9月の花のアルバム ② 2022-10-05の続きです。
今回も、6月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
今回は私の最も苦手とする木の実がたくさん登場します。樹名板が無いものが多く、グーグルレンズを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
日本では、平安時代に「大角豆」として記録が残されています。語源は、莢が上を向いて、つき物をささげる手つきに似ているからという説などがあります。花の形は蝶形花で、藤色、紫、ピンクなど様々な色の花をつけます。
<ササゲ(大角豆) マメ科ササゲ属> 9/21 あけぼの山農業公園
夏から秋まで長く開花する落葉樹です。地域によっては秋に美しい紅葉を見ることもできます。栽培しやすい樹木なので一般家庭に植えられる他、公園や街路樹でも多くみられます。
花名の由来は樹皮がツルツルして、猿が登ろうとしても滑ってしまいそうなことからきています。
<実が少し膨らんできました>
<サルスベリ(千日紅) ミソハギ科サルスベリ属> 9/21 あけぼの山農業公園
ラベンダーに少し似ている美しい青紫の花を長期間咲かせます。花の美しさに加え、株がそんなに大きくならないこともあって人気があります。別名ブルーサルビアとも呼ばれます。
<サルビア・ファリナセア(ブルーサルビア) シソ科アキギリ属>
9/7 あけぼの山農業公園
本州の関東より南、四国、九州、沖縄から台湾まで分布する常緑性の広葉樹で樹高7m~8mの小高木です。6月~7月に小さな白い花が円すい状に集まって咲きます。
その後、楕円形の果実ができて秋になると深紅色に熟します。赤い色が宝石珊瑚を連想させることから木の名がつきました。
<サンゴジュ(珊瑚樹) レンプクソウ科ガマズミ属> 9/15 柏の葉公園
宿根アスターの仲間で日本原産のとても丈夫な花です。栽培の歴史は古く平安時代の「今昔物語」にも出てきます。秋に青紫~薄紫の花をたくさん咲かせます。
<シオン(紫菀) キク科シオン属> 9/15 北柏ふるさと公園
菊に似た白やピンクの花を咲かせる宿根草です。キンポウゲ科の植物で、花の形はアネモネに似ています。わが国へは古い時代に中国から入り、京都の貴船地方に野生化したものが見られます。
「貴船菊」、「秋牡丹」などの別名でも呼ばれ、欧米ではボーダーガーデンや日本風のガーデンには欠かせない植物となっています。
<シュウメイギク(秋明菊) キンポウゲ科イチリンソウ属(アネモネ属)>
9/21 あけぼの山農業公園
日本の代表的な庭木。防風、防塵、防火の役割を果しつつ、敷地内の乾燥も防ぐので古来から家を守るために生垣や防風林に使われてきました。
4 ~ 5 月頃に花が咲き、秋から晩秋に1.5cm 程の椀型の殻斗(帽子)に卵形の実(ドングリ)を付けます。和名は葉の白さではなく、材が白いことに由来します。
<シラカシ(白樫) ブナ科コナラ属> 9/15 柏の葉公園
白い鷺が飛んでいるような優雅な花を咲かせます。茎葉は繊細で、風に揺れて咲く様子は風情があり、涼しさも感じられます。
常緑性の多年草で、春から秋遅くまでの生育中に途切れることなく次々と花が立ってきます。
<シラサギカヤツリ(鷺の舞) カヤツリグサ科リンコスポラ属(ディクロメナ属)> 9/15 柏の葉公園
北海道から種子島まで、日本各地に分布するキク科の多年草。野山に自生するキクの仲間で、基本的には乾燥した場所を好むが、林や藪の中、川の土手などでも普通に見ることができます。
<シラヤマギク(白山菊) キク科シオン属> 9/21 あけぼの山農業公園
山地の日当たりがよい林縁や湿原、草原などでみられる高さ0.5~1.5mの落葉低木。その年に伸びた枝の先に複散房花序を出し、径3~6㎜で白色の5弁花を多数つけます。
<シロバナシモツケ(白花下野) バラ科シモツケ属> 9/7 あけぼの山農業公園
緑と白の葉に鮮やかな赤の差し色が入る、南アメリカが原産の多年草で、13種が自生しています。常緑性のため、季節を問わずいつでも美しい葉を楽しめます。
<ストロマンテ(裏紅蕉) クズウコン科ウラベニショウ属(ストロマンテ属)>
9/15 柏の葉公園
夏期に薄紫色の花を咲かせるシソ科の落葉低木です。2~3mまで生長し、横に枝を広げて大きくなります。庭の花が少なくなる夏に涼し気な薄紫色の花を咲かせてくれる可愛らしい庭木です。
花には淡い芳香があり、株元の草むしりをしていると香りが漂ってきます。丈夫な上に花期が長く、晩夏まで咲き続けてくれるのも魅力です。
<セイヨウニンジンボク(西洋人参木) シソ科ハマゴウ属>
9/7 あけぼの山農業公園
春から初夏にかけて開花する一季咲きの種類と、環境さえ合えばほぼ一年中開花する四季咲きの種類があります。数百種の品種が存在すると言われていて、その花は色も咲き方も多様です。
<ゼラニウム フウロソウ科ペラルゴニウム(テンジクアオイ)属>
9/21 あけぼの山農業公園
花そのものではなく紫やピンク、白、黄、赤に色づく苞を観賞します。暑さと乾燥に強く、日本の夏に適した性質で、長期間咲き続けます。
苞の部分はドライフラワーにしても色があせにくいため、名前のとおり、千日色が変わらないのではないかと思うほどです。
<センニチコウ(千日紅) ヒユ科センニチコウ属> 7/19 柏の葉公園
北アメリカ原産の植物で130種類ほど自生していると言われています。日本には明治時代に観賞用としてきましたが、同属のセイタカアワダチソウなどは繁殖力が強く、野生化して雑草として扱われています。
<ソリダコ(秋の麒麟草) キク科アキノキリンソウ属> 9/21 あけぼの山農業公園
北アメリカ原産。高さ10~20メートルほど。香りのする直径20センチ前後の大きな白い花をつけます。写真はまだ種が成熟していない時期の実ですが、熟すと真っ赤な実を付けます。
<タイサンボク(泰山木) モクレン科モクレン属> 9/15 柏の葉公園
細長い葉と、真っ白な6枚の花びらが上を向いて一斉に咲く姿が美しい、夏から秋にかけて開花する常緑の球根植物です。とても丈夫で育てやすく、日本でも半野生化している姿を見られます。
別名 「レインリリー」は、土が乾燥している状態でまとまった雨が降った後に一斉に花を咲かせることから付けられた名前です。
<タマスダレ(玉簾) ヒガンバナ科タマスダレ属> 9/15 柏の葉公園
豪華で力強く咲く大輪種から、優雅な中輪種や可憐な小輪種、シンプルな一重咲きや変化咲きなど品種が非常に多く、大小さまざまで用途も広く、古くから親しまれてきた春植え球根です。
花形のタイプによって、代表的なデコラティブ咲き、弁先が細長くなるカクタス咲きなど、10数種に分類されます。
和名は、花の形がボタンに似ているため、テンジクボタン(天竺牡丹)と呼ばれました。
<ダリア(天竺牡丹) キク科テンジクボタン属(ダリア属)>
9/7 あけぼの山農業公園
開花時期は5月から10月頃。 カンナの原種で、花は黄色~赤色、カンナより花が小さいく、花後は、棘のある球形の蒴果ができます。種子は数珠やネックレスなどに用いられます。
<ダンドク(檀特) カンナ科 カンナ属> 9/17 あけぼの山農業公園
中国雲南省原産で、金色の苞葉がハス(蓮)の花のように見える、バショウ科ムセラ属の耐寒性多年草です。 バナナやバショウ(芭蕉)と同科ですが、芭蕉と同様、実は食べられません。
<チユウキンレン(地湧金蓮)バショウ科ムセラ属> 9/7 あけぼの山農業公園
次回「9月の花のアルバム ④」に続きます。
今回も、6月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
今回は私の最も苦手とする木の実がたくさん登場します。樹名板が無いものが多く、グーグルレンズを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
日本では、平安時代に「大角豆」として記録が残されています。語源は、莢が上を向いて、つき物をささげる手つきに似ているからという説などがあります。花の形は蝶形花で、藤色、紫、ピンクなど様々な色の花をつけます。
<ササゲ(大角豆) マメ科ササゲ属> 9/21 あけぼの山農業公園
夏から秋まで長く開花する落葉樹です。地域によっては秋に美しい紅葉を見ることもできます。栽培しやすい樹木なので一般家庭に植えられる他、公園や街路樹でも多くみられます。
花名の由来は樹皮がツルツルして、猿が登ろうとしても滑ってしまいそうなことからきています。
<実が少し膨らんできました>
<サルスベリ(千日紅) ミソハギ科サルスベリ属> 9/21 あけぼの山農業公園
ラベンダーに少し似ている美しい青紫の花を長期間咲かせます。花の美しさに加え、株がそんなに大きくならないこともあって人気があります。別名ブルーサルビアとも呼ばれます。
<サルビア・ファリナセア(ブルーサルビア) シソ科アキギリ属>
9/7 あけぼの山農業公園
本州の関東より南、四国、九州、沖縄から台湾まで分布する常緑性の広葉樹で樹高7m~8mの小高木です。6月~7月に小さな白い花が円すい状に集まって咲きます。
その後、楕円形の果実ができて秋になると深紅色に熟します。赤い色が宝石珊瑚を連想させることから木の名がつきました。
<サンゴジュ(珊瑚樹) レンプクソウ科ガマズミ属> 9/15 柏の葉公園
宿根アスターの仲間で日本原産のとても丈夫な花です。栽培の歴史は古く平安時代の「今昔物語」にも出てきます。秋に青紫~薄紫の花をたくさん咲かせます。
<シオン(紫菀) キク科シオン属> 9/15 北柏ふるさと公園
菊に似た白やピンクの花を咲かせる宿根草です。キンポウゲ科の植物で、花の形はアネモネに似ています。わが国へは古い時代に中国から入り、京都の貴船地方に野生化したものが見られます。
「貴船菊」、「秋牡丹」などの別名でも呼ばれ、欧米ではボーダーガーデンや日本風のガーデンには欠かせない植物となっています。
<シュウメイギク(秋明菊) キンポウゲ科イチリンソウ属(アネモネ属)>
9/21 あけぼの山農業公園
日本の代表的な庭木。防風、防塵、防火の役割を果しつつ、敷地内の乾燥も防ぐので古来から家を守るために生垣や防風林に使われてきました。
4 ~ 5 月頃に花が咲き、秋から晩秋に1.5cm 程の椀型の殻斗(帽子)に卵形の実(ドングリ)を付けます。和名は葉の白さではなく、材が白いことに由来します。
<シラカシ(白樫) ブナ科コナラ属> 9/15 柏の葉公園
白い鷺が飛んでいるような優雅な花を咲かせます。茎葉は繊細で、風に揺れて咲く様子は風情があり、涼しさも感じられます。
常緑性の多年草で、春から秋遅くまでの生育中に途切れることなく次々と花が立ってきます。
<シラサギカヤツリ(鷺の舞) カヤツリグサ科リンコスポラ属(ディクロメナ属)> 9/15 柏の葉公園
北海道から種子島まで、日本各地に分布するキク科の多年草。野山に自生するキクの仲間で、基本的には乾燥した場所を好むが、林や藪の中、川の土手などでも普通に見ることができます。
<シラヤマギク(白山菊) キク科シオン属> 9/21 あけぼの山農業公園
山地の日当たりがよい林縁や湿原、草原などでみられる高さ0.5~1.5mの落葉低木。その年に伸びた枝の先に複散房花序を出し、径3~6㎜で白色の5弁花を多数つけます。
<シロバナシモツケ(白花下野) バラ科シモツケ属> 9/7 あけぼの山農業公園
緑と白の葉に鮮やかな赤の差し色が入る、南アメリカが原産の多年草で、13種が自生しています。常緑性のため、季節を問わずいつでも美しい葉を楽しめます。
<ストロマンテ(裏紅蕉) クズウコン科ウラベニショウ属(ストロマンテ属)>
9/15 柏の葉公園
夏期に薄紫色の花を咲かせるシソ科の落葉低木です。2~3mまで生長し、横に枝を広げて大きくなります。庭の花が少なくなる夏に涼し気な薄紫色の花を咲かせてくれる可愛らしい庭木です。
花には淡い芳香があり、株元の草むしりをしていると香りが漂ってきます。丈夫な上に花期が長く、晩夏まで咲き続けてくれるのも魅力です。
<セイヨウニンジンボク(西洋人参木) シソ科ハマゴウ属>
9/7 あけぼの山農業公園
春から初夏にかけて開花する一季咲きの種類と、環境さえ合えばほぼ一年中開花する四季咲きの種類があります。数百種の品種が存在すると言われていて、その花は色も咲き方も多様です。
<ゼラニウム フウロソウ科ペラルゴニウム(テンジクアオイ)属>
9/21 あけぼの山農業公園
花そのものではなく紫やピンク、白、黄、赤に色づく苞を観賞します。暑さと乾燥に強く、日本の夏に適した性質で、長期間咲き続けます。
苞の部分はドライフラワーにしても色があせにくいため、名前のとおり、千日色が変わらないのではないかと思うほどです。
<センニチコウ(千日紅) ヒユ科センニチコウ属> 7/19 柏の葉公園
北アメリカ原産の植物で130種類ほど自生していると言われています。日本には明治時代に観賞用としてきましたが、同属のセイタカアワダチソウなどは繁殖力が強く、野生化して雑草として扱われています。
<ソリダコ(秋の麒麟草) キク科アキノキリンソウ属> 9/21 あけぼの山農業公園
北アメリカ原産。高さ10~20メートルほど。香りのする直径20センチ前後の大きな白い花をつけます。写真はまだ種が成熟していない時期の実ですが、熟すと真っ赤な実を付けます。
<タイサンボク(泰山木) モクレン科モクレン属> 9/15 柏の葉公園
細長い葉と、真っ白な6枚の花びらが上を向いて一斉に咲く姿が美しい、夏から秋にかけて開花する常緑の球根植物です。とても丈夫で育てやすく、日本でも半野生化している姿を見られます。
別名 「レインリリー」は、土が乾燥している状態でまとまった雨が降った後に一斉に花を咲かせることから付けられた名前です。
<タマスダレ(玉簾) ヒガンバナ科タマスダレ属> 9/15 柏の葉公園
豪華で力強く咲く大輪種から、優雅な中輪種や可憐な小輪種、シンプルな一重咲きや変化咲きなど品種が非常に多く、大小さまざまで用途も広く、古くから親しまれてきた春植え球根です。
花形のタイプによって、代表的なデコラティブ咲き、弁先が細長くなるカクタス咲きなど、10数種に分類されます。
和名は、花の形がボタンに似ているため、テンジクボタン(天竺牡丹)と呼ばれました。
<ダリア(天竺牡丹) キク科テンジクボタン属(ダリア属)>
9/7 あけぼの山農業公園
開花時期は5月から10月頃。 カンナの原種で、花は黄色~赤色、カンナより花が小さいく、花後は、棘のある球形の蒴果ができます。種子は数珠やネックレスなどに用いられます。
<ダンドク(檀特) カンナ科 カンナ属> 9/17 あけぼの山農業公園
中国雲南省原産で、金色の苞葉がハス(蓮)の花のように見える、バショウ科ムセラ属の耐寒性多年草です。 バナナやバショウ(芭蕉)と同科ですが、芭蕉と同様、実は食べられません。
<チユウキンレン(地湧金蓮)バショウ科ムセラ属> 9/7 あけぼの山農業公園
次回「9月の花のアルバム ④」に続きます。