先回の続きです。4月の花のアルバム ③ 2023-05-10
今回も、4月の花のアルバム ③同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
チグリスユーフラテス河流域からエジプトで4000年以上も前から食用として栽培されていたそうです。日本には奈良時代にインドの僧侶が中国を経て持ち込んだと考えられています。
ダイズ、ラッカセイ、エンドウマメ、インゲンマメ、ヒヨコマメと共に6大食用豆と呼ばれています。名前の由来は実が空に向けて実るからという説が良く知られています。
<ソラマメ(空豆) マメ科ソラマメ属> 4/5 つくば実験植物園
原産国は東アジアの温帯地域の多年草。日本を代表するスミレで、日当たりの良い原っぱや道端などでもよく見かけることが出来ます。
他のスミレとは違い比較的茎に高さがあるのが特徴です。葉はとても薄く光沢があり、ハートの可愛らし形をしています。
<タチツボスミレ(立坪菫) スミレ科スミレ属> 4/5 つくば実験植物園
オランダで品種改良された球根アイリスで、「オランダアヤメ」とも呼ばれます。寒さに強く丈夫であることから、球根アイリスの中で最も栽培されている品種とも言われます。
ジャーマンアイリスと比較すると葉が細く、花も小ぶりで、すっきりとした姿をしています。どちらも4月から5月にかけて開花しますが、本種のほうが少し遅めに咲き始めます。
<ダッチアイリス アヤメ科アヤメ属> 4/19 北柏ふるさと公園
千島列島南部、北海道、本州の中部地方の標高1500mから2800m付近の山岳地帯に自生するサクラで、名は千島地方に因んで付けられました。
特徴は、幹が立ち上がらず、根元から分かれて横や斜め上に伸びること、花はエゾヤマザクラやソメイヨシノよりも小さく、香りがすること、そして、花の色や木の形に変異が多いことです。
<チシマザクラ(千島桜) バラ科サクラ属> 4/5 つくば実験植物園
名前のとおり蓮に似た金色の花が、地面から湧き出ているかのごとく咲くインパクトのある植物です。直径30cmほどにもなる花(厳密には苞)は、春から秋にかけて長期間咲き続けます。
1999年に開催された昆明国際園芸博で発表された中国雲南省原産の珍しい植物です。
<チユウキンレン(地湧金蓮) バショウ科ムセラ属>
4/19 あけぼの山農業公園
日本を含む東アジア原産種と、北アメリカ原産種が出回ります。日本にも自生がある花ですが、ガーデンでよく使われるのは北アメリカ原産種が多いようです。
春に芽吹き、初夏に楚々とした趣のある花を咲かせます。花期は短い宿根草ですが、野趣のある山野草です。
<チョウジソウ(丁字草) キョウチクトウ科チョウジソウ属>
4/13 小貝川ふれあい公園
主に朝鮮半島に分布するツツジです。長崎県の対馬にも自生し、原生林は国の天然記念物に指定されていますが、環境省RDBでは絶滅危惧ⅠAに指定されています。
葉の脇に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、漏斗状の淡いピンクの花を咲かせます。
<チョウセンヤマツツジ(朝鮮山躑躅) ツツジ科ツツジ属>
4/5 つくば実験植物園
朝鮮半島原産種の落葉低木です。シナレンギョウの変種とされることもあります。枝は弓なりに長く伸び、シナレンギョウは直立することから区別します。
春、レンギョウに続いて色鮮やかな黄花を枝いっぱいに咲かせます。花は葉の展開前につき、葉は楕円形です。
チョウセンレンギョウ(朝鮮連翹) モクセイ科レンギョウ属>
4/5 つくば実験植物園
シベリア東部からカムチャッカにかけて繁殖し、冬鳥として全国に渡来します。5月頃まで残る個体が多いようです。
農耕地、草地、牧草地、河原、公園など開けた場所を好みます。非繁殖期にやってくる冬鳥のため、鳴かずに口をつぐんでいることが和名の由来です。
<ツグミ(鶇) スズメ目ヒタキ科ツグミ属 全長24cm>
4/19 北柏ふるさと公園
ヨーロッパで広く普及している野生の黄色の花です。日本では園芸用として渡来したものが野生化しています。
春に高さ30センチ前後の直立した茎を伸ばします。花期は5~6月、葉腋に数段に渡り長さ15ミリほどの黄色の唇形花をつけます。
<ツルオドリコソウ(蔓踊り子草) シソ科 オドリコソウ属>
4/5 つくば実験植物園
南アフリカが原産で、高さ0.9~1.2mになる常緑多年草です。葉は長い剣状で堅く、緑色です。花は白色に黄色と藤色の斑紋がつき、夏の間中咲きます。
濃い斑紋が外花被片の基部に見られます。
<ディエテス・グランディフロラ アヤメ科ディエテス属>
4/5 つくば実験植物園
アメリカのフロリダ州からメキシコ、ブラジル、西インド諸島に分布しているデュランタで、美しい花を咲かせることから、世界の広い地域で観賞用として栽培されています。
日本へは明治時代中期に渡来し、沖縄などでは街路樹や庭木としてよく植栽されています。単にデュランタというと、本種を指すことが多いようです。
<デュランタ・レペンス(針茉莉:ハリマツリ) クマツヅラ科ハリマツリ属>
4/13 茨城県植物園
スズランは春の訪れを知らせる代表的な花です。日本で最も多く栽培され、なじみがあるのは、ヨーロッパ原産の本種です。日本原産のスズラン(君影草)よりも草姿および花ともに大型で丈夫です。
日本原産のスズランは本州中部以北のほか、朝鮮半島、中国に分布します。葉に隠れるようにひっそりと咲き、主に山野草として扱われますが、高温多湿に弱くてやや育てにくく、流通は多くありません。
<ドイツスズラン(独逸鈴蘭) キジカクシ科スズラン属>
4/19 北柏ふるさと公園
関東の山地に多いことからこの名が付きました。代表種のミツバツツジよりも花期がやや遅く、5月中旬~6月上旬にかけて咲きます。
おしべが10本あり、おしべの付け根の部分に腺毛と呼ばれる小さな突起があるのが、他のミツバツツジ類にはない特徴です。
<トウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅) ツツジ科ツツジ属>
4/5 つくば実験植物園
原産地は日本、台湾で、もともとは西日本に自生していたものが品種改良されて、日本全国に普及しました。枝が細かく分かれて葉が密に茂るので、生け垣として利用されることが多い花木です
花がたわわに咲く春、美しい新緑、真っ赤に紅葉する秋と、季節によって表情を変えていくのも魅力です。
<ドウダンツツジ ツツジ科ドウダンツツジ属>
4/5 つくば実験植物園
トカラ列島と,奄美大島,徳之島,沖永良部島に生育するアジサイの固有種です。「トカラコンテリギ(トカラ紺照り木)」とも呼ばれます。
葉は長楕円形で対生し、両面に艶があり、縁には粗い鋸歯があります。真ん中に小さい淡黄色の両性花があり、周りに白い花弁状の大きな4枚の萼片からなる装飾花があります。
<トカラアジサイ(吐喝喇紫陽花) アジサイ科アジサイ属>
4/5 つくば実験植物園
日本海側の落葉樹林内や林縁でみられる高さ20~60cmの常緑多年草。北陸では白花が多く、福井県以西では紅紫色の花が多くなります。
本州の太平洋側に分布するイカリソウとの違いは葉にあります。本種の葉は「2回3出複葉」といって、元々一つだった葉が分かれて、「小葉」と呼ばれるものになります。
両者とも4月から5月に花茎を出して長い距のある面白い花を咲かせます。花の形は船の錨を連想させます。
<トキワイカリソウ(常盤碇草) メギ科イカリソウ属>
4/5 つくば実験植物園
ヨーロッパ地中海地方原産の園芸花として植栽される常緑多年草。別名イベリスは、スペインの昔の国名イベリアに多く自生していることから付けられました。
4枚の花弁のうち、外側の2枚が大きくなるのが特徴で、小花が多数集まって大きな花房になります。花の名前は太陽を向く性質が強くて花茎が曲がりやすいことに由来します。
<トキワマガリバナ(常磐屈曲花) アブラナ科マガリバナ属>
4/6 柏の葉公園
日本、東アジア南部~南アジアが原産の常緑小高木。4月~5月にピンクや白の花が一斉に開花し、遠くから見ると木全体が花に覆われているように見えるほど華やかです。
病害虫に強く丈夫で、和風、洋風どちらの雰囲気にも合い、街路樹や公園樹、マンションなどのエントランスの植栽としてよく利用されています。
糸状の細い花びらの集合体が花となっている一風変わった見た目をしています。濃いピンクの花を咲かせるベニバナトキワマンサクは、本種の変種です。
<トキワマンサク(常盤万作) マンサク科トキワマンサク属>
4/5 自宅
中国原産のバラ科キイチゴ属の落葉低木です。バラ属ではなく木イチゴの仲間ですが、花がバラに似て美しいことからその名前が付いています。
バラ属ではありませんので香りはありませんが、バラと違って病気にも強く、白い花がたくさん咲きます。なお、花名のトキンというのは、修験者が被る小さな黒い頭巾のことです。
<トキンバラ(頭巾薔薇) バラ科キイチゴ属> 4/19 あけぼの山農業公園
主に土佐(高知県)の山地に自生するマンサク科の落葉樹。早春に咲く黄色い花を観賞するため、自生地以外でも広く庭園や公園に植栽されています。
開花は3~4月で葉の展開に先立ち、直径7ミリ程度の小花が7~10輪が集まって咲きます。枝を切ると水気の多い樹液が流れ出すことから名付けられました。
<トサミズキ(土佐水木) マンサク科トサミズキ属>
4/13 茨城県植物園
家禽化された「カワラバト」が逃げ出して野生化したものです。 原種である野生のカワラバトに近いものはグレー系で、翼に2本の黒帯、胸は緑や赤紫に光るが、さまざまな色や模様をしたものがいます。
原種カワラバトは地中海沿岸から中東の崖地に繁殖していたもので、本種も北海道から沖縄まで全国にくまなく分布する鳥です。崖を想像させるビルや橋脚など建造物等に営巣しています。
<ドバト(土鳩) ハト目ハト科カワラバト属 全長32㎝>
4/19 北柏ふるさと公園
本州中部地方以西・四国・九州に分布する落葉低木。伐採跡や山道の周辺などに生育しています。名前は葉の形がモミジのように裂けることから付けられました。
花は4~5月、白い5弁の花を単独で枝先に付け、細い柄で下を向き葉陰に咲きます。初夏に実る果実はいわゆるキイチゴ状で黄色、または薄いオレンジ色で甘みがあります。
<ナガバモミジイチゴ(長葉紅葉苺) バラ科キイチゴ属>
4/5 つくば実験植物園
仲間であるダイアンサス属は、世界に約300種が分布しています。やさしい草姿に可憐な花を咲かせ、香りも魅力です。
日本では4種が自生しています。園芸品種には、四季咲き性のものが多く、常緑性で耐寒性も強いので、品種や場所によってはほぼ周年にわたって観賞できるほどです。
<ナデシコ(撫子) ナデシコ科ナデシコ属(ダイアンサス属)>
4/19 北柏ふるさと公園
中国を原産とする原種バラの一つ。日本へ渡来したのは宝永年間(1704~1711年)で、浪速商人が流通を担ったため名付けられたとされます。
開花は4~6月の一季性で、バラとしては早咲きに属します。小枝の先に直径5~9センチの花が一輪ずつ咲きます。花弁は白色あるいは紅色を帯びた白色の一重で、多数の黄色い雄しべがあります。
<ナニワイバラ(難波茨) バラ科バラ属> 4/19 あけぼの山農業公園
最もなじみ深いチョウの一つで、都会の真ん中から山地まで、様々な環境で見ることができます。羽根のデザインはとても美しいチョウです。
幼虫は、ミカンやカラタチの葉を食べます。緑の少ない街なかでも、ミカンの鉢植えさえあれば、このチョウがどこからか飛んできて卵を産んでいきます。
<ナミアゲハ(並揚羽) チョウ目アゲハチョウ科>
4/19 あけぼの山農業公園
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回「4月の花のアルバム ⑤」に続きます。
今回も、4月の花のアルバム ③同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
チグリスユーフラテス河流域からエジプトで4000年以上も前から食用として栽培されていたそうです。日本には奈良時代にインドの僧侶が中国を経て持ち込んだと考えられています。
ダイズ、ラッカセイ、エンドウマメ、インゲンマメ、ヒヨコマメと共に6大食用豆と呼ばれています。名前の由来は実が空に向けて実るからという説が良く知られています。
<ソラマメ(空豆) マメ科ソラマメ属> 4/5 つくば実験植物園
原産国は東アジアの温帯地域の多年草。日本を代表するスミレで、日当たりの良い原っぱや道端などでもよく見かけることが出来ます。
他のスミレとは違い比較的茎に高さがあるのが特徴です。葉はとても薄く光沢があり、ハートの可愛らし形をしています。
<タチツボスミレ(立坪菫) スミレ科スミレ属> 4/5 つくば実験植物園
オランダで品種改良された球根アイリスで、「オランダアヤメ」とも呼ばれます。寒さに強く丈夫であることから、球根アイリスの中で最も栽培されている品種とも言われます。
ジャーマンアイリスと比較すると葉が細く、花も小ぶりで、すっきりとした姿をしています。どちらも4月から5月にかけて開花しますが、本種のほうが少し遅めに咲き始めます。
<ダッチアイリス アヤメ科アヤメ属> 4/19 北柏ふるさと公園
千島列島南部、北海道、本州の中部地方の標高1500mから2800m付近の山岳地帯に自生するサクラで、名は千島地方に因んで付けられました。
特徴は、幹が立ち上がらず、根元から分かれて横や斜め上に伸びること、花はエゾヤマザクラやソメイヨシノよりも小さく、香りがすること、そして、花の色や木の形に変異が多いことです。
<チシマザクラ(千島桜) バラ科サクラ属> 4/5 つくば実験植物園
名前のとおり蓮に似た金色の花が、地面から湧き出ているかのごとく咲くインパクトのある植物です。直径30cmほどにもなる花(厳密には苞)は、春から秋にかけて長期間咲き続けます。
1999年に開催された昆明国際園芸博で発表された中国雲南省原産の珍しい植物です。
<チユウキンレン(地湧金蓮) バショウ科ムセラ属>
4/19 あけぼの山農業公園
日本を含む東アジア原産種と、北アメリカ原産種が出回ります。日本にも自生がある花ですが、ガーデンでよく使われるのは北アメリカ原産種が多いようです。
春に芽吹き、初夏に楚々とした趣のある花を咲かせます。花期は短い宿根草ですが、野趣のある山野草です。
<チョウジソウ(丁字草) キョウチクトウ科チョウジソウ属>
4/13 小貝川ふれあい公園
主に朝鮮半島に分布するツツジです。長崎県の対馬にも自生し、原生林は国の天然記念物に指定されていますが、環境省RDBでは絶滅危惧ⅠAに指定されています。
葉の脇に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、漏斗状の淡いピンクの花を咲かせます。
<チョウセンヤマツツジ(朝鮮山躑躅) ツツジ科ツツジ属>
4/5 つくば実験植物園
朝鮮半島原産種の落葉低木です。シナレンギョウの変種とされることもあります。枝は弓なりに長く伸び、シナレンギョウは直立することから区別します。
春、レンギョウに続いて色鮮やかな黄花を枝いっぱいに咲かせます。花は葉の展開前につき、葉は楕円形です。
チョウセンレンギョウ(朝鮮連翹) モクセイ科レンギョウ属>
4/5 つくば実験植物園
シベリア東部からカムチャッカにかけて繁殖し、冬鳥として全国に渡来します。5月頃まで残る個体が多いようです。
農耕地、草地、牧草地、河原、公園など開けた場所を好みます。非繁殖期にやってくる冬鳥のため、鳴かずに口をつぐんでいることが和名の由来です。
<ツグミ(鶇) スズメ目ヒタキ科ツグミ属 全長24cm>
4/19 北柏ふるさと公園
ヨーロッパで広く普及している野生の黄色の花です。日本では園芸用として渡来したものが野生化しています。
春に高さ30センチ前後の直立した茎を伸ばします。花期は5~6月、葉腋に数段に渡り長さ15ミリほどの黄色の唇形花をつけます。
<ツルオドリコソウ(蔓踊り子草) シソ科 オドリコソウ属>
4/5 つくば実験植物園
南アフリカが原産で、高さ0.9~1.2mになる常緑多年草です。葉は長い剣状で堅く、緑色です。花は白色に黄色と藤色の斑紋がつき、夏の間中咲きます。
濃い斑紋が外花被片の基部に見られます。
<ディエテス・グランディフロラ アヤメ科ディエテス属>
4/5 つくば実験植物園
アメリカのフロリダ州からメキシコ、ブラジル、西インド諸島に分布しているデュランタで、美しい花を咲かせることから、世界の広い地域で観賞用として栽培されています。
日本へは明治時代中期に渡来し、沖縄などでは街路樹や庭木としてよく植栽されています。単にデュランタというと、本種を指すことが多いようです。
<デュランタ・レペンス(針茉莉:ハリマツリ) クマツヅラ科ハリマツリ属>
4/13 茨城県植物園
スズランは春の訪れを知らせる代表的な花です。日本で最も多く栽培され、なじみがあるのは、ヨーロッパ原産の本種です。日本原産のスズラン(君影草)よりも草姿および花ともに大型で丈夫です。
日本原産のスズランは本州中部以北のほか、朝鮮半島、中国に分布します。葉に隠れるようにひっそりと咲き、主に山野草として扱われますが、高温多湿に弱くてやや育てにくく、流通は多くありません。
<ドイツスズラン(独逸鈴蘭) キジカクシ科スズラン属>
4/19 北柏ふるさと公園
関東の山地に多いことからこの名が付きました。代表種のミツバツツジよりも花期がやや遅く、5月中旬~6月上旬にかけて咲きます。
おしべが10本あり、おしべの付け根の部分に腺毛と呼ばれる小さな突起があるのが、他のミツバツツジ類にはない特徴です。
<トウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅) ツツジ科ツツジ属>
4/5 つくば実験植物園
原産地は日本、台湾で、もともとは西日本に自生していたものが品種改良されて、日本全国に普及しました。枝が細かく分かれて葉が密に茂るので、生け垣として利用されることが多い花木です
花がたわわに咲く春、美しい新緑、真っ赤に紅葉する秋と、季節によって表情を変えていくのも魅力です。
<ドウダンツツジ ツツジ科ドウダンツツジ属>
4/5 つくば実験植物園
トカラ列島と,奄美大島,徳之島,沖永良部島に生育するアジサイの固有種です。「トカラコンテリギ(トカラ紺照り木)」とも呼ばれます。
葉は長楕円形で対生し、両面に艶があり、縁には粗い鋸歯があります。真ん中に小さい淡黄色の両性花があり、周りに白い花弁状の大きな4枚の萼片からなる装飾花があります。
<トカラアジサイ(吐喝喇紫陽花) アジサイ科アジサイ属>
4/5 つくば実験植物園
日本海側の落葉樹林内や林縁でみられる高さ20~60cmの常緑多年草。北陸では白花が多く、福井県以西では紅紫色の花が多くなります。
本州の太平洋側に分布するイカリソウとの違いは葉にあります。本種の葉は「2回3出複葉」といって、元々一つだった葉が分かれて、「小葉」と呼ばれるものになります。
両者とも4月から5月に花茎を出して長い距のある面白い花を咲かせます。花の形は船の錨を連想させます。
<トキワイカリソウ(常盤碇草) メギ科イカリソウ属>
4/5 つくば実験植物園
ヨーロッパ地中海地方原産の園芸花として植栽される常緑多年草。別名イベリスは、スペインの昔の国名イベリアに多く自生していることから付けられました。
4枚の花弁のうち、外側の2枚が大きくなるのが特徴で、小花が多数集まって大きな花房になります。花の名前は太陽を向く性質が強くて花茎が曲がりやすいことに由来します。
<トキワマガリバナ(常磐屈曲花) アブラナ科マガリバナ属>
4/6 柏の葉公園
日本、東アジア南部~南アジアが原産の常緑小高木。4月~5月にピンクや白の花が一斉に開花し、遠くから見ると木全体が花に覆われているように見えるほど華やかです。
病害虫に強く丈夫で、和風、洋風どちらの雰囲気にも合い、街路樹や公園樹、マンションなどのエントランスの植栽としてよく利用されています。
糸状の細い花びらの集合体が花となっている一風変わった見た目をしています。濃いピンクの花を咲かせるベニバナトキワマンサクは、本種の変種です。
<トキワマンサク(常盤万作) マンサク科トキワマンサク属>
4/5 自宅
中国原産のバラ科キイチゴ属の落葉低木です。バラ属ではなく木イチゴの仲間ですが、花がバラに似て美しいことからその名前が付いています。
バラ属ではありませんので香りはありませんが、バラと違って病気にも強く、白い花がたくさん咲きます。なお、花名のトキンというのは、修験者が被る小さな黒い頭巾のことです。
<トキンバラ(頭巾薔薇) バラ科キイチゴ属> 4/19 あけぼの山農業公園
主に土佐(高知県)の山地に自生するマンサク科の落葉樹。早春に咲く黄色い花を観賞するため、自生地以外でも広く庭園や公園に植栽されています。
開花は3~4月で葉の展開に先立ち、直径7ミリ程度の小花が7~10輪が集まって咲きます。枝を切ると水気の多い樹液が流れ出すことから名付けられました。
<トサミズキ(土佐水木) マンサク科トサミズキ属>
4/13 茨城県植物園
家禽化された「カワラバト」が逃げ出して野生化したものです。 原種である野生のカワラバトに近いものはグレー系で、翼に2本の黒帯、胸は緑や赤紫に光るが、さまざまな色や模様をしたものがいます。
原種カワラバトは地中海沿岸から中東の崖地に繁殖していたもので、本種も北海道から沖縄まで全国にくまなく分布する鳥です。崖を想像させるビルや橋脚など建造物等に営巣しています。
<ドバト(土鳩) ハト目ハト科カワラバト属 全長32㎝>
4/19 北柏ふるさと公園
本州中部地方以西・四国・九州に分布する落葉低木。伐採跡や山道の周辺などに生育しています。名前は葉の形がモミジのように裂けることから付けられました。
花は4~5月、白い5弁の花を単独で枝先に付け、細い柄で下を向き葉陰に咲きます。初夏に実る果実はいわゆるキイチゴ状で黄色、または薄いオレンジ色で甘みがあります。
<ナガバモミジイチゴ(長葉紅葉苺) バラ科キイチゴ属>
4/5 つくば実験植物園
仲間であるダイアンサス属は、世界に約300種が分布しています。やさしい草姿に可憐な花を咲かせ、香りも魅力です。
日本では4種が自生しています。園芸品種には、四季咲き性のものが多く、常緑性で耐寒性も強いので、品種や場所によってはほぼ周年にわたって観賞できるほどです。
<ナデシコ(撫子) ナデシコ科ナデシコ属(ダイアンサス属)>
4/19 北柏ふるさと公園
中国を原産とする原種バラの一つ。日本へ渡来したのは宝永年間(1704~1711年)で、浪速商人が流通を担ったため名付けられたとされます。
開花は4~6月の一季性で、バラとしては早咲きに属します。小枝の先に直径5~9センチの花が一輪ずつ咲きます。花弁は白色あるいは紅色を帯びた白色の一重で、多数の黄色い雄しべがあります。
<ナニワイバラ(難波茨) バラ科バラ属> 4/19 あけぼの山農業公園
最もなじみ深いチョウの一つで、都会の真ん中から山地まで、様々な環境で見ることができます。羽根のデザインはとても美しいチョウです。
幼虫は、ミカンやカラタチの葉を食べます。緑の少ない街なかでも、ミカンの鉢植えさえあれば、このチョウがどこからか飛んできて卵を産んでいきます。
<ナミアゲハ(並揚羽) チョウ目アゲハチョウ科>
4/19 あけぼの山農業公園
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回「4月の花のアルバム ⑤」に続きます。
いつもコメントありがとうございます。
4月は本来はボツにすべき不鮮明なものまで投稿したので、写真の数が多くなりました。
第4回も26件と写真の数が多いのに、最後まで読んでいただきありがとうございます。
ヒゲオヤジさん始め皆さんが、今回は知らない花が多いとのコメントを頂きました。
その通りで、一番知らない花が多いのが、投稿した私自身なのですから・・・。(笑)
ヒゲオヤジさんがご存じない花も、チユウキンレンを除いて私も初見です。
今回は絶滅危惧種を多く栽培している、つくば実験植物園で見た花が多く、どうしても
日頃見慣れない植物が多くなってしまいました。
いつも私の拙い写真に過分な感想をいただき、とても嬉しいです。(^.^)
あと3回、まだまだ珍しい植物が登場しますので、ご覧頂けると嬉しいです。
いつも私のブログに訪問いただきありがとうございます。
早速私のブログにコメントをお寄せ頂き有難うございましたm(__)m
いやァ〜4月の花だけで174品種ですか(O_O)
鳥まで入れると、お調べになるのも大変ですね!
道理で、私も知らない初めての花が沢山でて来ました・・・
今回だけでもチュウキンレン、ディエテス・グランディフロラ、
更にトキワマガリバナにトキンバラ等々、また前回では、
サルウィンツバキにシナヒイラギも初めてです。
多分どこかで名前を聞いた事が有るかも知れませんが、
花と植物の名前が一致する事は無いと思います。
そしてお写真も素敵ですね!
特に今回でもチョウジソウやドイツスズランのアップ、
またアゲハのお写真も素敵です(^O^)/
いつもコメントありがとうございます。
4月の花のアルバムの総品種数は何と174品種と、過去最高を記録しました。
いかに私が暇人で、花の写真ばかりを撮っていたかとわかりますね。(笑)
今回は流石に整理が大変でした。しちゃんもご存じの通り、私は花の知識が
薄弱で、撮影した花で樹名板のないものはGoogle Lensで調べますが、これも
あまり当てになりませんので、色々模索するのが大変です。
花の解説を調べるのは、慣れもあり比較的楽しく作業が出来ています。
さざんかさん、なつみかんさん共、今回は苦戦している中、しいちゃんだけは
よく知っている花が多く、気楽に見ていただけるとは流石ですね~。(^.^)
トキワマンサク、残念でしたね。わが家は14年間、毎年元気に咲いてくれます。
いつも私のブログに訪問いただきありがとうございます。
今回も沢山のお花達、整理も大変なのではないでしょうか?
写真撮るのは楽しいのですけどね、後の整理が苦手なのでこんなに上手にまとめられません・・。
ソラマメ、昨日ご近所さんの畑のを頂きました、最近畑の側で100円で出されるようになって助かります。
いつも頂いてたのですけどね、お返しに悩みます。
出していただくことで気兼ねなくしかもお安く買えるのが嬉しいです。
物価高騰なのでほんと助かります(*^-^*)
今日のお花は私にも比較的わかりやすくて気楽に(?)見せて頂きました(笑)
けどね、アレ?今年は咲かないのツルオドリコソウ(私はキバナオドリコソウって言ってますが)消えたかな?
それと、トキワマンサク突然死しました。
トキワマンサクは2色とも以前も突然死したのです。
家にはあわない子なのかもしれませんね・・。
今日も沢山、楽しませて頂きました。
いつもコメントありがとうございます。
長いブログを最後までしっかりご覧いただきありがとうございました。
今回もさざんかさんやピエロさんもご存じない花が多かったようです。
なつみかんさんの得意な山野草や木よりも、マイナーな植物が多く難しいようですね。
今回はたまたまチシマ、トカラなど地名の付いた花が多くあったようです。
つくば実験植物園は絶滅危惧種を中心として、収集・保全を行っているので、珍しい
花が多いようです。
残り3回も同様にマイナーな植物が多く登場するのでご期待ください。(笑)
いつも私のブログに訪問いただきありがとうございます。
いつもコメントありがとうございます。
つくば実験植物園は約7000種の植物が植栽され、絶滅危惧植物を中心とした植物の収集・保全
を行っています。ですから珍しい植物が見られたのだと思います。
確かに自分の良く知っている定番の花があるとホッとしますね。私も他の人のブログを訪問
して、苦手な山野草が登場するとプレッシャーがかかります。
トキワイカリソウなど、今回は私も初めて出会った花が多く調べるのに苦労しました。
残り3回も同様にマイナーな植物が多く登場するのでご期待ください。(笑)
いつも私のブログに訪問いただきありがとうございます。
今回も真剣に拝見しました。
横文字名前、地名名前が難しく、ヒントがあっても9問も不正解でした><
それにしても地名が付く花が多いですね。
優しいヒントを見て分かった花がいくつかありました。
黄色いオドリコソウ、てっきりキバナオドリコソウかとおもったら、ツルオドリコソウとも言うのですね。
難しいです。
さすがに鳥は分かりました(笑)
筑波というと、筑波大学を思い浮かべる私、
こんな植物園があるんですね。
だから見たことない植物が多いんですね。
チョウジソウ、スズラン、ドウダンツツジ、
定番の春の花、こうした定番の花を見せていただくと、なにかほっとして微笑んでしまいます^^;
トキワイカリソウ
不思議な形は一緒なのに、皆さん書かれていますが、この紫のイカリソウは見たことないです。
自然の不思議ですよね^^
ナガバモミジイチゴ、
モミジイチゴが美味しいのは、知っているんですが食べたこと無いので、
実が出来たら、一度食べたいと思っています^^
いつもコメントありがとうございます。
さざんかさんのコメントでも触れましたが、今月のアルバムは品種数が多すぎ
て、投稿間隔を短くしたので、ご迷惑をおかけしました。
4月はいつも出掛ける地元を離れ、茨城県の植物園で出会った植物が中心です。
特につくば実験植物園では、日頃見る事のない珍しい植物が多かったです。
花には詳しいピエロさんでも、知らない花が多かったと思います。
残り3回も珍しい花が登場するので、ぜひご覧下さい。
いつも私のブログに訪問いただきありがとうございます。
いつもコメントありがとうございます。
4月は花が一気に咲き、写真を撮りまくった結果174品種と大量になりました。
毎回25品種にしないと、5月中に4月のアルバムが終わらないので、毎回多く
なってしまい申し訳ありません。
今回も日頃目にすることの少ない植物が多く、名前を当てるのは苦戦された
と思います。私も調べるのに混乱して、相当時間がかかりました。
同じ植物でも、品種名の違いまで理解するのは難しいですね。
私も、解説で植物名がわかるヒントの出し方をもう少し工夫すべきですね。
それでも、26品種中19品種正解と、73%もの植物名がわかるのは、さざんか
さんだからと思います。
いつも私のブログに訪問いただきありがとうございます。
さざんかさんの追っかけをしているみたい~(笑)
前回も今回も盛りだくさんで珍しいお花がありますね。
前回もコメントを後でゆっくりと思っていたらもう更新されてて(*'-')o(*,",)oぺこり
トキワイカリソウは初めて見る花です。
イカリソウにこんな色があるのは知りませんでした。
トキンバラも初めて バラかと思ったらキイチゴなのですね。
26個ありました。(鳥も含めて)
全く分からなかったの葉ディエステス…です。
当たらずとも遠からずが6個。
仲間は分かりましたが、何か言葉が抜けていました。
性格に識別するのは難しいですね。
トキワマガリバナはイベリスで良しとして下さい。
7個分かりませんでした。
ヒントに助けられたのもありました。
これだけアップするのも大変でしたでしょう。
お疲れ様でした。
楽しませて頂きました。