9月の花のアルバム ③ 2022-10-09の続きです。
前回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
今回は私の最も苦手とする木の実がたくさん登場します。樹名板が無いものが多く、グーグルレンズを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
北海道から本州、四国、琉球諸島まで広く分布する多年草です。 花は釣り鐘形で下向きに咲き、花柱が花冠からわずかに突き出ています。
直立した茎を折ると白い乳液が出るのが特徴です。 若芽は山菜料理の横綱格と言われるほど美味しいそうです。
<ツリガネニンジン(釣鐘人参) キキョウ科ツリガネニンジン属>
9/21 あけぼの山農業公園
岩手県以南の太平洋岸、新潟県以南の日本海岸、四国、九州及び沖縄に分布する常緑低木。庭園や公園などに使われることも多いが、自生地は日当たりのよい海岸線です。
海辺の地域では防砂林や防風林として、また枝葉をヒイラギ代わりに節分や大晦日の厄除けに使うことでも知られます。
<赤く熟した実> 2017年12月 あけぼの山農業公園
厄除けに使うのは木全体に臭気があるためで、トベラの枝にイワシを刺すなどして家の扉に挟み、臭いによって鬼を退散させ、邪気を払う。このため、トビラの木=トベラと名付けられました。
<トベラ(扉) トベラ科トベラ属> 9/21 あけぼの山農業公園
茎がほふくする種類が多く、ミニ観葉や小鉢仕立てにして楽しみます。北アメリカから熱帯アメリカに70種が分布しています。日本でもよく見られるムラサキツユクサやムラサキゴテンも同じ仲間です。
<トラディスカンティア ツユクサ科ムラサキツユクサ属> 9/15 柏の葉公園
インド原産で、淡色野菜として世界中で栽培されています。果実は黒紫色が多いが色や形は様々で多数の品種があります。6~10月になると葉っぱの脇に紫色をした可憐な花を下向きに咲かせます。
<ナス(茄子) ナス科ナス属> 9/21 あけぼの山農業公園
つる性で、初夏から秋まで長期間、白い花をまるで雪のように株いっぱいに咲かせます。花の咲き方にクセというかムラがあるようで、季節や年によっては一斉に咲かずパラパラと咲き続けたりします。
<ナツユキカズラ(夏雪葛) タデ科タデ属> 9/15 柏の葉公園
日本では人家の周辺でよく見られるなじみ深いチョウです。人家の周辺や草原、農耕地、伐採地など、速く羽ばたいてひらひらと飛び、さまざまな花から吸蜜したりする姿が見かけられます。
外見はキアゲハによく似ていますが、この蝶は翅の根もとまで黄白色の線が入り、全体的に黒い部分が太いという特徴があります。
<ナミアゲハ(並揚羽) チョウ目アゲハチョウ科> 9/21 あけぼの山農業公園
中国の中南部を原産地とし、江戸時代に種子から蝋を採る有用樹として長崎に渡来したものが、後に街路や公園に使われるようになりました。
秋(10~11月)に熟す果実は黒褐色の殻(種皮)に覆われているが、寒くなるにつれて殻が割れ、中からポップコーンのような三つの種子が飛び出します。
<ナンキンハゼ(南京櫨) トウダイグサ科ナンキンハゼ属> 9/15 柏の葉公園
原産地は中国の西部で、日本へは弥生時代に渡来。 古くから畑で栽培され、古事記には加美良(かびら)、万葉集には久々美良(くくみら)として記載があります。
夏から秋にかけて花茎を伸ばし、小さな星をいくつも散りばめた可愛い白い花を咲かせます。花はほのかに甘い香りがします。
<ニラ(韮> ユリ科ネギ属> 9/21 あけぼの山農業公園
日当たりのよい山野に生えていて、初夏から夏に花を咲かせます。深く切れ込んだ葉の縁にはとげがあり、花色は赤紫色や淡紅色のほか白色もあります。
<ノアザミ(野薊) キク科アザミ属> 9/21 あけぼの山農業公園
本州中部~沖縄に分布するキジカクシ科の多年草。開花は夏で、細く伸びた花茎の先に、白い小花をまばらに咲かせます。花の直径は1~2センチで、花弁のような萼片はやや反り返って下向きに咲きます。
<ノシラン(熨斗蘭) キジカクシ科ジャノヒゲ属> 9/15 柏の葉公園
沖縄以外の日本各地の山野に多く自生し、枝に鋭いトゲがあります。赤い果実は利尿や便秘の治療に薬用されます。
和名の由来は、とげが多い木であることから、元々有棘の低木類のバラを茨(いばら)と呼んでいて、野生であることから名前が付けられました。
<ノイバラ(野茨) バラ科バラ属> 9/21 あけぼの山農業公園
南アフリカ原産のつる性常緑多年草です。愛や幸せを表すハート型をしたキュートな葉の形から、別名「ラブチェーン」とも呼ばれる観葉植物です。
<ハートカズラ ガガイモ科セロペギア属> 9/15 柏の葉公園
世界の熱帯~亜熱帯地方で広く栽培され、暖かい地域では庭木としても利用されています。5月~10月頃に華やかな花が咲き、花色は赤、黄、白、ピンク、オレンジ、紫などバリエーションも豊富です。
花は、通常、朝開いて夜に閉じてしまう1日花です。最近は品種改良により、1つの花が2~3日咲くものも出てきています。品種は7千種以上とも1万種以上あるともいわれています。
<ハイビスカス(仏桑花) アオイ科フヨウ属> 9/7 あけぼの山農業公園
ゾナルゼラニウムとアイビーゼラニウムをかけ合わせて作られたものです。 耐暑性があり、暑い夏の間も観賞できます。 花が大きく数も多いため、ボリュームが出る点も魅力です。
<ハイブリッドゼラニウム(パティオピンクアイ) フウロソウ科テンジクアオイ属>
9/21 あけぼの山農業公園
中国の暖帯~亜熱帯を原産とする多年生草本。バナナの仲間だが関東以西であれば地植えで越冬できるため、南国風の葉を観賞する観葉植物として古くから庭園や寺院を中心に植栽されています。
名前の由来は古名のハセオ(発勢乎)またはハセオバ(発勢乎波)が転訛したものとされます。松尾芭蕉は、門徒から寄贈されたバショウの株が立派に育ち、自身の庵の名物になっていたことにちなんで芭蕉と名乗ったそうです。
<バショウ(芭蕉) バショウ科 バショウ属> 9/21 布施弁天
正式な学名は「ユーフォルビア・マルギナタ」で、北アメリカが原産地です。花が咲くころと同時に頂部の葉に白い斑が入り、とても涼しげな姿になります。
<ハツユキソウ(初雪草) トウダイグサ科トウダイグサ属>
9/7 あけぼの山農業公園
日本では主にジンジャー・リリーないし単にジンジャーと呼ばれることが多いようです。夕方に白くて大きい可憐な花を咲かせます。クチナシに似た甘い香りも楽しめます。
<ハナシュクシャ(花縮砂) ショウガ科シュクシャ属> 9/15 北柏ふるさと公園
北アメリカ東部原産で、日本へは大正時代に入り、丈夫でよくふえるため急速に広まり、現在ではポピュラーな宿根草の一つになっています。全国いたるところでよく見かける花です。
<ハナトラノオ(花虎の尾) シソ科カクトラノオ属(フィソステギア属)
9/15 北柏ふるさと公園
南アメリカやニュージーランド、ニューギニアに自生しており、イネ科シロガネヨシ属に分類される植物です。ススキに似た姿で、草丈は1〜2mほどになります。
<パンパスグラス(白銀葭) イネ科シロガネヨシ属> 9/7 あけぼの山農業公園
常緑で濃い緑色の葉、早春に長い花穂に多数つく黄色い花、初夏に熟す黒青色で粉を吹いた果実と、1年を通じて観賞できる植物です。
<ヒイラギナンテン(柊南天) メギ科メギ属> 9/15 柏の葉公園
秋の彼岸の頃に、花茎の先に強く反り返った鮮やかな赤い花を咲かせ、秋の終わりに葉が伸びて翌年の初夏に枯れるという、多年草としては珍しい性質を持っています。
別名の曼珠沙華(マンジュシャゲ)は歌にも歌われた事でも知られ、サンスクリット語で「赤い花」「葉に先立って赤花を咲かせる」という意味から名付けられたと言われています。
球根にはアルカロイド系の毒が含まれており、誤って摂取すると中毒症状を引き起こす可能性があります。昔の墓地に植えられていたのは、モグラやネズミから埋葬された遺体を守るためと言われています。
<ヒガンバナ(彼岸花) ヒガンバナ科ヒガンバナ属> 9/21 あけぼの山農業公園
バーベナの名前で流通しており、約250種あるクマツヅラ科クマツヅラ属の総称。花の色は白、赤、ピンク、紫、青紫、紅紫など様々あります。
<ビジョザクラ(美女桜) クマツヅラ科ビジョザクラ属> 9/15 北柏ふるさと公園
次回「9月の花のアルバム ⑤」に続きます。
前回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
今回は私の最も苦手とする木の実がたくさん登場します。樹名板が無いものが多く、グーグルレンズを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
北海道から本州、四国、琉球諸島まで広く分布する多年草です。 花は釣り鐘形で下向きに咲き、花柱が花冠からわずかに突き出ています。
直立した茎を折ると白い乳液が出るのが特徴です。 若芽は山菜料理の横綱格と言われるほど美味しいそうです。
<ツリガネニンジン(釣鐘人参) キキョウ科ツリガネニンジン属>
9/21 あけぼの山農業公園
岩手県以南の太平洋岸、新潟県以南の日本海岸、四国、九州及び沖縄に分布する常緑低木。庭園や公園などに使われることも多いが、自生地は日当たりのよい海岸線です。
海辺の地域では防砂林や防風林として、また枝葉をヒイラギ代わりに節分や大晦日の厄除けに使うことでも知られます。
<赤く熟した実> 2017年12月 あけぼの山農業公園
厄除けに使うのは木全体に臭気があるためで、トベラの枝にイワシを刺すなどして家の扉に挟み、臭いによって鬼を退散させ、邪気を払う。このため、トビラの木=トベラと名付けられました。
<トベラ(扉) トベラ科トベラ属> 9/21 あけぼの山農業公園
茎がほふくする種類が多く、ミニ観葉や小鉢仕立てにして楽しみます。北アメリカから熱帯アメリカに70種が分布しています。日本でもよく見られるムラサキツユクサやムラサキゴテンも同じ仲間です。
<トラディスカンティア ツユクサ科ムラサキツユクサ属> 9/15 柏の葉公園
インド原産で、淡色野菜として世界中で栽培されています。果実は黒紫色が多いが色や形は様々で多数の品種があります。6~10月になると葉っぱの脇に紫色をした可憐な花を下向きに咲かせます。
<ナス(茄子) ナス科ナス属> 9/21 あけぼの山農業公園
つる性で、初夏から秋まで長期間、白い花をまるで雪のように株いっぱいに咲かせます。花の咲き方にクセというかムラがあるようで、季節や年によっては一斉に咲かずパラパラと咲き続けたりします。
<ナツユキカズラ(夏雪葛) タデ科タデ属> 9/15 柏の葉公園
日本では人家の周辺でよく見られるなじみ深いチョウです。人家の周辺や草原、農耕地、伐採地など、速く羽ばたいてひらひらと飛び、さまざまな花から吸蜜したりする姿が見かけられます。
外見はキアゲハによく似ていますが、この蝶は翅の根もとまで黄白色の線が入り、全体的に黒い部分が太いという特徴があります。
<ナミアゲハ(並揚羽) チョウ目アゲハチョウ科> 9/21 あけぼの山農業公園
中国の中南部を原産地とし、江戸時代に種子から蝋を採る有用樹として長崎に渡来したものが、後に街路や公園に使われるようになりました。
秋(10~11月)に熟す果実は黒褐色の殻(種皮)に覆われているが、寒くなるにつれて殻が割れ、中からポップコーンのような三つの種子が飛び出します。
<ナンキンハゼ(南京櫨) トウダイグサ科ナンキンハゼ属> 9/15 柏の葉公園
原産地は中国の西部で、日本へは弥生時代に渡来。 古くから畑で栽培され、古事記には加美良(かびら)、万葉集には久々美良(くくみら)として記載があります。
夏から秋にかけて花茎を伸ばし、小さな星をいくつも散りばめた可愛い白い花を咲かせます。花はほのかに甘い香りがします。
<ニラ(韮> ユリ科ネギ属> 9/21 あけぼの山農業公園
日当たりのよい山野に生えていて、初夏から夏に花を咲かせます。深く切れ込んだ葉の縁にはとげがあり、花色は赤紫色や淡紅色のほか白色もあります。
<ノアザミ(野薊) キク科アザミ属> 9/21 あけぼの山農業公園
本州中部~沖縄に分布するキジカクシ科の多年草。開花は夏で、細く伸びた花茎の先に、白い小花をまばらに咲かせます。花の直径は1~2センチで、花弁のような萼片はやや反り返って下向きに咲きます。
<ノシラン(熨斗蘭) キジカクシ科ジャノヒゲ属> 9/15 柏の葉公園
沖縄以外の日本各地の山野に多く自生し、枝に鋭いトゲがあります。赤い果実は利尿や便秘の治療に薬用されます。
和名の由来は、とげが多い木であることから、元々有棘の低木類のバラを茨(いばら)と呼んでいて、野生であることから名前が付けられました。
<ノイバラ(野茨) バラ科バラ属> 9/21 あけぼの山農業公園
南アフリカ原産のつる性常緑多年草です。愛や幸せを表すハート型をしたキュートな葉の形から、別名「ラブチェーン」とも呼ばれる観葉植物です。
<ハートカズラ ガガイモ科セロペギア属> 9/15 柏の葉公園
世界の熱帯~亜熱帯地方で広く栽培され、暖かい地域では庭木としても利用されています。5月~10月頃に華やかな花が咲き、花色は赤、黄、白、ピンク、オレンジ、紫などバリエーションも豊富です。
花は、通常、朝開いて夜に閉じてしまう1日花です。最近は品種改良により、1つの花が2~3日咲くものも出てきています。品種は7千種以上とも1万種以上あるともいわれています。
<ハイビスカス(仏桑花) アオイ科フヨウ属> 9/7 あけぼの山農業公園
ゾナルゼラニウムとアイビーゼラニウムをかけ合わせて作られたものです。 耐暑性があり、暑い夏の間も観賞できます。 花が大きく数も多いため、ボリュームが出る点も魅力です。
<ハイブリッドゼラニウム(パティオピンクアイ) フウロソウ科テンジクアオイ属>
9/21 あけぼの山農業公園
中国の暖帯~亜熱帯を原産とする多年生草本。バナナの仲間だが関東以西であれば地植えで越冬できるため、南国風の葉を観賞する観葉植物として古くから庭園や寺院を中心に植栽されています。
名前の由来は古名のハセオ(発勢乎)またはハセオバ(発勢乎波)が転訛したものとされます。松尾芭蕉は、門徒から寄贈されたバショウの株が立派に育ち、自身の庵の名物になっていたことにちなんで芭蕉と名乗ったそうです。
<バショウ(芭蕉) バショウ科 バショウ属> 9/21 布施弁天
正式な学名は「ユーフォルビア・マルギナタ」で、北アメリカが原産地です。花が咲くころと同時に頂部の葉に白い斑が入り、とても涼しげな姿になります。
<ハツユキソウ(初雪草) トウダイグサ科トウダイグサ属>
9/7 あけぼの山農業公園
日本では主にジンジャー・リリーないし単にジンジャーと呼ばれることが多いようです。夕方に白くて大きい可憐な花を咲かせます。クチナシに似た甘い香りも楽しめます。
<ハナシュクシャ(花縮砂) ショウガ科シュクシャ属> 9/15 北柏ふるさと公園
北アメリカ東部原産で、日本へは大正時代に入り、丈夫でよくふえるため急速に広まり、現在ではポピュラーな宿根草の一つになっています。全国いたるところでよく見かける花です。
<ハナトラノオ(花虎の尾) シソ科カクトラノオ属(フィソステギア属)
9/15 北柏ふるさと公園
南アメリカやニュージーランド、ニューギニアに自生しており、イネ科シロガネヨシ属に分類される植物です。ススキに似た姿で、草丈は1〜2mほどになります。
<パンパスグラス(白銀葭) イネ科シロガネヨシ属> 9/7 あけぼの山農業公園
常緑で濃い緑色の葉、早春に長い花穂に多数つく黄色い花、初夏に熟す黒青色で粉を吹いた果実と、1年を通じて観賞できる植物です。
<ヒイラギナンテン(柊南天) メギ科メギ属> 9/15 柏の葉公園
秋の彼岸の頃に、花茎の先に強く反り返った鮮やかな赤い花を咲かせ、秋の終わりに葉が伸びて翌年の初夏に枯れるという、多年草としては珍しい性質を持っています。
別名の曼珠沙華(マンジュシャゲ)は歌にも歌われた事でも知られ、サンスクリット語で「赤い花」「葉に先立って赤花を咲かせる」という意味から名付けられたと言われています。
球根にはアルカロイド系の毒が含まれており、誤って摂取すると中毒症状を引き起こす可能性があります。昔の墓地に植えられていたのは、モグラやネズミから埋葬された遺体を守るためと言われています。
<ヒガンバナ(彼岸花) ヒガンバナ科ヒガンバナ属> 9/21 あけぼの山農業公園
バーベナの名前で流通しており、約250種あるクマツヅラ科クマツヅラ属の総称。花の色は白、赤、ピンク、紫、青紫、紅紫など様々あります。
<ビジョザクラ(美女桜) クマツヅラ科ビジョザクラ属> 9/15 北柏ふるさと公園
次回「9月の花のアルバム ⑤」に続きます。