グレイ型宇宙人では?」と思ってしまったが、
(それは言わせね~よ)と言わんばかりに、縄文人が亡くなった子供を偲ぶ思いを口早に話されていた。
これは赤ちゃんの顔といえばそうかもしれません
これは赤ちゃんよりグレイ型宇宙人の方が近いかもしれません
なんとなく?クロマタ山のピラミッド説やUFOや発光現象の目撃説などに関連づけられミステリーとして見られることにうんざりしている様だ。
説明をして貰った後、クロマタ山の場所を訪ねると「行くんですか?」と少し怪訝に表情を曇らされた。
「個人的な場所だしそっとしておいてあげればいいのに…」と残念そうに言われてしまった。
少し気がひけたが1000km以上運転しここまで来たからには…やはり足を運びたい。(*_*;
私は20年前の調査当時高校生として参加した知人から黒又山のことを教えて貰って以来、ずっ~と行ってみたいと思っていたがなかなか遠くて来れずにいた。
(なんとなく東北を怖れ畏む気持ちも強かったしで、人生初の東北^^;)
黒又山入口
…(-_-;)当時の環太平洋学会の学術調査は学術調査であったが故に霊性と神性に対する配慮を欠いていた為、無神論者による祭祀場の調査となり、テレビ報道の取上げ方も偏り、あまり「良い出来事」ではなかった様だ。
麓に鳥居があり、参道~登頂の本宮神社まで徒歩15分程。
登頂に太陽石、規則的に配列された円弧状の配石があったらしいが今はその微かな残滓も無い。
20年前の発掘に参加された知人の話しだと、当時はまだこの場所に太陽石があったという。
…お参りさせて頂き長居はせずに立ち去る。
黒又山の稜線は大和の耳成山の稜線と全く同じで、水のコントロールのためのものではないかとの説もある。
現代でも、排水は1mにつき1㎝の落差などと規格が決められているが、角度が全く同じになるというのも偶然ではなく「規格」らしきものが古代にもあったのかもしれない。
黒又山は、天然の地形を利用したピラミッドであるかもしれないが、他の縄文ピラミッドよりも限りなく人工的な異聞が多い。
登頂地下5mには10m四方の花崗岩の玄室の様な空洞があり磁性の異常が観測されるそうだ。地中に埋設ケーブルがある時と同様の反応らしい。
また登頂からは発光現象ならぬ、発火現象があったそうだ。炎が噴出したとか…。
酒井軍勝と共に調査をした鳥谷幡山の絵には、登頂に噴煙の様なものが描かれている。
たんにUFOの目撃と結びつけられてるだけではなく、何かもっと深い重要な意味があるのでは??と感じてしまう。。。
今まで、ピラミッドというと=エジプトの巨大建造物という先入観をもってしまっていたが、
日本、インドネシア、済州島、パラオ、イースター島、中央アメリカのマヤ遺跡迄
環太平洋に広がる、巨石信仰・山岳祭祀と結びつけて考えてみると、
環太平洋型の【縄文ピラミッド】や【階段ピラミッド】、ジクラッドの方が、どこにでもある一般的なふつうのピラミッドであり、エジプトの人工ピラミッドの方がかなりレア物なのだという気がしてきた。
ブログタイトルからは外れてしまうが、ついでにパラオのストーンモノリス→→
5ドルほど入園料を払い簡単な利用案内を受けて入る。芝で整地されているので靴を脱いで入った。
東北は1万年以上の歴史がある縄文の聖地だ。
機会があれば、大石神ピラミッド、モヤ山、靄森山、函倉山、遠野石上山、不来方山、エンデ森、千貫森etcピラミッドと云われる数多くの山々へも足を運んでみたい…。
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