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9月の花のアルバム ⑤

2023-10-19 | みんなの花図鑑

先回の続きです。⇒ 9月の花のアルバム ④ 2023-10-12

今回も、先回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

野に咲く花のように      ダ・カーポ

 


原産地のインドシナ半島やアフリカで約40種が知られています。スミレに似た小さな花は可憐で、夏から秋の長期間にわたって花を咲かせ続けます。

花色も豊富、カラフルで暑さや乾燥に強く、育てやすいことから、夏の花壇に人気の草花のひとつです。

花形は唇形で花色が野生のスミレに似ていることから別名にナツスミレ(夏菫)やハナウリクサ(花瓜草)といわれています。

<トレニア(夏菫) アゼトウガラシ科ツルウリクサ属(トレニア属)>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

本種の仲間であるダイアンサス属はアジア、ヨーロッパ、北米、アフリカと世界中に300種は存在していると言われる多年草です。

わが国では、カワラナデシコをはじめ、ハマナデシコなど4種が自生しています。このほか、ヨーロッパ原産のタツタナデシコやヒメナデシコ、中国原産のセキチク、北米原産のヒゲナデシコなどが古くから観賞用に栽培されてきました。

可憐な花姿から多くの人に愛され、古くから品種改良が続けられてきました。カーネーションもダイアンサス属に含まれますが、通常はカーネーションを除いたものを総称して「ダイアンサス」と呼んでいます。

花言葉には、清楚な女性のイメージから「貞節」や「可憐」、西洋の品種では鮮やかで目立つ色の花を咲かせることから「大胆」という意味などがあります。

<ナデシコ(撫子:ダイアンサス) ナデシコ科ナデシコ属>
9/27 アンデルセン公園

 

 

 

 

原産地の中国南部や台湾などで見られるバラ科バラ属の落葉ツル性原種バラです。とても丈夫なことから、古くから庭木として利用されています。

花の後にできる果実(偽果)の表面は長い毛に覆われ、独創的な形状になっています。長さは3~4センチで、10月頃に黄色あるいはオレンジ色に熟します。

やや厚手の白花で花径6~8cmほどの5枚びらであり、真ん中に黄色い雄しべが複数あります。丈夫で耐寒性を持ちバラ特有のよい香りがします。

<ナニワイバラ(難波茨) バラ科バラ属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

西インド原産で、夏から秋にかけて毎日のように花を咲かせ続ける、清楚で愛らしい姿が特長の草花です。

生長すると草丈は50cm前後になり、5月から11月頃にかけて白や赤・ピンク・紫・オレンジなどの鮮やかな花を咲かせます。

ひとつひとつの花は数日で枯れますが、同じ株に次々と新しい花が咲くことからこの名前になったそうです。それぞれの花は1日花ではなく3~5日は持ちます。

<ニチニチソウ(日々草) キョウチクトウ科ニチニチソウ属>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

中国原産で欧米では栽培されておらず東洋を代表する野菜です。中国原産で、広く畑に栽培されています。また、野生として空き地や道路脇や畦道や河川敷などに広く分布しています。

花期は夏(8~9月)で、葉の間から30~50cm ほどの1本の花茎を伸ばします。花茎の先端に、半球形の散形花序をつけ、径6~7mm の白い小さな花を20~40個も咲かせます。

一度植えたら繰り返し収穫でき、数年栽培できる野菜です。強健で育てやすく、刈り取った後からすぐに新葉は伸び4~10月ごろが収穫期とされます。

<ニラ(韮) ヒガンバナ科ネギ属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

インド~マレー半島が原産の植物で、本来毎年花を咲かせる多年草なのですが、耐寒性がなく冬に枯れてしまうことが多く、日本では一年草として扱われることもあります。

日本には当初、薬用植物として導入されました。葉に利尿作用や血圧を下げる効果のある成分を含み、「クミスクチン茶」の名前で健康茶の一種として出回っています。

春~秋にかけて、白い花を咲かせます。ピンと上を向いた長い雄しべと雌しべがネコの髭を連想させることから名前がついたシソ科の多年草です。

<ネコノヒゲ(猫の髭) シソ科オルトシフォン属>
9/27 アンデルセン公園

 

 

 


関東地方以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布するモクセイ科の常緑樹。日本以外では台湾に分布しています。

開花は5~6月で、その年に伸びた枝の先に長さ5~12センチの花序を出し、白い小花を円錐状に密生させる。花は長さ5~8ミリほどの筒状漏斗型で、先端は四つに裂けて反り返ります。

秋になる実がネズミの糞に似ていること、葉がモチノキに似ていることから命名されました。

<ネズミモチ(鼠糯) モクセイ科イボタノキ属>
9/27 柏の葉公園

 

 

 


熱帯アジア、インド一帯に自生するヒユ科セロシア属の一年草。日本でも関東地方以西の暖地では野生化し荒地や休耕地一面を覆う光景などがみられます。

花色は淡いピンクから濃い赤紫色で、ロウソクの炎のような形をしています。園芸植物として主に観賞されてきたのは本種とケイトウの2種で、ともに高温と乾燥に強く荒れ地でもよく育つ丈夫な植物です。

花序は水分が少なくかさかさしており、枝ごと切り取って逆さに吊るしておくだけで、簡単にきれいな色のドライフラワーができ上がります。

<ノゲイトウ(野鶏頭) ヒユ科ケイトウ属(セロシア属)>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

ヨーロッパを原産地としており、現在は日本を含む世界各国に分布しています。有史以前に中国から日本へ帰化した野草で、タンポポそっくりの花を咲かせます。

ハルノノゲシとも呼ばれています。葉っぱと名前がケシに似ていますがキク科の植物です。

<ノゲシ(野芥子) キク科ノゲシ属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

日本~韓国済州島原産で、クサスギカズラ科の耐陰性常緑多年草です。長さ25~75cmの花茎が立ち、長さ7~13cmの総状花序を出します。花序の1つの節ごとに3~8個、淡紫色~白色の6弁花を下向きにつけます。

秋から冬にかけて実(タネ)がなります。最初は緑色で、緑 → 青 → 紺と徐々に変化す秋から冬にかけて徐々に変化する様子が面白いです。「実」ではなく「タネ」が正しいようです。

<ノシラン(熨斗蘭) ユリ科ジャノヒゲ属>
9/26 柏の葉公園

 

 

 

 

約250種の野生種があり、主に南北アメリカの熱帯から亜熱帯に分布していますが、日本にもクマツヅラ1種が自生しています。

春から秋にかけての長い間花を咲かせる一年草です。羽状や楕円形の葉をつけた茎先に、桜に似た小さな5弁の花を咲かせます。

その姿から、「美女桜」という和名がつきました。花色は白、赤、ピンク、紫、青紫、紅紫などがあります。

<バーベナ(美女桜) クマツヅラ科クマツヅラ属(バーベナ属)>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

赤道付近の熱帯地域に生息するマメ科のつる性の植物です。大きく開いた花びらの形が蝶々(Butterfly)に似ていることから、この名前で呼ばれるようになりました。

日本では蝶々と豆をくっつけて、「チョウマメ」とも呼ばれてます。暑さに強く、夏場にはぐんぐんとつるを伸ばし、6~9月にかけてコバルトブルーの美しい花をたくさん咲かせます。一日花で夕方には萎んでしまいます。

花はそのまま使ったり、ドライハーブにして使うことが可能です。花は非常に美しい色をしているため、ハーブティーやカクテルなどの飲み物をはじめ、スイーツやコスメなどさまざまなものに活用されています。

<バタフライピー マメ科チョウマメ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

日本、朝鮮半島、中国、インド、タイに分布しています。日本では本州から四国、九州の温暖な地域に分布しており、山地や林、岩場などに自生が見られます。

5月~6月の花期になると、伸びた枝先や葉腋から花序を出し、白い花を咲かせます。花は直径2~3㎝の高杯形で、筒部は長さ6~10㎜。花冠の上部は5裂しており、裂片はねじれてプロペラ形になっています。

<ハツユキカズラ(初雪葛) キョウチクトウ科テイカカズラ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

 

南アフリカ原産のキク科の多年草。花は赤、オレンジ、黄色、白、ピンク、紫など豊富な色幅があり、春と秋の2度、開花を楽しめるのが特長です。

陽気で明るい雰囲気をもつ花で、葉は地際に集まって茂り、花茎だけが長く伸びて咲くすっきりした草姿が特徴です。

標準和名は古くは本種とされていましたが、最近ではガーベラと呼ばれます。本種と同じ名前はモチツツジの園芸品種やバラの園芸品種にもあり混乱します。

<ハナグルマ(花車) キク科ガーベラ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

 

東南アジアが原産で広く分布、栽培される多年草です。熱帯アメリカにも野生化しており、キューバでは国花とされています。日本には、江戸時代末期に渡来しました。

日本では8月終わりから11月ごろに開花します。直径7、8cmの比較的大きな白色の花です。花の形はショウガ科に特有なものですが、唇弁が上についた上下さかさまとなっています。

花色は白が主体ですが、赤やピンク、橙色の品種もあります。

<ハナシュクシャ(花縮砂) ショウガ科 ハナシュクシャ属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

北米東部原産の宿根草。日本では園芸植物としてよく見られます。花期は8~9月頃。大変性質が強く、一度植えると放置していても地下茎でよく増え、半野生化することもります。

伸びた茎の頂部に、シソ科やゴマノハグサ科の花特有の唇形の花を穂状にたくさん咲かせます。花は下から上に咲き進み、草丈は40~100㎝まで育ちます。

和名は、長い花穂が虎の尾に似ていることからつけられたそうです。別名として、「カクトラノオ(角虎の尾)」と呼ばれることがありますが、四角い茎の形に由来していると言われています。

<ハナトラノオ(花虎の尾) シソ科ハナトラノオ属>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

南米原産とされる常緑樹とその果実で、16世紀初めにヨーロッパ人によって世界に伝わり、多くの熱帯や亜熱帯の国々で栽培されるようになりました。日本でも沖縄や鹿児島などで生産されています。
 
 
品種によって形が違い、電球のように先が出っ張っているもの、ラグビーボールのような楕円形のもの、細長く大型のものなどがあります。熟したものは黄色く柔らかくなり、果物として食されます。
 
 
未熟の状態の青くて硬いものは野菜として利用することもでき、沖縄やタイ、フィリピンなどでさまざまな料理に使われています。
 
<パパイア(蕃爪樹) パパイア科パパイア属>
9/13 あけぼの山農業公園
 
 
 
 
 
 
ここ数年で日本に定着したイベントといえばハロウィンです。ハロウィンは古代ケルト人の「万聖節」という宗教的な行事が発祥とされています。
 
ケルト人はハロウィンの日には「カブ」をくり抜いて焚き火を焚いたり、仮面を作ったりして悪霊から身を守っていたそうです。ところがハロウィンがアメリカに伝わると、「カブ」は「かぼちゃ」へと成り代わりました。
 
 
理由はアメリカでは「カブ」の生産量が少なく、「かぼちゃ」が多く収穫されていたからです。そしてこれが全世界へと広がり、「ハロウィン=かぼちゃ」が定着したわけです。
 
<ハロウィン カボチャ>
9/27 アンデルセン公園
 
 
 
 
 
原産地は中央アメリカ〜アルゼンチン。およそ100種類が分布するとされています。春から秋にかけて長期間開花し、夏でもよく開花します。
 
 
花色は以前はピンクがほとんどでしたが、現在はさらに白や赤、白からピンクに変化するものなどがあります。
 
 
近年、サントリーフラワーズの「サン・パラソル」シリーズが普及したことで、「サンパラソル」という呼び名でも認知されるようになってきました。
 
<パンドレア ノウゼンカズラ科ソケイノウゼン属>
<マンデビラ キョウチクトウ科マンデビラ属>
9/13 北柏ふるさと公園
※さざんかさんのご指摘により、品種名と解説文を訂正いたしました。さざんかさん、ありがとうございました。
 
 
 
 
 
 
草丈が3mほどに生長するイネ科の多年草です。雌雄異株で花穂が白っぽいのが雌花、茶色っぽいのが雄花として見分けることができます。
 
ススキに似てると言われることの多い植物ですが、日本のススキのような軽やかさはありません。夏の終わりから秋に、真直ぐに伸びた茎の先に魔女の箒のような穂を咲かせ、花穂だけでも50cmほどある姿は圧巻です。
 
 
花言葉の「光輝」は、秋の優しい光が本種の穂に当たり、銀白色にキラキラと美しく輝くことからつけられました。
 
<パンパスグラス(白銀葭) イネ科シロガネヨシ属>
9/27 アンデルセン公園

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「9月の花のアルバム ⑤」20品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「9月の花のアルバム ⑥」に続きます。