Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

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10月の花のアルバム(6/8)

2024-11-25 | みんなの花図鑑

10月の気温は全国的にかなり高く、1946年の統計開始以降、北日本、東日本と西日本では10月として1位の高温となりました。紅葉も遅れているようです。

10月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。花が少ない月ですが、つくば実験植物園の植物を中心に近隣の公園の植物を約160品種ほどの花木の撮影ができました。毎月恒例の記録として8回に分けて投稿します。

 

 

 

 

肉厚な扇形の葉が花のように広がる多肉植物です。秋~冬にかけて、葉先から紅葉する姿は人気があります。

本種の和名は「砂漠の薔薇(さばくのばら)」です。砂漠などの乾燥地帯で産出する石で、地底から染み出した水が周囲のミネラル分を溶かして形成されました。

 

<デザートローズ ベンケイソウ科カランコエ属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

東南アジアを中心に1000種以上が分布するランの仲間です。花色や形のバリエーションが非常に豊富です。

「カトレア」「シンビジウム」「パフィオペディルム」と並んで「世界四大洋蘭」と称されています。

アジアを中心に、世界中に広がっているラン科の植物で、国内にも「セッコク(石斛)」と「キバナセッコク」が自生します。

日本では、自生していたセッコクを江戸時代の半ばに「長生蘭(ちょうせいらん)」と名づけ、薬用や観賞用として栽培しました。

 

<デンドロビウム(長生蘭) ラン科デンドロビウム属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

日本の固有種で、中国・湖南省にある洞庭湖(どうていこ)の水のように美しいことが名称の由来です。

海岸にはえる多年草。草丈20~60cmで葉を対生するが、冬季は根生葉に近い状態で越冬します。

開花時期は7月から11月で、花序は頂生し穂状に多くの花が付きます。花冠は青紫色で、長さは約6mmです。

 

<トウテイラン(洞庭藍) ゴマノハグサ科ルリトラノオ属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

原産地のインドシナ半島やアフリカで約40種が知られています。スミレに似た小さな花は可憐で、夏から秋の長期間にわたって花を咲かせ続けます。

花色も豊富、カラフルで暑さや乾燥に強く、育てやすいことから、夏の花壇に人気の草花のひとつです

花形は唇形で花色が野生のスミレに似ていることから別名にナツスミレ(夏菫)やハナウリクサ(花瓜草)といわれています。

 

<トレニア(夏菫) アゼトウガラシ科ツルウリクサ属(トレニア属)>
10/11 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

南米原産の多年生植物で、現在では世界中に外来種として定着しており、「地球上で最悪の侵略的植物」と呼ばれることもあります。

2005年に外来生物法の施行と同時に特定外来生物に指定されました。池沼、水路、湿った畑地などに生え、河川や排水路、水田でも確認されています。

4月~10月に白い小さな花を咲かせます。水中から水上に伸び、根が枯れずに残るため、毎年茎や葉を伸ばします。

水路の水流や船の航行を妨げたり、他の植物の生育場所を奪うことがあり、水田雑草となり、農業被害を及ぼすおそれがあります。

 

<ナガエツルノゲイトウ(長柄蔓野鶏頭) ヒユ科ノゲイトウ属>
10/15 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

近年注目されている「北上する蝶」を代表する蝶の一種で、紀伊半島南部には1980年代に進出し、今では普通種となっています。

日本産の黒いアゲハチョウはすべて尾をもつが、本種だけは尾をもたないので区別は容易です。

大型の蝶でミカン類を食草とし、花の多い庭園などを比較的ゆっくりと飛びます。ミカン類の栽培とともに勢力を増し人家周辺にも見られます。

 

<ナガサキアゲハ(長崎揚羽) アゲハチョウ科アゲハチョウ属>
10/11 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

マメ科の植物になる実で、熱帯アジアまたは熱帯アフリカが原産とされ、それらの地域では古くから食用や薬用として栽培されていいます。

若い莢(さや)が食用になり、じつは福神漬けの具として誰しもが一度は目にしているはずです。

大きく見栄えのする、蝶形花(ちょうけいか)と呼ばれるマメ科らしい形状の花が咲きます。

成長が非常に早く、蔓は高さが6メートルにもなり、そして豆のさやは50cmほどにもなります。その様子があの童話「ジャックと豆の木」のモデルになったと言われています。

 

<ナタマメ(鉈豆) マメ科ナタマメ属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

中部地方及び伊豆半島以西の本州、四国、九州に分布するグミ科の常緑低木。

海岸や沿海地に自生するグミの一種で、苗代を作る時期(5~6月)に果実が熟すことが名前の由来です。 

開花は秋(10~11月)。葉の脇に淡い黄褐色の花が数輪ずつ咲きます。

あまり目立たないものの、強い芳香があり、開花期はその香りが庭じゅうを覆うほどになります。

 

<ナワシログミ(苗代茱萸) グミ科グミ属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

中国原産で、日本では縁起物として庭木として植えられることが多い樹木です。乾燥させた実から咳止めの効果が期待できることから、薬用植物としても扱われています。

開花は初夏(5~6月)で、枝先に伸びた円錐状の花序(花の集り)に、白い小花が多数集まって咲きます。

花は長さ6ミリほどで雌しべの周りに6個の雄しべがあり、その先端に黄色い葯があります。

白い花をつけたあとに赤い実をつけます。「難を転ずる」の語呂から、古くから縁起がいい植物とされていきました。

 

<ナンテン(南天) メギ科ナンテン属>
10/11 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

野原や林の縁など、里山の環境にたくさん生えている多年草です。

春の新芽が身近な山菜として親しまれているほどありふれた草ですが、開発の進んだ平地ではめっきり少なくなってしまいました。

初夏から秋にかけ、葉のわきから柄を出し、柄の先に赤紫色の花が数個ずつ穂になって咲きます。結実率はあまりよくありませんが、花後は細長い豆のさやができます。

成熟すると音を立てて弾け、中のタネを飛ばします。葉がナンテンに、花がハギに似ることから名付けられました。

 

<ナンテンハギ(南天萩) マメ科ソラマメ属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

インド~マレー半島が原産の多年草。耐寒性がなく冬に枯れてしまうことが多く、日本では一年草として扱われることもあります。

葉や茎に利尿作用や血圧を下げる効果のある成分が含まれていて「クミスクチン茶」の名で健康茶として販売されています。

春~秋にかけて、白い花を咲かせます。ピンと上を向いた長い雄しべと雌しべがネコの髭を連想させることから名前がついたシソ科の多年草です。

 

<ネコノヒゲ(猫の髭) シソ科オルトシフォン属>
10/11 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

関東地方以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布するモクセイ科の常緑樹。日本以外では台湾に分布しています。

開花は5~6月で、その年に伸びた枝の先に長さ5~12センチの花序を出し、白い小花を円錐状に密生させます。花は長さ5~8ミリほどの筒状漏斗型で、先端は四つに裂けて反り返ります。

秋になる実がネズミの糞に似ていること、葉がモチノキに似ていることから命名されました。

 

<ネズミモチ(鼠糯) モクセイ科イボタノキ属>
10/15 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

日本各地の低地から高原までの草原に広く見られる多年草です。いわゆる「野菊」を代表する植物の一つです。

一般的に用いられる「野菊」という呼名は、本種を含めた野山に咲く野生菊、約350種の総称であり、「野菊」というキクは存在しません。

野に咲く紺色の菊という意味合いで命名されましたが、花の色は白~薄紫と個体差や地域差が見られバラエティに富みます。紺色が濃い「紺菊」という園芸品種もあります。

 

<ノコンギク(野紺菊) キク科シオン属(アスター属)>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

ブドウ科ノブドウ属に属するつる性落葉低木。藪に多く見られ、都市でも空地などに見られます。

果実は9~10月頃、青色から赤紫、時に白色など、様々な色に熟し、鳥に食べられることによって種子があちこちに散布されます。

果実も食用ブドウのような果肉はほとんど無く、内部は数個の種子が大部分を占めていて味もおいしくないので食用にもなりません。

 

<ノブドウ(野葡萄) ブドウ科ノブドウ属>
10/15 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

ノボタンは東南アジアから南米に広く分布する常緑低木で、初夏から春にかけて枝先に大型で濃紫色の美しい花を開きます。

本種は現在流通するノボタンの中でも最も大型となるタイプ。手のひらよりも大きな肉厚の葉で、開花時の草丈は1m以上になります。

高く直立する花茎にたくさんの花を咲かせます。一般のノボタンよりも花が多く、穂咲きとなるため見事です。

葉も大きくビロード状で美しい品種です。秋の花として、長く楽しめます。別名オオバシコンノボタン、アツバノボタンとも呼ばれます。

 

<ノボタン・グランディフォリア ノボタン科ノボタン属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

ユーコミス属には10種類ほどがあり、アフリカ南部の夏季に降雨が見られる地域に自生しています。

ユーコミス(Eucomis)はギリシャ語で「きれいな髪の毛(髪飾り)」を意味し、花穂の頂部についている苞葉(ほうよう)の様子に由来しているものとされています。

ユニークな花姿と、直線的な草姿で園芸的に観賞価値が高い種類が多くあります。その花姿から本種の名前でも呼ばれています。

 

<パイナップルリリー(ユーコミス) キジカクシ科ユーコミス属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

長らく正体不明だった種で、2019年に新種として発表されました。

南太平洋・フィジーのオバラウ島でわずかな個体しか見つかっておらず、絶滅が心配されています。

 

<ハイビスカス・ヒビスクスブラグリエ アオイ科フヨウ属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

東南アジア原産のマメ科落葉樹。オリヒメソウという流通名がありますが、草本ではなく木本植物です。

葉は厚みのある卵形で、先端部分が浅く切れ込みます。

花は枝先の葉腋に短い黄色の花を付けます。上弁の喉部にはチョコレート色の斑点が入ります。早朝に咲き、昼ごろにはしおれる一日花です。

 

<バウヒニア・トメントサ(黄花木椀樹) マメ科バウヒニア属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 

 

マメ科ハギ属の総称で、ヤマハギやミヤギノハギ、マルバハギ、ツクシハギ、キハギ、など多くの品種があり、日本には約10種が分布しています。

樹高1~2mほどの低木で、ブッシュ(茂み)のようなフォルムを成すこと、葉がクローバーのような3枚葉であることから、ブッシュクローバーという英名があります。

早くから花が咲くキハギは6月頃から咲き始め、あとを追うように他の品種も7月頃から咲き始めます。枝の先を枝垂れるように伸ばし、枝いっぱいに小さなマメ科特有の蝶形花をたくさん咲かせます。

名の由来は諸説ありますが、古い株の根元から新芽が良く芽吹くことから「生え木(はえき)」→「はぎ」に変化したと言われています。

 

<ハギ(萩) マメ科ハギ属>
10/11 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

数多くの品種があり、全世界で栽培されています。日本語では本種の名前ですが、英語ではミントといい、これはラテン語の「メンタ」からきています。

この草の大きな特徴として、シソ科特有の正方形の茎形と、葉をもむだけで感じられるスーッとする独特な清涼感があります。

<ハッカ(薄荷) シソ科ハッカ属>
10/22 つくば実験植物園

 

 

 

 


今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあるかもしれませんが、ご容赦下さい。

「10月の花のアルバム(6/8)」20品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「10月の花のアルバム(7/8)」に続きます。


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