9月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。9月は実りの秋、さまざまな植物が果実をつけます。花が少ない月ですが、植物の実を中心に近隣の公園の花・鳥・昆虫など約140品種ほどの花木の撮影ができました。毎月恒例の記録として8回に分けて投稿します。
<本日のバラ カトリーヌ・ドヌーブ> 2023/10 柏の葉公園
系統:HT (ハイブリッド ティー) 作出:1979年メイランド(仏)
有名な女優の名前を頂いた品種。その女優のイメージ通り、花弁数の少なさが柔らかい雰囲気を出しています。1979年にローマ金賞を受賞しました。
四季咲き大輪性の木立性バラで、モダンローズの代表です。花の大きさは10cm以上。基本的には一つの枝に一つの花を咲かせます。咲ききると黄色い花芯が見えます。
草丈が3mほどに生長するイネ科の多年草です。雌雄異株で花穂が白っぽいのが雌花、茶色っぽいのが雄花として見分けることができます。
ススキに似てると言われることの多い植物ですが、日本のススキのような軽やかさはありません。
夏の終わりから秋に、真直ぐに伸びた茎の先に魔女の箒のような穂を咲かせ、花穂だけでも50cmほどある姿は圧巻です。
<パンパスグラス(白銀葭) イネ科シロガネヨシ属>
9/18 アンデルセン公園
熱帯アメリカ原産で、代表的な夏野菜の一つに数えられる。トウガラシの仲間で、果実が大きく、辛味を抑えて品種改良されたものです。
日本では辛みのあるものを「トウガラシ」、辛みのないものを「甘トウガラシ=ピーマン」と呼んでいます。
<ピーマン ナス科トウガラシ属>
9/18 アンデルセン公園
原産地は中国大陸であり、日本においては帰化植物に分類されます。
別名は曼珠沙華(マンジュシャゲ)、学名からリコリス・ラジアータとも呼ばれます。
分布は日本全国で、秋の彼岸の頃に、花茎の先に強く反り返った鮮やかな赤い花を咲かせます。
秋の終わりに葉が伸びて翌年の初夏に枯れるという、多年草としては珍しい性質を持っています。
日本では各地方のみで通じた異名が派生し、別名・地方名・方言は数百から1000種以上あると言われています。
葬式花、死人花、幽霊花、火事花などがその例で、不吉な別名が多く見られます。
<ヒガンバナ(彼岸花) ヒガンバナ科ヒガンバナ属>
9/18 アンデルセン公園
株式会社ハルディン(Jgardin)の登録商標の商品で、1000輪咲きヒマワリの名で登場しました。
通常のヒマワリのイメージをくつがえす連続開花性と花の多さが話題の改良種です。大型のヒマワリよりも小型の花で、花芯の周りにオレンジ色のぼかしが入ります。
「分枝性に優れ多花性であること」「種をつけず連続して開花し続け、開花期間が長いこと」「無花粉なので作業中に手や服が花粉で汚れることがないこと」が大きな特徴です。
2018年英国王立園芸協会主催のチェルシーフラワーショウの新品種コンテストで第3位に受賞した花です。
<ヒマワリ・サンビリーバブル キク科ヘリアンサス属>
9/18 アンデルセン公園
メキシコを中心に南北アメリカに15種類が分布する植物です。5月~11月と長期間咲く草花です。
日本には江戸時代末期に入ってきましたが。栽培や品種改良が盛んになったのは戦後になってからです。それまでは仏花として栽培される程度だったそうです。
初夏~晩秋にかけての長い期間、花を咲かせ続けるところから本種の名で呼ばれます。またジニアという名前でも流通しています。
<ヒャクニチソウ(百日草) キク科ヒャクニチソウ属(ジニア属)>
9/25 柏の葉公園
北海道から九州の各地に分布するキク科の多年草。日本の在来種であり、山野の草地や林縁に自生し、夏から秋にかけてフジバカマに似た花を多数咲かせます。
花は頭状花と呼ばれるタイプの小さなもので、枝分かれの多い花茎の先に散在します。
筒状の小花が五つ集まって一まとまりになり、花色は普通、白色だが、土壌によっては淡い紫を帯びます。
名前は、ヒヨドリが鳴く頃に咲くこと、あるいは花殻に生じる綿毛(冠毛)がヒヨドリの冠毛に似ることが由来です。
<ヒヨドリバナ(鵯花) キク科ヒヨドリバナ属>
9/18 アンデルセン公園
アメリカ合衆国~メキシコを原産地とする植物で、観賞用として移入されたものが野生化したもののようです。
マツヨイグサの仲間です。いつの間にか増えるほど丈夫な花で、駐車場の脇のような荒れた場所や、空き地などに咲いている姿もよく見かけます。
”昼咲き”と名付けられてはいますが、開花は午前4時頃、閉じるのは次の日の午後7時頃で、二日間咲いているということのようです。
<ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草) アカバナ科マツヨイグサ属>
9/24 北柏ふるさと公園
1950年代から1960年代に四国とその周辺で発見され、今では関東から西の地域の水田や湿地に生える北アメリカ原産の帰化植物です。
茎はよく枝分かれし、高さ1メートル以上にもなります。夏から秋にかけて、花弁4枚の黄色い花を次々咲かせ、最盛期にはなかなか見応えがあります。
茎に「ヒレ(翼)」がある「タゴボウ」を意味し、茎にある陵を鰭に見立てた名前です。アメリカミズキンバイの別名もあります。
名前にあるミズキンバイは日本在来で水辺に生え、黄色い美しい花を咲かせる植物ですが今や希少種です。
<ヒレタゴボウ(鰭田牛蒡) アカバナ科チョウジタデ属>
9/11 北柏ふるさと公園
セリ科の植物で、地中海沿岸が原産です。平安時代に日本に渡来し、胃薬や香料などに使用されてきました。
また、魚料理にもよく使われることから「魚のハーブ」とも呼ばれます。
黄色い花を咲かせることから「裏切り」という花言葉がつけられており、ヨーロッパでは黄色は裏切りの色とされています。
本種の名は、ラテン語の「フォエヌム」という」干し草を意味することばに由来しています。 中国では漢字で「茴香」と書き、和名はウイキョウと言います。
<フェンネル(茴香:ういきょう) セリ科ウイキョウ属>
9/25 柏の葉公園
中国原産の落葉低木で、花の少ない7月から10月までの長期間開花します。
長い円錐形の花穂が甘く香り、チョウが集まるため、英名では「バタフライブッシュ」と呼ばれています。
藤色を基本に、白や紫などの花色があり、ほかに葉に斑が入るもの、小型のものなど、数多くの園芸品種があります。
枝先に小さい花を豪勢に付けます。花は「藤」を思わせ、葉は対生して「空木」のようであることから和名は房藤空木と命名されました。
<ブッドレア(房藤空木)ゴマノハグサ科フジウツギ属>
9/11 あけぼの山農業公園
美しいピンクの大輪の花を咲かせる本種は、夏を代表する花木として親しまれています。
日本の南部では野生化していますが、もともとは中国原産であると推測されています。
花色は品種によって白~ピンクまで色幅(濃淡)があります。花は朝開いて夕方にはしぼむ一日花で、ひとつの花自体は短命ですが最盛期は暑さにめげず毎日新しい花を途切れなく咲かせてくれます。
本種とムクゲ(木槿)は同じはアオイ科フヨウ属の樹木で、花の咲く時期や姿形も何となく似通っているので間違うことがよくあります。
<フヨウ(芙蓉) アオイ科フヨウ属>
9/25 柏の葉公園
南アフリカ原産の熱帯花木で、初夏から秋口にかけて涼し気な水色や白の手毬状の花を咲かせます。
細長い枝先から花序を伸ばし小花を集合させて咲かせます。花は漏斗形で先端が5裂します。
和名の瑠璃茉莉は、ルリが瑠璃色の花、マツリ(茉莉)は花形がジャスミン(茉莉花)に似ていることに拠ります。
<プルンバーゴ(瑠璃茉莉) イソマツ科ルリマツリ属(プルンバゴ属)>
9/10 柏の葉公園
本種はベゴニア属のなかでも最もなじみのある種類です。ブラジル原産種ククラタの変種フーケリーを元として改良された園芸品種の総称です。
開花期間が長く、春から霜が降りる晩秋まで咲き続けます。和名はシキザキベゴニアで、 学名は「常に開花している」の意味です。
<ベゴニア・センパフローレンス(四季咲きベゴニア) シュウカイドウ科シュウカイドウ属>
9/18 アンデルセン公園
従来のベゴニア センパーフローレンスと比べ、花の大きさは約3倍ほど、草丈も5倍程にもなる迫力ある品種です。
非常に強健で梅雨時期も、暑い時期にも花が途切れることなく咲き続けます。
大輪の赤い花とブロンズ色のつややかな葉のコントラストも美しく、近くで見ても遠くから見ても楽しめます。
2014-2015日本フラワーオブザイヤーではワッパー レッドブロンズリーフが最優秀賞を受賞しています。
<ベゴニア・ワッパー シュウカイドウ科シュウカイドウ属>
9/18 アンデルセン公園
南アメリカに自生する原種をもとに、ヨーロッパやアメリカで品種改良が進み、多様な品種がつくり出されました。
初夏から秋にかけて咲く草花で、夏の花壇には欠かせない植物の一つです。品種改良も多く、500種以上の園芸品種があります。
日本は特に品種改良が盛んで、最先端の研究が現在もされているまさに本種の大国です。
ガーデニングブームの火付け役となったサフィニアも仲間で、日本人が品種改良した品種です。
語源はブラジル先住民のPetun(たばこ)が語源になっています。たばこの花に似ていることからこの語源になったと言われています。
<ペチュニア(衝羽根朝顔) ナス科ペチュニア属>
9/18 アンデルセン公園
本種はヒマワリの仲間で、南北アメリカに70~80種ほどがあります。一年草のヒマワリのほか、宿根性の種類も数多くあります。
日本各地でよく見られるのはキクイモで、空き地や道路わきの土手などに群生し、夏に黄色の一重の花を咲かせます。
それぞれに持ち味があり、枝分かれして多数の花を咲かせるので、一年草のヒマワリとはずいぶんと印象が異なります。
花壇などで観賞用によく栽培されるのは、夏咲きのコヒマワリと、秋咲きのヤナギバヒマワリ、そして淡い黄花の品種‘レモン・クィーン’です。
<ヘリアンサス キク科ヘリアンサス属(ヒマワリ属)>
9/18 アンデルセン公園
江戸時代に育まれた園芸植物の中で、変化朝顔には特異な名称がつけられています。
それは葉の色・模様・質・形、茎の形、花の色・模様・花弁・咲き方・花弁の重ねを順番に記述し、必要に応じて付加してゆく命名法で、現在の遺伝学から見ても非常に理にかなったものです。
「黄柳葉白撫子采咲一重」は葉の色が黄色く、形が柳葉。花は白で撫子采咲の一重咲きを意味します。
<ヘンカアサガオ「黄柳葉白撫子采咲一重」 ヒルガオ科サツマイモ属>
9/10 柏の葉公園
アフリカ大陸の東部やアラビア半島南部、マダガスカルなどの熱帯が原産です。
五つの花弁を持ち、星型の愛らしい花をつけます。色はピンクや赤、白、紫などさまざまです。
花の時期が長いのも特徴で、初夏から秋まで次々と小さな花を咲かせます。
和名の「草山丹花」は熱帯原産のサンタンカに姿形が似ていることから付けられました。
<ペンタス(草山丹花) アカネ科ペンタス属>
9/18 アンデルセン公園
中国原産のバラ科に分類される植物で、3〜5月に赤や白、ピンクの花をつけ、9〜10月頃に実がなり、その頃に旬と収穫時期を迎えます。
実はカリンと似た形が特徴で、熟してくると甘酸っぱい香りが楽しめます。もともとは、実を乾燥させ漢方薬として使っていたといわれています。
シロップやはちみつ漬けはお湯などで割ってドリンクにしたり、ジャムはパンにぬるだけでなくヨーグルトに加えたりなど、いろいろな楽しみ方ができます。
<ボケ(木瓜) バラ科ボケ属>
9/10 柏の葉公園
輸入穀物に混入して、遅くとも1940年から1950年代には渡来したと考えられています。現在は、関東から西の比較的暖かい地域に普通で、年々数が増えてきています。
1年草ですが、つるをどんどんのばし、あっという間に数メートルにもなります。1株から莫大な数のタネがつくられ、タネの発芽率も良いため、その繁殖力はとても強力です。
花はアサガオに似ていますが、直径は1.5センチ程度ととても小さいものです。開花は朝が中心で、昼前後にはしぼんでしまいます。
<マメアサガオ(豆朝顔) ヒルガオ科サツマイモ属>
9/24 北柏ふるさと公園
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
「9月の花のアルバム(6/8)」20品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「8月の花のアルバム(7/8)」に続きます。
おはようございます!
9月は花もだんだん少なくなり
実りの秋ですね!
ピーマン
実ってますね、美味しそうです。
うちの庭はピーマンはないけれど
今年もシシトウを3株植えたので
たくさん実り食べましたよ😸😸
コメントありがとうございます。
9月の花のアルバム、毎回ご覧いただいてお気づきかと思いますが、
木の実がよく登場しています。
ネタ不足から、花や木の実だけでなく、野菜なども登場させました。
私はピーマンやシシトウが畑で成っているのを見たのは今回が初め
てです。
今日もほぼ全部分かったのですが、変化朝顔を見て、「白花のナデシコ!」と間違ってしまいました。
あれだけ沢山見せていただき、「撫子咲き」というのがあるのも教えていただいたのに、残念!
それと、やっぱりあまり見かけない横文字名前は難しいですね・・・
>騙されました~... への返信
なつみかんさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
突然の変化朝顔登場で混乱させてすみません。柏の葉公園に変化朝
顔があったので、つい嬉しくなって再登場してもらいました。
少しづつ変化朝顔も知られるようになり、メルカリなどでは色々の
変化朝顔の種も販売されています。私も「絞り模様」という品種の
変化朝顔の種(50粒)を300円で購入しました。来年は育てて見よ
うと思います。