先回の続きです。4月の花のアルバム ② 2023-05-07
今回も、4月の花のアルバム ②同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
原産は中国雲南省から四川省南部で、日本へは昭和37年に米国や英国から渡来しました。花の開花期は2~4月です。
日本のユキツバキ、ヤブツバキとともに園芸種であるツバキの母種の一つです。チベット高原を源流として中国を経てタイとミャンマーに流れるサルウィン川が花名の由来です。
<サルウィンツバキ(サルウィン椿) ツバキ科ツバキ属>
4/13 茨城県植物園
沖縄地方で主に見られる常緑低木です。沖縄三大名花にも数えられており、沖縄県では「サンダンカ」の名前でも知られています。
中でもこの品種は中国やマレー半島が原産で、丸い花びらが特徴的なメジャーな品種です。花はオレンジに近い色味をしており、夏にぴったりの明るい印象を与えます。
<サンタンカ・キネンシス アカネ科サンタンカ属(イクソラ属)>
4/13 茨城県植物園
常緑の小高木で山林や、墓地・寺院などに植えられていることが多い植物です。葉は厚くつやがあり、春に淡黄白色の花を咲かせます。
秋から冬にかけて星型の実をつけます。名前は「悪しき実」からついたと言われています。サカキやヒサカキと同様、神仏事で使用される植物です。
<シキミ(樒) マツブサ科シキミ属> 4/5 つくば実験植物園
ブラジル原産の「シコンノボタン」の園芸品種です。耐寒性があり、暖地で降霜がなければ屋外での植栽ができます。
高さは1~3メートルほどになり、葉は狭楕円形で葉脈が目立ちます。9月~11月ごろ、青紫色の花を咲かせます。
<シコンノボタン・コートダジュール (紫紺野牡丹) ノボタン科シコンノボタン属>
4/13 茨城県植物園
中国南東部、台湾、朝鮮半島に分布するバラ科シモツケ属の落葉低木です。分布域は山地や丘陵の雑木林や、やや岩の多い場所にあり、日当たりの良い場所を中心に自生しています。
4月~5月頃の花期になると、前年枝の葉腋から花序を出し、小さな花を多数咲かせます。一つの花序は2~3㎝程度の長さで、3~6個の花を付けます。
<シジミバナ(蜆花) バラ科シモツケ属> 4/5 つくば実験植物園
名前のとおり中国及び朝鮮半島を原産地とするモチノキ属の常緑樹。ヒイラギモチ、ヒイラギモドキ、チャイニーズホーリー・・・と様々な呼び名で親しまれています。
大きな二対の棘があるのが本種の特徴です。秋から冬にかけて実が赤く熟すため、古くは縁起物として、現代ではクリスマスを演出するものとして人気があります。
<シナヒイラギ(支那柊) モチノキ科モチノキ属> 4/13 茨城県植物園
別名をマグノリアと呼ばれるモクレン科モクレン属の落葉小高木です。 通常、モクレン(木蓮)と言えば、この品種のことを指します。
春、新葉が出る前に、骨格がしっかりした木の枝先に、濃紅色で卵形の大きな花を咲かせます。 花は上向きに咲き、全開せず半開状(開ききらない状態)に咲きます。
<シモクレン(紫木蓮) モクレン科モクレン属> 4/16 手賀沼
アヤメ科アヤメ属に分類される常緑性の多年草です。中国が原産とされ、日本にも古くから帰化していました。人里近くの森などやや湿った薄暗い場所に自生し、根茎を伸ばして広がります。
春になると、アヤメに似た白い花を咲かせます。花には青色の斑点がいくつも入り、中心部分が黄色く色づいていることが特徴です。
<シャガ(著莪) アヤメ科アヤメ属> 4/6 柏の葉公園
江戸時代に中国から渡来した帰化植物で、日本の各地で林床などの湿り気のある半日陰でよく繁茂し、半野生化しています。
バラ科の海棠(カイドウ)に似た花を秋に咲かせていることから、名がつきました。
<シュウカイドウ(秋海棠) シュウカイドウ科シュウカイドウ属>
4/5 つくば実験植物園
ヨーロッパに分布するキジカクシ科の多年草です。花期の4月~5月になると、葉の中から花茎を伸ばし、花序に多数の花を咲かせます。花序は総状、一つの花序に6~15個の花が付きます。
花は釣鐘形で、花被片は6個あり、花被片の先は反り返ります。花の基部には線状披針形の2個の苞が付きます。花色は青、ピンク、白などがあります。
<シラー・カンパニュラータ(釣鐘水仙) キジカクシ科ツリガネズイセン属>
4/19 あけぼの山農業公園
南ヨーロッパの地中海沿岸地域原産のキジカクシ科オオツルボ属の秋植え球根で、シラーの仲間の中では大型の種類です。
美しいブルーの花がピラミッド状に星形の小花を数十輪咲かせます。花色はブルーが一般的ですが、白花もあります。
<シラー・ペルビアナ(大蔓穂:オオツルボ) キジカクシ科オオツルボ属>>
4/16 大堀川
古くから親しまれている地生ランの一種で、日本に自生している多年草です。草丈は30~50cmほどで、5月~6月頃に赤紫や白、ピンクの花が開花します。
ランと聞くと栽培が面倒と思われがちですが、この花ほど多くの人に愛され親しまれているランはありません。
<シラン(紫蘭) ラン科シラン属> 4/19 北柏ふるさと公園
ヨーロッパ原産のマメ科の帰化植物です。 茎が地面を這って、葉の脇から伸びる花茎の先に球状に花をつけます。「クローバー」の名のほうがよく知られています。
葉が踏まれて傷つけられると、そこから新しい小葉が出て、四つ葉ができることがあります。ヨーロッパでは四つ葉のクローバーは幸運の象徴です。
<シロツメクサ(白詰草) マメ科シャジクソウ属> 4/19 北柏ふるさと公園
よく見かけるタンポポは、黄色い花ですが、昔から日本にある(在来種)白い花のタンポポです。ただ、繁殖力旺盛なセイヨウタンポポに比べ、最近あまり見られなくなりました。
関東地方西部以西〜九州の人家の近くに生えます。花は全て両性の舌状花からなり、受粉がなくても結実して種子ができます。舌状花の花冠は白く、花柱は黄色くなっています。
<シロバナタンポポ(白花蒲公英) キク科タンポポ属>
4/19 あけぼの山農業公園
ハナズオウは中国北部~朝鮮半島にかけて分布するマメ科の落葉樹です。日本では樹高2m~5mの低木状に育ちますが、自生地では10mを越す高木になるといわれています。
本種はハナズオウの白花品種で、白の蝶のような小花がびっしり咲きます。萼は薄緑色で花柄も薄緑色です。
<シロバナハナズオウ(白花花蘇芳) マメ科ハナズオウ属>
4/13 茨城県植物園
果物の苺として広く流通している栽培品種と同じオランダイチゴ属に属する野イチゴです。6~7月頃に直径15~20mmの白い花を咲かせ、7~8月に直径8~10mm程度のたまご型の赤い実をつけます。
市販のイチゴと比較すると酸味は強いですが、風味は似ておりそのまま食べるほかジャムや果実酒などに利用できます。
<シロバナノヘビイチゴ(白花の蛇苺) バラ科オランダイチゴ属>
4/16 大堀川
アメリカ南東部のアレゲーニー山脈が原産です。森林地帯や沼地に生え、高さは1.8~3メートルになります。
花は花弁が無く雄しべがブラシを思わせるかわいい集合花です。性質が強健で紅葉が楽しめ、暑さ寒さに強く、非の打ちどころがない優秀な花木です。
<シロバナマンサク(白花万作) マンサク科シロバナマンサク属(フォッサギラ属)>
4/19 あけぼの山農業公園
ヤブツバキの野生白花品種でヤブツバキの自生地にまれに生えます。ヤブツバキと比べ自生地は極端に少なく、三浦半島や伊豆大島に数本だけ確認されているそうです。
葉のつやつやと白い花弁の対比が美しく、ほんのりとピンク色をまとっているようにも見えます。
<シロバナヤブツバキ(白花藪椿) ツバキ科ツバキ属>
4/5 つくば実験植物園
ヒヨドリ大のツグミの仲間。全身が灰褐色で、その名の通り腹の部分が白っぽいのが特徴です。頭が灰色っぽく、背中は茶色っぽく、飛ぶと尾の先の白色が目立ちます。
冬鳥として本州以南に飛来してきます。主に林に生息しますが、公園の茂みなどにもやってきます。単独で地面を歩きながら昆虫やミミズ、木の実などを食べます。
<シロハラ(白腹) スズメ目ヒタキ科 全長約24cm>
4/6 柏の葉公園
春にヤマブキ(山吹)の花に似た白い花を咲かせるバラ科の落葉低木。花が同じ季節に咲くヤマブキ(山吹)の花に似ていることから名づけられました。
両者の花は似ていますが、ヤマブキ(山吹)はヤマブキ属なので別種です。ヤマブキ(山吹)は花びらが5枚ですが、本種の花びらは4枚です。葉のつき方は、ヤマブキ(山吹)は互生、本種は対生に葉がつきます。
<シロヤマブキ(白山吹) バラ科シロヤマブキ属>
4/6 柏の葉公園
オーストラリア原産のクサトベラ科クサトベラ属の多年草です。この花が出始めたときは、花色がブルーだったことから、今でもブルーファンフラワーとも呼ばれることがあります。
葉は対生、葉身は3-6cmのへら形で縁に鋸歯があります。5~10月に1~2cmの青紫や白色の花を総状につけます。花色は紫、紫紅、白などがあり、最近、覆輪の美しい品種も出ています。
<スカエボラ・アエムラ クサトベラ科クサトベラ属>
4/5 つくば実験植物園
日本に昔から自生しています。濃く深い紫色の花を咲かせます。民家に近い公園や道端から明るい山野まで自生しているのを見かけます。
花色は青に近く深い紫色です。花は後方に距(きょ)と呼ばれる部分が突起しているのが特徴です。
<スミレ(菫) スミレ科スミレ属> 4/13 茨城県植物園
ヨーロッパ原産のオダマキと北米産の大輪の花を咲かせる数種との交配種を指します。ミヤマオダマキなど日本原産の高山性のオダマキよりも育てやすくて丈夫です。
繊細な花を咲かせるわりには、意外に丈夫で育てやすく、種がたくさんできるので、こぼれ種でも増えやすい特徴があります。
<セイヨウオダマキ(西洋苧環) キンポウゲ科オダマキ属>
4/19 あけぼの山農業公園
花の豪華さで人気のある常緑低木です。日本などのアジア各地が原産のシャクナゲを欧米で育成した園芸種などを総称した名前です。
4月~5月にかけて満開になります。ピンク、黄、オレンジ、紫色、茶色などカラフルな色合いの花とその大きさが特徴的です。
<セイヨウシャクナゲ(西洋石楠花) ツツジ科ツツジ属>
4/13 茨城県植物園
南イタリア~シシリー島原産の耐寒性多年草です。繁殖力旺盛な植物で、初夏に切れ込みの入った5弁の白い花を株いっぱいに咲かせます。
和名の「シロミミナグサ(白耳菜草)」は葉が全体に白い毛で覆われ、その葉形がネズミの耳に似ていたこと、また食用とされたことによるとされます。
<セラスチウム(白耳菜草:シロミミナグサ) ナデシコ科ミミナグサ属>
4/19 あけぼの山農業公園
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回「4月の花のアルバム ④」に続きます。
今回も、4月の花のアルバム ②同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
原産は中国雲南省から四川省南部で、日本へは昭和37年に米国や英国から渡来しました。花の開花期は2~4月です。
日本のユキツバキ、ヤブツバキとともに園芸種であるツバキの母種の一つです。チベット高原を源流として中国を経てタイとミャンマーに流れるサルウィン川が花名の由来です。
<サルウィンツバキ(サルウィン椿) ツバキ科ツバキ属>
4/13 茨城県植物園
沖縄地方で主に見られる常緑低木です。沖縄三大名花にも数えられており、沖縄県では「サンダンカ」の名前でも知られています。
中でもこの品種は中国やマレー半島が原産で、丸い花びらが特徴的なメジャーな品種です。花はオレンジに近い色味をしており、夏にぴったりの明るい印象を与えます。
<サンタンカ・キネンシス アカネ科サンタンカ属(イクソラ属)>
4/13 茨城県植物園
常緑の小高木で山林や、墓地・寺院などに植えられていることが多い植物です。葉は厚くつやがあり、春に淡黄白色の花を咲かせます。
秋から冬にかけて星型の実をつけます。名前は「悪しき実」からついたと言われています。サカキやヒサカキと同様、神仏事で使用される植物です。
<シキミ(樒) マツブサ科シキミ属> 4/5 つくば実験植物園
ブラジル原産の「シコンノボタン」の園芸品種です。耐寒性があり、暖地で降霜がなければ屋外での植栽ができます。
高さは1~3メートルほどになり、葉は狭楕円形で葉脈が目立ちます。9月~11月ごろ、青紫色の花を咲かせます。
<シコンノボタン・コートダジュール (紫紺野牡丹) ノボタン科シコンノボタン属>
4/13 茨城県植物園
中国南東部、台湾、朝鮮半島に分布するバラ科シモツケ属の落葉低木です。分布域は山地や丘陵の雑木林や、やや岩の多い場所にあり、日当たりの良い場所を中心に自生しています。
4月~5月頃の花期になると、前年枝の葉腋から花序を出し、小さな花を多数咲かせます。一つの花序は2~3㎝程度の長さで、3~6個の花を付けます。
<シジミバナ(蜆花) バラ科シモツケ属> 4/5 つくば実験植物園
名前のとおり中国及び朝鮮半島を原産地とするモチノキ属の常緑樹。ヒイラギモチ、ヒイラギモドキ、チャイニーズホーリー・・・と様々な呼び名で親しまれています。
大きな二対の棘があるのが本種の特徴です。秋から冬にかけて実が赤く熟すため、古くは縁起物として、現代ではクリスマスを演出するものとして人気があります。
<シナヒイラギ(支那柊) モチノキ科モチノキ属> 4/13 茨城県植物園
別名をマグノリアと呼ばれるモクレン科モクレン属の落葉小高木です。 通常、モクレン(木蓮)と言えば、この品種のことを指します。
春、新葉が出る前に、骨格がしっかりした木の枝先に、濃紅色で卵形の大きな花を咲かせます。 花は上向きに咲き、全開せず半開状(開ききらない状態)に咲きます。
<シモクレン(紫木蓮) モクレン科モクレン属> 4/16 手賀沼
アヤメ科アヤメ属に分類される常緑性の多年草です。中国が原産とされ、日本にも古くから帰化していました。人里近くの森などやや湿った薄暗い場所に自生し、根茎を伸ばして広がります。
春になると、アヤメに似た白い花を咲かせます。花には青色の斑点がいくつも入り、中心部分が黄色く色づいていることが特徴です。
<シャガ(著莪) アヤメ科アヤメ属> 4/6 柏の葉公園
江戸時代に中国から渡来した帰化植物で、日本の各地で林床などの湿り気のある半日陰でよく繁茂し、半野生化しています。
バラ科の海棠(カイドウ)に似た花を秋に咲かせていることから、名がつきました。
<シュウカイドウ(秋海棠) シュウカイドウ科シュウカイドウ属>
4/5 つくば実験植物園
ヨーロッパに分布するキジカクシ科の多年草です。花期の4月~5月になると、葉の中から花茎を伸ばし、花序に多数の花を咲かせます。花序は総状、一つの花序に6~15個の花が付きます。
花は釣鐘形で、花被片は6個あり、花被片の先は反り返ります。花の基部には線状披針形の2個の苞が付きます。花色は青、ピンク、白などがあります。
<シラー・カンパニュラータ(釣鐘水仙) キジカクシ科ツリガネズイセン属>
4/19 あけぼの山農業公園
南ヨーロッパの地中海沿岸地域原産のキジカクシ科オオツルボ属の秋植え球根で、シラーの仲間の中では大型の種類です。
美しいブルーの花がピラミッド状に星形の小花を数十輪咲かせます。花色はブルーが一般的ですが、白花もあります。
<シラー・ペルビアナ(大蔓穂:オオツルボ) キジカクシ科オオツルボ属>>
4/16 大堀川
古くから親しまれている地生ランの一種で、日本に自生している多年草です。草丈は30~50cmほどで、5月~6月頃に赤紫や白、ピンクの花が開花します。
ランと聞くと栽培が面倒と思われがちですが、この花ほど多くの人に愛され親しまれているランはありません。
<シラン(紫蘭) ラン科シラン属> 4/19 北柏ふるさと公園
ヨーロッパ原産のマメ科の帰化植物です。 茎が地面を這って、葉の脇から伸びる花茎の先に球状に花をつけます。「クローバー」の名のほうがよく知られています。
葉が踏まれて傷つけられると、そこから新しい小葉が出て、四つ葉ができることがあります。ヨーロッパでは四つ葉のクローバーは幸運の象徴です。
<シロツメクサ(白詰草) マメ科シャジクソウ属> 4/19 北柏ふるさと公園
よく見かけるタンポポは、黄色い花ですが、昔から日本にある(在来種)白い花のタンポポです。ただ、繁殖力旺盛なセイヨウタンポポに比べ、最近あまり見られなくなりました。
関東地方西部以西〜九州の人家の近くに生えます。花は全て両性の舌状花からなり、受粉がなくても結実して種子ができます。舌状花の花冠は白く、花柱は黄色くなっています。
<シロバナタンポポ(白花蒲公英) キク科タンポポ属>
4/19 あけぼの山農業公園
ハナズオウは中国北部~朝鮮半島にかけて分布するマメ科の落葉樹です。日本では樹高2m~5mの低木状に育ちますが、自生地では10mを越す高木になるといわれています。
本種はハナズオウの白花品種で、白の蝶のような小花がびっしり咲きます。萼は薄緑色で花柄も薄緑色です。
<シロバナハナズオウ(白花花蘇芳) マメ科ハナズオウ属>
4/13 茨城県植物園
果物の苺として広く流通している栽培品種と同じオランダイチゴ属に属する野イチゴです。6~7月頃に直径15~20mmの白い花を咲かせ、7~8月に直径8~10mm程度のたまご型の赤い実をつけます。
市販のイチゴと比較すると酸味は強いですが、風味は似ておりそのまま食べるほかジャムや果実酒などに利用できます。
<シロバナノヘビイチゴ(白花の蛇苺) バラ科オランダイチゴ属>
4/16 大堀川
アメリカ南東部のアレゲーニー山脈が原産です。森林地帯や沼地に生え、高さは1.8~3メートルになります。
花は花弁が無く雄しべがブラシを思わせるかわいい集合花です。性質が強健で紅葉が楽しめ、暑さ寒さに強く、非の打ちどころがない優秀な花木です。
<シロバナマンサク(白花万作) マンサク科シロバナマンサク属(フォッサギラ属)>
4/19 あけぼの山農業公園
ヤブツバキの野生白花品種でヤブツバキの自生地にまれに生えます。ヤブツバキと比べ自生地は極端に少なく、三浦半島や伊豆大島に数本だけ確認されているそうです。
葉のつやつやと白い花弁の対比が美しく、ほんのりとピンク色をまとっているようにも見えます。
<シロバナヤブツバキ(白花藪椿) ツバキ科ツバキ属>
4/5 つくば実験植物園
ヒヨドリ大のツグミの仲間。全身が灰褐色で、その名の通り腹の部分が白っぽいのが特徴です。頭が灰色っぽく、背中は茶色っぽく、飛ぶと尾の先の白色が目立ちます。
冬鳥として本州以南に飛来してきます。主に林に生息しますが、公園の茂みなどにもやってきます。単独で地面を歩きながら昆虫やミミズ、木の実などを食べます。
<シロハラ(白腹) スズメ目ヒタキ科 全長約24cm>
4/6 柏の葉公園
春にヤマブキ(山吹)の花に似た白い花を咲かせるバラ科の落葉低木。花が同じ季節に咲くヤマブキ(山吹)の花に似ていることから名づけられました。
両者の花は似ていますが、ヤマブキ(山吹)はヤマブキ属なので別種です。ヤマブキ(山吹)は花びらが5枚ですが、本種の花びらは4枚です。葉のつき方は、ヤマブキ(山吹)は互生、本種は対生に葉がつきます。
<シロヤマブキ(白山吹) バラ科シロヤマブキ属>
4/6 柏の葉公園
オーストラリア原産のクサトベラ科クサトベラ属の多年草です。この花が出始めたときは、花色がブルーだったことから、今でもブルーファンフラワーとも呼ばれることがあります。
葉は対生、葉身は3-6cmのへら形で縁に鋸歯があります。5~10月に1~2cmの青紫や白色の花を総状につけます。花色は紫、紫紅、白などがあり、最近、覆輪の美しい品種も出ています。
<スカエボラ・アエムラ クサトベラ科クサトベラ属>
4/5 つくば実験植物園
日本に昔から自生しています。濃く深い紫色の花を咲かせます。民家に近い公園や道端から明るい山野まで自生しているのを見かけます。
花色は青に近く深い紫色です。花は後方に距(きょ)と呼ばれる部分が突起しているのが特徴です。
<スミレ(菫) スミレ科スミレ属> 4/13 茨城県植物園
ヨーロッパ原産のオダマキと北米産の大輪の花を咲かせる数種との交配種を指します。ミヤマオダマキなど日本原産の高山性のオダマキよりも育てやすくて丈夫です。
繊細な花を咲かせるわりには、意外に丈夫で育てやすく、種がたくさんできるので、こぼれ種でも増えやすい特徴があります。
<セイヨウオダマキ(西洋苧環) キンポウゲ科オダマキ属>
4/19 あけぼの山農業公園
花の豪華さで人気のある常緑低木です。日本などのアジア各地が原産のシャクナゲを欧米で育成した園芸種などを総称した名前です。
4月~5月にかけて満開になります。ピンク、黄、オレンジ、紫色、茶色などカラフルな色合いの花とその大きさが特徴的です。
<セイヨウシャクナゲ(西洋石楠花) ツツジ科ツツジ属>
4/13 茨城県植物園
南イタリア~シシリー島原産の耐寒性多年草です。繁殖力旺盛な植物で、初夏に切れ込みの入った5弁の白い花を株いっぱいに咲かせます。
和名の「シロミミナグサ(白耳菜草)」は葉が全体に白い毛で覆われ、その葉形がネズミの耳に似ていたこと、また食用とされたことによるとされます。
<セラスチウム(白耳菜草:シロミミナグサ) ナデシコ科ミミナグサ属>
4/19 あけぼの山農業公園
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回「4月の花のアルバム ④」に続きます。