9月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。9月は実りの秋、さまざまな植物が果実をつけます。花が少ない月ですが、植物の実を中心に近隣の公園の花・鳥・昆虫など約140品種ほどの花木の撮影ができました。毎月恒例の記録として8回に分けて投稿します。
<本日のバラ 希望> 2023/11 京成バラ園
系統:HT (ハイブリッド ティー) 作出:1986年 鈴木省三(日本)
鈴木省三作出の「かがやき」の子供品種の中でもっともすぐれた品種と言えます。表弁は緋紅、裏弁は黄色の複色花です。
早咲きで花数も多く、房咲き性。株はコンパクトで鉢植えに向いています。
オランダハーグ国際コンクール金賞、イタリアモンツァ国際コンクール金賞、ベルギーロエゼラール銀賞。
林や藪のまわり、庭のまわりや道ばたなどに普通に生育します。茎は急速に伸び、長いつるになり他の木やフェンスなどにおおいかぶさります。
7~9月、淡緑色の小さな花をたくさん咲かせ、その後、紫黒色のブドウ形の小さな果実をつけます。
本種の名前は、この雑草にからまれ、覆われた植物が光を浴びることが出来なくなり、枯れてしまうことから由来します。別名『貧乏葛(ビンボウカズラ)』とも呼ばれています。
<ヤブガラシ(藪枯) ブドウ科ヤブガラシ属>
9/24 北柏ふるさと公園
福島及び新潟県以南の各地に見られる多年草で、薄暗い暗い林や藪に生え、葉の色や形がミョウガ(ショウガ科)に似るため命名されました。
夏から秋にかけて花茎が伸び、直径6ミリほどの小さな白い花が、茎の上部に段々に集まって咲きます。
花には両性花と雄花がありますが、いづれも一日しか持たない「一日花」です。しかし、タイミングをずらして次々に咲くため、花期は1か月間ほど続きます。
実も花と同じようにタイミングをずらしながら次々に熟し、その青藍色が美しいことから観賞用に植栽されます。
<ヤブミョウガ(薮茗荷) ツユクサ科ヤブミョウガ属>
9/11 あけぼの山農業公園
中国、日本原産で、キジカクシ科の常緑多年草です。藪や林内の日陰に自生します。
日本では一般家庭の庭で見られます。花名にランと付きますが、ラン科の植物ではありません。
初夏から秋に、藪で光沢のある細長い根生葉の間から、細い花茎を出し先端から穂状花序を伸ばし薄紫色の小花を多数咲かせます。
用途は 主に庭植や公園植えですが、根の肥大した部分に滋養強壮や鎮咳、去痰、強心利尿などの薬効があるとされ民間療法に使われます。
<ヤブラン(藪蘭) キジカクシ科ヤブラン属>
9/24 北柏ふるさと公園
北海道から九州まで日本各地の山野に生えるマメ科の落葉低木。秋に咲く淡い紅紫の花を観賞するため、庭園や公園、川岸などに植栽され、「秋の七草」に数えられます。
ハギの仲間は北半球に約90種ありますが、日本には本種に代表され、木として扱われる8種と、メドハギに代表される、草のハギ4種が分布します。
ハギという植物はありませんが、本種が最も一般的であるため、単にハギという場合は本種を示すことが多いようです。
開花は8~10月。花は直径1センチ程度の小さな蝶形。派手さのないところが昔から好まれる所以ですが、花期は長く、満開がはっきりしないまま咲き続け、いつの間にか花が消えます。
<ヤマハギ(山萩) マメ科ハギ属>
9/11 北柏ふるさと公園
田のあぜでカントウヨメナといっしょに生えることもありますが、より乾燥したススキ草原のような場所にも多く見られます。
夏の終わりから秋にかけ、茎の先に直径2.5センチメートルほどの花を1つずつ咲かせます。
舌状花は普通白色ですが、カントウヨメナのような薄紫色の花をつける株もあります。
<ユウガギク(柚香菊) キク科シオン属>
9/11 あけぼの山農業公園
キク科コノクリニウム属の多年草(宿根草)で、セイヨウフジバカマとも呼ばれます。
北米やメキシコが原産で、 開花期は7〜10月頃。アザミに似た青や紫、白、ピンクの花を咲かせます。
高さは50〜100cmほど。 耐暑性・耐寒性を持ち、ある程度放っておいても丈夫に育ちます。
<ユーパトリウム(西洋藤袴) キク科コノクリニウム属>
9/11 あけぼの山農業公園
南アフリカ原産のキク科の常緑低木です。樹高は90〜100cmほどで、低木に分類されています。暑さや寒さにはほどほどに耐える性質です。
日本に本種が伝わったのは、1970年代。比較的新しい花で、当初は鉢花として販売されていました。
開花期は11〜5月と長く、しかも冬でも咲いてくれるのが最大の美点です。マーガレットのようなキク科らしい花を次々と咲かせます。
<ユリオプスデージー キク科ユリオプス属>
9/24 北柏ふるさと公園
北アメリカ原産の帰化植物です。山野や街中、庭や花壇の植え込み、アスファルトの割れ目まで、あらゆるところで力強く生息しています。
ゴボウの仲間ではありませんが、根がゴボウのように長いことから、この名前がつきました。夏になると濃いピンク色の枝の先に、小さな花穂を咲かせます。
秋に紫色のブルーベリーのような房状の果実をつけ、熟すと黒くなります。全草に毒性があり、特に根の誤食と種子を口にしないよう注意が必要です。
<ヨウシュヤマゴボウ (洋種山牛蒡) ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属>
9/24 北柏ふるさと公園
畦や草地に普通な多年生草本。群生して地下茎で増殖します。春の若葉は餅と混ぜてヨモギ餅を作ります。
茎や葉の裏には密に白い絹毛があり、この毛を集めてお灸の原料として使用される「もぐさ」を作ります。
夏から秋にかけ、花序を出して目立たない花を咲かせます。頭花は少数の筒状花のみから構成され、舌状花はなく色は紫褐色です。
<ヨモギ(蓬) キク科ヨモギ属>
9/24 北柏ふるさと公園
中南米や南欧原産の約150種の低木または多年草。熱帯・亜熱帯では広く野生化し、オーストラリアや東南アジアではやっかいな雑草として問題になっています。
日本の一般的な気候下では初夏~秋まで咲き続けることが多く、園芸植物として公園や庭に植えられています。
和名で「七変化」と呼ばれる通り、徐々に花の色が変化する不思議な常緑性の花木です。
<ランタナ(七変化) クマツヅラ科シチヘンゲ属>
9/18 アンデルセン公園
北アメリカ原産のキク科の多年草です。ルドベキア・トリロバの園芸品種で、夏から秋に無数の黄色い花が開花する多年草です。
多年草の中では短命な部類のため二年草とされることもありますが、こぼれ種で増えていくほど繁殖力は旺盛です。
ルドベキアの中でも分枝性に優れ、小輪の花が無数に開花し、真夏も休みなく咲き続けます。花は小輪ですが高性なので、大株になると存在感があります。
正式名はルドベキア・トリロバ・タカオとなりますが、ルドベキア・タカオの名前で定着しています。
<ルドベキア・タカオ(大三葉反魂草) キク科オオハンゴンソウ属>
9/11 あけぼの山農業公園
9月の花のアルバム(1)~(8) 全143品種の花、野鳥、昆虫を最後までご覧いただきありがとうございました。
次回は「10月の花のアルバム」を2024年11月中旬に投稿予定です。それまでは、暫くブログを休止いたします。フォロワー様のブログにも暫くの間、訪問できなくなりますので、よろしくお願いします。
再開した折りには、また拙ブログをご覧いただけると、とても嬉しいです。
こんにちは!
ヤブガラシ、ヤブランなど
今回はヤ゙行が多く登場ですね!!
最終回、知ってる花ばかりでほっとしました。
今回はつくば実験植物園が少なく、道草でみる花が沢山出てきたので、ラッキーでした(笑)
ヤブランの花が綺麗すぎて驚きました。
地元でも野生のヤブランが結構生えていますが、白っぽいのが多いです。
ヤブミョウガも、今年は遅くまで花が咲いていますね。
最後はルドベキアでしたね。
今月の私の道草日記のラストは「わ」です。
さてなんでしょう〜
>だんちょう... への返信
だんちょうさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
花の名前を50音順に並べると、ア~ヨ行までのどの行が多いか見る
のも面白いですね。
私の花のライブラリーで、比較的多いと思うのが「ア行」「ハ行」
「ヤ行」などです。
>こんにちは♪... への返信
なつみかんさん、こんにちは。
9月はつくば実験植物園に行かなかったので、私の定番の公園や近
所の路傍で撮った花が多く、なつみかんさんは楽勝でしたね。
野に咲くヤブミョウガやヤブランは目立つので、私も見かけると、
いつも撮影する習慣がついています。
今月も道草日記の時期が近づいて、整理に忙しいと思います。毎回
知っている山野草や花がどれだけ登場するか楽しみにしています。
「わ」の付く植物、この時期に見られるもので「ワタ」くらいしか
思い当たりません。正解は10月の道草日記を見ればわかるのですね。