Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

珍客の来訪

2023-05-04 | 野鳥
わが家の庭はネコの額ほどの狭さで、わずかな花があるだけの殺風景そのものです。ですから日頃はスズメかハトくらいしか来てくれません。

そんな庭に昨日珍客が来訪しました。最初、ハトかと思いましたが、よく見るとキジのようです。さっそくリビングの窓越しから、そ~っとカメラを向けて撮影しました。




幸いキジに気付かれることなく、10枚ほどの写真を撮ることができました。ただ、ガラス越しの写真のため、品質が悪くて申し訳ありません。



キジは日本の国鳥としても知られており、日本国内では北海道を除き、本州・四国・九州と、ほぼ日本全土に生息している鳥です。



また、昔話の「桃太郎」に出てくる鬼退治の仲間としても知られていたり、一万円札の裏側でもキジの絵が描かれていた事もあったりと、日本国民としても馴染みのある鳥の一種でもあります。



野生のキジは食料を求めて人が棲む場所の近くに生息しており、主に「草原」や「平野地」「農耕地」「林」と言った場所で見られます。



警戒心が強いので、物音がすると逃げてしまいますが、意外と身近な場所でキジに会うことも少なくありません。



キジは鳥ではあるものの、飛ぶことが苦手な鳥でもあります。基本的には地上で生活しているため、飛ぶという機能が退化してしまっているのか、かわりに時速32kmものスピードで走り回ることができます。

寿命に関してはおおよそ10年ほど。長生きした個体では、20年近く生きたキジもいたようです。



オスのほうが美しい容姿をしており、特徴となるのは赤く垂れたようなほっぺたと、美しい緑色の体。頭部には青紫色の羽毛や、首から胸にかけて光が当たることで光り輝く羽毛が印象的です。



メスに関しては茶褐色の体に、黒褐色の斑点模様が特徴と、オスに比べると圧倒的に地味な配色です。

多くの鳥は、一度オスとメスがペアになると、生涯パートナーを変えずに過ごすのが一般的なのですが、キジにはこういったルールは無いようです。



メスはオスの縄張りに入り、また他のオスの縄張りに出入りするなど、特定の相手を決めずに行動します。また、抱卵から子育てにいたるまでメスが全てを行い、オスは子育てには参加しません。



キジは警戒心の強い鳥としても知られ、物音がすると逃げ出してしまうほど臆病な鳥でもあります。そんなキジも、卵を守っている時のメスに関しては話が違います。



キジは子供を大切に育てる鳥としても知られており、自分の命よりも卵や子供を守ろうとします。卵を温めているメスは事故に遭う確率も高く、危険が迫ってきていても、卵を置いて逃げ出す事はありません。



そのため、キジが居ることに気が付かず、草刈り機で頭を飛ばされてしまう事故が起きてしまうほどなのです。



キジさんはわが家の庭に、僅か2分ほどの滞在でした。日頃は間近で見かけることのないキジに、暫し思いを馳せることができました。
キジさん、せっかく来てくれたのに、何のおもてなしもできなくてごめんなさい。