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10月の花のアルバム(7/8)

2024-11-29 | みんなの花図鑑

10月の気温は全国的にかなり高く、1946年の統計開始以降、北日本、東日本と西日本では10月として1位の高温となりました。紅葉も遅れているようです。

10月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。花が少ない月ですが、つくば実験植物園の植物を中心に近隣の公園の植物を約160品種ほどの花木の撮影ができました。毎月恒例の記録として8回に分けて投稿します。

 

 

 


中国原産のマメ科の落葉低木。暑さ寒さにも強く手入れが簡単なことから、庭木の他公園などにもよく植栽されています。

4月に葉より先に小さな花が開花します。枝一面を埋め尽くすように咲く姿はとても目を引きます。花名の由来はスオウの木から採った染料に花色が似ていることから。

花が終わるとさやえんどうのような実をつけ、その実は秋になると熟して色が茶色くなり、変化を楽しめる木です。

<ハナズオウ(花蘇芳) マメ科ハナズオウ属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

シャモジ形で多肉質の葉と茎をもち、暑さや乾燥に非常に強い植物です。地表を覆うように育ち、ポーチェラカとも呼ばれています。

畑地の雑草に、黄色のごく小さな花をつけるスベリヒユがありますが、葉や茎の姿がよく似ていることから、本種の祖先とされることもあります。

上向きに咲く花は一日花で、ツヤがあって整ったきれいな形をしています。日光を好み、日当たりの悪い場所や天候のよくない日は花が咲きません。

もともと、朝咲いた花は午後にはしおれてしまう性質でしたが、近年、夕方まで咲き続ける品種が多く出回るようになりました。

 

<ハナスベリヒユ(ポーチェラカ) スベリヒユ科スベリヒユ属(ポーチュラカ属)>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

日本原産で、青森県から茨城県までの太平洋岸に分布。海岸の崖・砂浜などに生えます。

マーガレットに似たキク科の植物で、葉が肉厚で光沢があり、茎も太めで全体的にがっしりとした印象があります。

草本ではなく、茎が完全に木質化する低木で、完全な木本になる数少ないキク科植物です。

葉は互生し、へら形で肉厚、光沢があり,海岸植物の特徴を示します。頭花は直径6〜8cmで、白い舌状花と黄色い筒状花からなります。

 

<ハマギク(浜菊) キク科ハマギク属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

本州(千葉県と愛知県以西)、四国、九州及び沖縄に分布するツバキ科の常緑低木。日本以外では韓国や台湾に自生します。

潮風、乾燥、大気汚染に強いため沿岸部の道路や工業地帯の緑化のみならず、オフィス街の植込みにも使われます。日陰にも強いため鬱蒼とした寺社の境内などにも植栽されます。

開花は晩秋から初冬で、春に咲くヒサカキとは異なりますが、翌年の2月頃まで断続的に咲くこともあります。

文字どおり「浜に生えるヒサカキ」という意味合いで名付けられました。

 

<ハマヒサカキ(浜姫榊) ツバキ科ヒサカキ属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

明治時代に園芸植物としてやってきた1年から越年草で、花を楽しむために庭や花だんに栽培されます。

一方でタネで増える力が強く、よく野生化しています。またかつてワイルドフラワーとして使われたものがそのまま生き残り、外来雑草として定着してしまっている事例も目立ちます。

初夏から秋にかけて、直径3センチメートルから4センチメートルほどの花を次々咲かせます。花は外側が黄色で、真ん中が赤茶色となっており、「蛇の目模様」を連想させます。

そのことからジャノメギクとも呼ばれます。花色は変化が大きく、黄色と赤茶色の部分の割合は株によってずいぶん異なり、どちらか一色だけになってしまったものもたまに見られます。また八重咲きになることもあります。

 

<ハルシャギク(波斯菊) キク科ハルシャギク属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

アフリカの南部が原産です。乾燥した暑い地方に生え、高さは2メートルほどになります。

葉は短い葉柄を持った卵形で枝に対生します。葉には白色の短細毛が密生し、ベルベット状の感触を持ちます。

10~3月頃、枝先の葉が立ち上がり苞となり、散形花序に白色の筒状花をつけます。花冠は5裂し、長い蘂が花冠よりも外に突き出しています。

 

<バルレリア・アルボステラータ キツネノマゴ科バルレリア属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

東南アジアの原産で、基本的に温度と湿度の高いところを好みます。一般にはあまり販売されることはなく、洋ランの専門店や展覧会で購入できます。

本種は濃紫色をしたものが知られているためか、紫色の花が特徴と思われていますが、最近では、濃ピンク系や黄色系、白などの花もあります。

<バンダ・品種不明 ラン科ヒスイラン属(バンダ属)>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

草丈が3mほどに生長するイネ科の多年草です。雌雄異株で花穂が白っぽいのが雌花、茶色っぽいのが雄花として見分けることができます。

<雌株>

ススキに似てると言われることの多い植物ですが、日本のススキのような軽やかさはありません。

<雌株>

夏の終わりから秋に、真直ぐに伸びた茎の先に魔女の箒のような穂を咲かせ、花穂だけでも50cmほどある姿は圧巻です。

<雄株>

は切り花としても流通していて、大きなフラワーアレンジやドライフラワーとして利用されています。

<雄株>

花言葉の「光輝」は、秋の優しい光が本種の穂に当たり、銀白色にキラキラと美しく輝くことからつけられました。

 

<パンパスグラス(白銀葭) イネ科シロガネヨシ属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

台湾、中国に分布する常緑性の低木です。日本に渡来したのは1681~1687年(天和・貞享年間)のこと。漢名を十大功労といいます。

初夏にでき始める果実は直径7~8ミリの球形で水分を含みます。秋にはブルーベリーのように黒紫色に熟し、表面に白い粉を吹きます。

遠目で見れば葉の雰囲気はナンテンに似ており、葉の縁にヒイラギのようなトゲがあることから、名前がつきました。

 

<ヒイラギナンテン(柊南天) メギ科メギ属>
10/11 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

ナイジェリア等の中央アフリカ西部を原産とするシソ目キツネノマゴ科の観葉植物となる非耐寒性常緑多年草です。

高さは1~1.5メートルほどになり、よく分枝します。葉は卵形で先端が尖り、茎に対生して付き苞が萼を抱く。葉縁には荒い鋸歯があります。

開花期は温室では周年、外だと9~4月咲かせます。穂状花序に薄紫色の花を咲かせます。花冠は円筒形で、先端が大きく唇状に裂けています。葉縁には荒い鋸歯があります。

 

<ピポエステス・アリスタータ シソ目キツネノマゴ科>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

原産地は北アメリカ大陸と言われています。紀元前から、ネイティブ・アメリカンの間で豊富な栄養を持つ大切な食物として育てられていました。

日本には17世紀頃に伝わり、始めは観賞用とされていましたが、明治時代からは油の原料や飼料として重用されたと言われています。

大ぶりな黄色の花を観賞用に、または種を食用とするために広く栽培されています。

和名で「向日葵」と表記するほか、「日廻り草」「日輪草」「日車」「天竺葵」などとも呼ばれます。

 

<ヒマワリ(向日葵) キク科ヒマワリ属>
10/11 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

熱帯アジアまたはアフリカを原産とするウリ科の一年生草本。

くびれのある独特な果実を携帯用容器として用いるため、紀元前から中国などで栽培され、日本にも紀元前に伝わったとされます。

昔は果実をくり貫いて柄杓を作ることもあり「瓢(ひさご)」と呼ばれていましたが、色々な容器に使われるうち、語尾に竹製の容器を表す「箪(たん)」が結び付いて「瓢箪」と呼ばれるようになったようです。

 

<ヒョウタン(瓢箪) ウリ科ユウガオ属> 
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

北海道から九州の各地に分布するキク科の多年草。日本の在来種であり、山野の草地や林縁に自生し、夏から秋にかけてフジバカマに似た花を多数咲かせます。

花は頭状花と呼ばれるタイプの小さなもので、枝分かれの多い花茎の先に散在します。

筒状の小花が五つ集まって一まとまりになり、花色は普通、白色だが、土壌によっては淡い紫を帯びます。

 

<ヒヨドリバナ(鵯花) キク科ヒヨドリバナ属>
10/15 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

ガクアジサイから品集改良され、葉に斑が入る園芸種。すでに江戸時代には登場していたと言われます。

若葉の出たてが白い斑の割合が多く、離れた場所からは白い花が咲いたように見えます。

ガクアジサイと同じく、中央に集る小さな花が、両性花と呼ばれる本物の花です。4枚の花びらのように見えるのはガク片が変化した装飾花です。

 

<フイリガクアジサイ アジサイ科アジサイ属>
10/11 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

ブラジル南部原産の、毎年花を咲かせる多年草です。1990年の大阪花博で導入され、普及するようになりました。

自然環境下での開花期は主に秋ですが、鉢花は初夏~秋まで出回ります。温室では夏から咲いているものを見かけるので、温度があれば季節に関係なく開花します。

花姿をネコの目に見立てて、本種の名前があります。また、ブラジリアンスナップドラゴンの別名があります(スナップドラゴンはキンギョソウの英名)。

 

<ブルーキャッツアイ(オタカンサス) ゴマノハグサ(オオバコ)科>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

オーストラリア原産で、日本で出始めた頃は花色が青いことから本種の名前で呼ばれていました。花期がとても長く、5月から10月の間、長く花が咲き続けます。

その後は白やピンク色、紫色の花色も開発されていきました。花は手を広げたような形の小さな花が沢山咲き、紫や白、桃色の花もあります。

スカエボラという名前でも流通しています。園芸品種ではサントリーが開発した「サンク・エール」がよく知られています。

 

<ブルーファンフラワー(末広草) クサトベラ科クサトベラ属(スカエボラ属)>
10/18 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

アジア、アフリカ、オーストラリアの熱帯~亜熱帯の広い地域に分布する多年草です。

たくさんの種類や品種があり、葉っぱに斑の入るものや花を咲かせるものなど見た目も様々です。

葉っぱは丸かたまご型で、縁にギザギザが入るものが多いです。葉色の美しいものは観葉植物に、花が咲くものは、ピンクや白、紫色をした筒状の花を咲かせるのが特徴です。

本種の名前(学名)は、ギリシア語の「Plektron(雄鳥の蹴爪)」と「anthos(花)」の2つが合わさったもので、筒状の花の見た目に由来しています。

 

<プレクトランサス シソ科ケサヤバナ属>
10/11 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

草原に生息し、春から秋にかけて数回発生し、冬は幼虫が越冬します。スイバやギシギシなどのタデの仲間を食草とします。

橙色の模様の翅(はね)が特徴的なチョウです。成虫は明るく開けた草地の地面近くを飛び回り花の蜜を吸います。

このチョウの幼虫はスイバやギシギシなどの、明るい草地に生える植物を餌としており、成虫もそのような場所で見かけます。

 

<ベニシジミ(紅小灰蝶) チョウ目シジミチョウ科ベニシジミ属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

遺伝子の変異によって、さまざまな色や形に変化した花や葉が生じるアサガオです。

アサガオを種から育て、そのアサガオの変異が花や葉、茎などに現れる”出物”と言う朝顔を”変化朝顔”と呼びます。

遺伝法則はおろか受粉のしくみさえ知らなかった江戸時代の人々によってつくりだされました。

 

<ヘンカアサガオ・八重咲 ヒルガオ科サツマイモ属>
10/4 自宅

 

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあるかもしれませんが、ご容赦下さい。

「10月の花のアルバム(7/8)」20品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「10月の花のアルバム(8/8)最終回」に続きます。


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