9月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。9月は実りの秋、さまざまな植物が果実をつけます。花が少ない月ですが、植物の実を中心に近隣の公園の花・鳥・昆虫など約140品種ほどの花木の撮影ができました。毎月恒例の記録として8回に分けて投稿します。
<本日のバラ カントリー トレンドセッター>2023/11 京成バラ園
系統:FL (フロリバンダ) 作出:2021年 インタープランツ(蘭)
花弁が多く、華やかなオレンジの花が房状にたくさん咲きます。花弁が強くステムが長いので、切花としても楽しめます。
沖縄を除く日本全国に分布するニシキギ科の落葉樹。山地や丘陵の林縁に自生します。
開花は5~6月。花は直径1センチほどの淡い緑色で、あまり目立たないものの1~7輪ずつ咲きます。雌雄異株であり雌の木には雌花を、雄の木には雄花を咲かせます。
秋(10~11月)になるとサイコロステーキのような四角い薄紅色の実が鈴なりになり、熟すと自然に四つに裂けて中から暗い紅色の仮種皮に包まれた種子が顔を出します。
<マユミ(真弓) ニシキギ科ニシキギ属>
9/10 柏の葉公園
メキシコ原産のキク科植物から品種改良された花です。品種は大きくフレンチ種とアフリカン種に分かれています。
5月~11月頃、独特な香りがする花を咲かせます。花色は黄、オレンジ、白、赤、複色など様々で、花の大きさは小輪から大輪まであります。
咲き方も一重咲き、八重咲き、クレスト咲きなど多様です。
名前は、聖母マリアに由来します。聖母マリアの祝日に咲いていることから、「マリア様の黄金の花」マリーゴールドと呼ばれるようになりました。
<マリーゴールド キク科コウオウソウ属(マンジュギク属)>
9/11 あけぼの山農業公園
原産地は中央アメリカ〜アルゼンチン。およそ100種類が分布するとされています。春から秋にかけて長期間開花し、夏でもよく開花します。
花色は以前はピンクがほとんどでしたが、現在はさらに白や赤、白からピンクに変化するものなどがあります。
近年、サントリーフラワーズの「サン・パラソル」シリーズが普及したことで、「サンパラソル」という呼び名でも認知されるようになってきました。
<マンデビラ キョウチクトウ科マンデビラ属>
9/18 アンデルセン公園
大きな赤い果実をつける本種は、果実と常緑の濃緑色の葉を観賞する縁起植物として、千両(センリョウ)と並び庭木として愛されています。
よく似た両者ですが、本種の方が実が大きいため、より額の多い方で名づけられました。
江戸時代から実色が違ったり、葉に斑が入ったり縮れたりするものなど園芸化が進んだ古典園芸植物です。
<マンリョウ(万両) サクラソウ科ヤブコウジ属>
9/18 アンデルセン公園
日本や朝鮮半島を原産とする、宿根性の多年草です。日本全土の湿地や田んぼの畦など、日当たりがよく湿り気の多い場所に自生しています。
お墓やご仏壇に供える盆花として知られている植物です。すっと長く伸びた茎の先に、サルスベリを思わせる紅紫色のフリルがきいた可憐な花を咲かせます。
本種はお盆に作る精霊棚のごはんの横に配置されます。これは、お盆で供養する餓鬼は、のどが狭くごはんが食べられないことから、水とのどの渇きを抑える作用のある本種を添えておくためです。
<ミソハギ(禊萩) ミソハギ科ミソハギ属>
9/18 アンデルセン公園
中部地方以北の本州日本海側に分布するケハギから園芸化されたものですが、現在では野生化したものが本州から九州までの広い範囲に分布します。
秋を代表する花木ですが、別名を「夏萩」といい、夏のうちから美しい紅紫色の花をつけます。
花つきがよく、開花期には枝が地面に付くほど垂れ下がり、その優美な姿からハギの中では最も人気が高い品種です。
<ミヤギノハギ(宮城野萩) マメ科ハギ属>
9/24 北柏ふるさと公園
原産地は中国で、平安時代に日本に渡来しました。韓国の国花としても知られています。
初夏~秋までの長期間に次から次へと涼やかで優しい大輪の一日花を咲かせます。ハイビスカスの仲間であるフヨウ(芙蓉)とよく似ています。
本種とフヨウの違いは葉を比べるとわかります。フヨウの葉は花と同じぐらいの大きさで薄い緑色です。
本種の葉は花より小さくて濃い緑色です。葉形は卵型で葉縁に荒い切れ込み(鋸歯)があります。
<ムクゲ(槿) アオイ科フヨウ属>
9/24 北柏ふるさと公園
関東地方以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布するアサ科の落葉高木。
ケヤキやエノキの仲間で、日当たりのよい身近な低山や丘陵において普通に見られ、公園や街路にも植栽されています。
その雄大な樹形や異形となりがちな幹の様子から天然記念物や御神木とされています。
秋(10~11月)に熟す果実は直径1センチほどの球形でエノキより大きく、甘味があって食用となり、干し柿に喩えられるようです。
<ムクノキ(椋木) アサ科ムクノキ属>
9/24 北柏ふるさと公園
地中海原産の帰化植物で、人家の周辺や路傍に生育します。ピンクのかわいらしい花です。それなのに奇妙な名前がついています。
園芸上では本種の名前では買ってもらえないので、「コマチソウ(小町草)」と美しい名前で呼ばれています。
花の下の方の茎にネバネバした部分があって、そこに虫がくっついてしまうことが、名前の由来のようです。
<ムシトリナデシコ(虫取り撫子) ナデシコ科マンテマ属>
9/25 柏の葉公園
南アメリカ原産で、江戸時代末期に観賞用として導入されて以降、日本に広く帰化しています。
紫色のかわいらしい花とクローバーのような葉をつけるのが特徴で、5月~7月ごろになると花を咲かせ始めます。
<ムラサキカタバミ(紫片喰) カタバミ科カタバミ属>
9/11 あけぼの山農業公園
北アメリカ原産で、明治中期に観賞用に渡来しました。各地の道ばたや荒地、河原などに野生化しています。
繁殖力が強いため、しばしば大群生して、もともと生えていた植物の生息場所を奪ってしまう可能性があります。
花は夕方から咲き始め、朝にはしぼむ1日花です。夏の夜に咲かせる花は、幽玄な美を感じます。
花の直径は2センチメートルから5センチメートルほどです。季節が進んで気温が下がってくると日中も開いたままになります。
<メマツヨイグサ(雌待宵草) アカバナ科マツヨイグサ属>
9/25 柏の葉公園
北アメリカ南部から南アメリカに分布するキク科の一年草です。牧草地や草原、森林などに自生しています。
5月~10月頃の花期になると、茎上部の葉の付け根から花柄を伸ばし、鮮やかな黄色の頭花(とうか)を咲かせます。
一輪の花に見える部分は、外周の花弁のような舌状花(ぜつじょうか)と、中心部分の小さな管状花(かんじょうか)から作られた集合花です。
こんもりと茂った株に、明るい黄色の小花を休みなく咲かせます。高温多湿に強く、肥料分の少ない土地でもよく育つので、丈夫な夏の草花として人気があります。
<メランポジウム(黄帝菊) キク科メランポジウム属>
9/25 柏の葉公園
「庭木の王様」と呼ばれているように、風格のある樹形に育ち、樹高は平均6mほどに成長します。常緑樹なので、冬でも緑色の葉を保ってくれます。
美しい樹形と光沢のある葉、香る花、赤く色づく実と新芽。四季折々いくつもの表情を見せてくれるところも人気の要因です。
花の後にはツバキの実を小さくしたような実ができる。10月~11月頃に赤く熟すと肉質の果皮が不規則に裂け、1~4粒の赤い種子がこぼれ落ちます。
江戸時代には「江戸五木」として親しまれてききただけでなく「三大庭木」の一つでもあり、まさに「庭木の王様」と呼ばれるのに相応しい樹木です。
<モッコク(木斛) モッコク科モッコク属>
9/25 柏の葉公園
原っぱ、
公園、河原など開けた環境に広く生息する黄色いチョウ。メスには、白っぽいタイプもいます。大きさはモンシロチョウとほぼ同じです。
活発に飛び、いろいろな花で吸蜜する。早春から現れ、晩秋まで見られます。幼虫はアカツメクサ、シロツメクサなどを食べます。
<モンキチョウ(紋黄蝶) シロチョウ科モンキチョウ属>
9/18 アンデルセン公園
南アメリカ原産で、日本には園芸植物として導入されましたが、野生化して空き地や道端などに生えます。三尺バーベナとも呼ばれます。
大きな根株から、茎はよく分岐して伸び、直立します。高さは1~1.5mほどにもなります。高さの割に茎は細く、全体に剛毛が生えています。
花は紫がかった濃いピンクで、径3~5mm、長さ1cmの5弁です。細い茎の先に小さな花をびっしりと多数咲かせます。その見た目は名前の通り、花笠のようです。
<ヤナギハナガサ(柳花笠) クマツヅラ科クマツヅラ属>
9/11 北柏ふるさと公園
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
「9月の花のアルバム(7/8)」20品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「8月の花のアルバム(8/8)最終回」に続きます。
おはようございます! 花の時期もそろそろ 終盤でしゃうかね。
秋にコスモスや菊が咲くのはいい絵になります.モンキチョウがとっても可愛い。
レモンの香りがするんですよね!
>だんちょう... への返信
だんちょうさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
コスモス、キク、シュメイギクやハギなど秋の花もそろそろ終わり、
シクラメンやサザンカなど冬の花がそろそろ登場しそうですね。
モンキチョウ、レモンの香りがするんですか~。初めて知りました。
今度出会ったら香りを嗅いでみます。
今日もわりと正解率が高かったので、自己満足に浸っていました(笑)
ただ、ムラサキカタバミの写真が、その前のムシトリナデシコと同じになっているような・・・
今日出てきた植物の中で一番縁のあるのがムクノキです。
近くにムクノキの大木があり、その種をおそらく鳥が運んできたのでしょう。
今庭に2階の屋根に届くほど大きくなったムクノキがあります。
かわいそうなほど毎年剪定するので、実がなりませんが、この実が甘いと聞き、齧ってみたことがあります。
ちょっと発酵したような味が特徴的でした。
エノキの実よりは美味しい感じです。
鳥は喜んで食べるでしょうね~
>ムクノキ... への返信
なつみかんさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
今回も優秀な成績だったようで、私もより難しい花を選定するよう
に頑張らなくてはいけませんね。(笑)
ムラサキカタバミのご指摘ありがとうございました。画像を差し替
えておきました。最近の私はケアレスミスが多いようで、気を付け
なくてはいけません。
私自身、最近はブログに取り組む姿勢が少しラフになってきたよう
な気がします。そろそろ花の世界から引退を迫られているのかもし
れませんね。(泣)
ムクノキの実は食べたことがありません。美味しいのなら一度食べ
てみたい気がします。でも、鳥と違い、私が公園の木の実を食べる
と窃盗になるので悩ましいです。(^-^;