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9月の花のアルバム ⑥ 

2023-10-22 | みんなの花図鑑

先回の続きです。⇒ 9月の花のアルバム ⑤ 2023-10-19

今回も、先回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。

 

一青窈 - ハナミズキ

 
 
 
 
わが国の本州から四国・九州、それに朝鮮や台湾、中国に分布しています。山野の日陰や半日陰に生え、高さは50~100センチになります。

 
ふつうに「いのこずち(猪子槌)」といえば、この種を指します。全体に「ひなたいのこずち(日向猪子槌)」より葉が薄く、花穂も細長くてまばらにつきます。
 
 
8月から10月にかけて、両性花をつけます。果実には棘があり、衣服や動物の毛に付着して運ばれます。名前は、イノシシの子どもにもこの実がつくという「猪の子着き」が転訛したものといわれます。
 
<ヒカゲイノコズチ (日陰猪子槌) ヒユ科イノコズチ属>
9/13 あけぼの山農業公園
 

 

 

原産地は中国大陸であり、日本においては帰化植物に分類されます。別名は曼珠沙華(マンジュシャゲ)、学名からリコリス・ラジアータとも呼ばれます。

分布は日本全国で、秋の彼岸の頃に、花茎の先に強く反り返った鮮やかな赤い花を咲かせます。秋の終わりに葉が伸びて翌年の初夏に枯れるという、多年草としては珍しい性質を持っています。

日本では各地方のみで通じた異名が派生し、別名・地方名・方言は数百から1000種以上あると言われています。葬式花、死人花、幽霊花、火事花などがその例で、不吉な別名が多く見られます。

<ヒガンバナ ヒガンバナ科ヒガンバナ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

 

原産地は北アメリカ大陸と言われています。紀元前から、ネイティブ・アメリカンの間で豊富な栄養を持つ大切な食物として育てられていました。

コロンブスによってアメリカ大陸の存在がヨーロッパに伝わった後に、1510年にこの地を訪れたスペイン人医師が種を持ち帰り、マドリードの植物園で観賞用として育てられていました。

日本には17世紀頃に伝わり、始めは観賞用とされていましたが、明治時代からは油の原料や飼料として重用されたと言われています。

大ぶりな黄色の花を観賞用に、または種を食用とするために広く栽培されています。和名で「向日葵」と表記するほか、「日廻り草」「日輪草」「日車」「天竺葵」などとも呼ばれます。

<ヒマワリ(向日葵) キク科ヒマワリ属>
9/27 アンデルセン公園

 

 

 

北アメリカ原産のキク科の越年草です。明治維新のころ渡来し、現在では日本中に広がり、市街地や農村だけでなく、亜高山帯にまで入り込んでいます。

花は直径2cm程度、一重の菊のような楚々として可愛らし花です。本種は繁殖力が強く、放っておくと、とても増えてしまうため雑草として扱われることがほとんどです。

<ヒメジョオン(姫女苑) キク科ムカシヨモギ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

 

北海道から九州の各地に分布するキク科の多年草。日本の在来種であり、山野の草地や林縁に自生し、夏から秋にかけてフジバカマに似た花を多数咲かせます。日本以外では中国や朝鮮半島、フィリピンなどに分布します。

8月から10月頃、茎の先に白っぽい花をびっしりと咲かせます。花は長さ5ミリメートルほどの細長い筒状花で、ひとつの花のあつまり(頭花)には5個の筒状花がつきます。

<ヒヨドリバナ(鵯花) キク科ヒヨドリバナ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

 

アメリカ合衆国~メキシコを原産地とする植物で、観賞用として移入されたものが野生化したもののようです。

マツヨイグサの仲間です。いつの間にか増えるほど丈夫な花で、駐車場の脇のような荒れた場所でも育ちます。野生化して空き地などに咲いている姿もよく見かけます。

昼咲き”と名付けられてはいますが、開花は午前4時頃、閉じるのは次の日の午後7時頃で、二日間咲いているということのようです。花期は春から夏いっぱい。花は白色ですが、やがて淡いピンク色に変化します。

<ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草) アカバナ科マツヨイグサ属>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

初夏から秋にかけて小さな花が集まって円錐状の花を咲かせる落葉低木です。香りと蜜に誘われ蝶が集まることから、欧米では「バタフライブッシュ」の名でも呼ばれています。

枝先に小さい花を豪勢に付けます。花は「藤」を思わせ、葉は対生して「空木」のようであることから和名は房藤空木と命名されました。

<ブッドレア(房藤空木)ゴマノハグサ科フジウツギ属>
9/27 アンデルセン公園

 

 

 

熱帯アフリカ原産のシソ科ロテカ属の花木で耐寒性はありません。本来は常緑の低木ですが、冬の寒さで葉を落とします。

開花時期は初夏から初秋、花色は青色、集散花序に付く直径約2cmの花は花弁が5枚あり側面に2枚ずつ下部に内側にカールする1枚の花弁を付けます。

側面につく四枚の花弁が翼(翅)の様に見える事から 、蒼い妖精や蒼い翼に例えられて呼ばれており、風に揺れる花姿が妖精や蝶が飛び回る様な優美な雰囲気を作ります。

<ブルーエルフィン(弁慶臭木) シソ科ロテカ属>
9/27 アンデルセン公園

 

 

 

原産地のインドシナ半島やアフリカで約40種が知られています。スミレに似た小さな花は可憐で、夏から秋の長期間にわたって花を咲かせ続けます。

花色も豊富、カラフルで暑さや乾燥に強く、育てやすいことから、夏の花壇に人気の草花のひとつです。

花形は唇形で花色が野生のスミレに似ていることから別名にナツスミレ(夏菫)やハナウリクサ(花瓜草)といわれています。

<トレニア(夏菫) アゼトウガラシ科ツルウリクサ属(トレニア属)>
9/26 柏の葉公園

 

 

 

アフリカ大陸の東部やアラビア半島南部、マダガスカルなどの熱帯が原産です。本来は多年草ですが、冬越しが難しいため日本では一年草として扱われることが多くなります。

5つの花弁を持ち、星型の愛らしい花をつけます。色はピンクや赤、白、紫などさまざまです。花の時期が長いのも特徴で、初夏から秋まで次々と小さな花を咲かせます。

名前は、ギリシア語の「5」である“pente”に由来するとされています。英語では “Egyptian star cluster(エジプトの星団)”、中国語では「五星花」と、星のような形から連想された名前がつけられています。

<ペンタス(草山丹花) アカネ科ペンタス属>
9/27 アンデルセン公園

 

 

 

南北アメリカの熱帯~温帯原産の一・二年草、多年草です。暑さに強い一方で寒さに弱く、多肉質の葉や茎を持つため乾燥に強い性質が特徴です。

本来は朝に開花して午後にはしぼんでしまう一日花ですが、交配によって作出された園芸品種も見られます。品種改良によって夕方まで咲く「園シリーズ」が出回るようになりました。

花色は、白、赤、ピンク、オレンジ、黄色、紫、複色など。花径は2~3cmとやや小さめで、一重咲き、八重咲きなどがあります。

<ポーチュラカ スベリヒユ科スペリヒユ属(ポーチュラカ属)>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

北アメリカ原産の1年草。1955年に東京近郊での帰化が報告され、現在は 関東から西の比較的暖かい地域に普通で、 年々数が増えてきています。 1 株から莫大な数のタネがつくられ タネの発芽率も良いため その繁殖力はとても強力です。

花は普通白色ですが、 ときにピンクの花を咲かせる株も存在します。 このピンクの花を咲かせる系統の株は 花色ちがいの品種で、ベニバナマメアサガオと呼ばれています。

<マメアサガオ(豆朝顔) ヒルガオ科サツマイモ属>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

原産地はインドのアッサム地方で、中国を経て日本に伝わったとされます。よく知られたビタミンCのほか、近年の研究で改めてその健康機能に注目が集まっています。

蜜柑とは皮をむきやすい小型のかんきつ類の総称ですが、一般的には圧倒的に収穫量の多い温州蜜柑を指す言葉として用いられます。

「温州」とはかんきつ類の産地として名をはせた中国浙江省(せっこうしょう)の地名ですが、原産地は鹿児島県の長島とされ、中国から伝わったかんきつ類から偶発実生(みしょう)として生まれたと考えられています。

<ミカン(蜜柑) ミカン科ミカン属>
9/13 北柏ふるさと公園

 

 

 

日本特産で、本州の東北地方、北陸地方、中国地方に分布し、山野に生えます。日本では宮城県で県花に指定されています。園芸用の庭木として盛んに植えられるが、野生では見当たらず、起源については定かではないという説もあります。

開花期は6 - 9月で、花は葉腋に付く複総状花序に長さ1cm-2cm程で、紅紫色の蝶形花が螺旋状に数個付きます。ハギの中では花付きが良く、最も優美と言われています。また、白い花を咲かせる品種もあります。

<ミヤギノハギ(宮城野萩) マメ科ハギ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

 

中国などの東アジアを原産とするアオイ科の落葉樹。世界中の温帯で広く育てられ、日本では江戸時代から多くの品種が作られました。花弁は五弁の一重、八重、半八重咲きがあり、色はピンク、白、紅紫、水色などがあります。

夏から秋にかけてずっと咲いているような印象ですが、一輪一輪は一日で散る「一日花」です。次々に開花するため木全体としての花期が長い。主な開花期は8~9月で、時間が早いほど花は色鮮やかです。

名前は中国名の「木槿(モクキン)」あるいは韓国名の「無窮花(ムグンファ)」が転訛したもので、後者は花が咲き続けること(花に困らないこと)を意味します。

<ムクゲ(木槿) アオイ科フヨウ属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

関東地方以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布する落葉高木。ケヤキやエノキの仲間で、日当たりのよい身近な低山や丘陵において普通に見られ、公園や街路にも植栽されます。日本のほか中国や東南アジアの各地に自生しています。

その雄大な樹形や異形となりがちな幹の様子から、天然記念物や御神木とされることも多い木です。開花は4~6月頃で新葉の展開と同時です。雌雄同株で花には雌雄があり、黄緑色であまり目立たちません。

秋に熟す果実は直径1センチほどの球形でエノキより大きく、ムクドリなどの野鳥が集まり、タヌキなどの野生動物もこれを食べます。

<ムクノキ(椋木) アサ科ムクノキ属>
9/27 アンデルセン公園

 

 

 

朝鮮半島に分布する落葉性の低木で、樹高は2m~3mになります。秋に光沢のある紫色の小さな果実を葉の付け根あたりにまとめてつけるのが一番の特徴です。

果実は葉の上にのっているように見えます。枝が細くまばらにつくので野趣に富み、近年、雑木の庭に時折用いられるようになりました。赤い実をつける日本の樹木は多いですが、紫色の果実をつけるものは多くありません。

本種とコムラサキはよく似ていますが、本種は果実が葉の付け根あたりに付くのに対し、コムラサキは葉の付け根からやや離れた場所に付きます。

<ムラサキシキブ(紫式部) シソ科ムラサキシキブ属>
9/26 柏の葉公園

 

 

 

台湾や中国南部に自生するつる性木本です。日本では盆栽や庭木などとして栽培されます。開花は8月頃で、紫色の花には独特の雰囲気が漂います。サッコウフジとも呼ばれます。

花序は頂生し円錐花序です。長さは15~20cmくらいです。花1つは直径2cm程度でフジと比べると小さいものですが、下部は分岐して多数の花を付け豪華になります。

花色は基本的には名前通りの紫色で、紅色から淡紫色など様々な品種が作られています。この植物の種子や根には毒性が含まれており、殺虫剤として使用されることがあります。

<ムラサキナツフジ(紫夏藤) マメ科ムラサキナツフジ属>
9/26 あけぼの山農業公園

 

 

 

中央アメリカの亜熱帯地域に自生する頑丈な植物で、初夏から秋まで長い期間楽しめる一年草。こんもりと茂った株に小さい(花径2㎝ほど)黄色の可愛い花をたくさん咲かせます。

花が咲き終わるとその上を覆い隠すように新芽が伸びて新たな花が咲く性質があり、特に咲き終わった花を摘む作業をしなくてもいつもきれいな姿を楽しめます。

名前は、ラテン語で「黒」の意味をもつメランと、「足」を意味するポデュームからつけられています。黒いくてしっかりとした根をもつ植物だということに由来しているそうです。

<メランポジウム キク科メランポジウム属>
9/13 あけぼの山農業公園

 

 

 

北アメリカ東南部の湿地を故郷とするハイビスカスと同属の植物で、紅蜀葵(こうしょっき)とも呼ばれます。冬は地上部が枯れて根の状態で越し、毎年花を咲かせる宿根草で、草丈は2mにもなる大型の草花です。

主な開花期は夏、5枚の花びらを持ち大きさは径15cm~20cmで色は鮮やかな緋色、表面に光沢があります。花びらの幅はやや細くて重なりません。

朝咲いてその日の夕方にはしぼんでしまう短命な花ですが、つぼみはそれなりの数付いてシーズン中は休みなく次々と咲きます。葉は大きく5つに裂け、線の細いモミジ(カエデ)のような姿をしており、そこから名前が付きました。

<モミジアオイ アオイ科フヨウ属>
9/13 北柏ふるさと公園

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「9月の花のアルバム ⑥」20品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「9月の花のアルバム ⑦(最終回)」に続きます。