先回の続きです。7月の花のアルバム ④ 2022-08-27
先回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
花は伸ばした茎に小さな花をたくさんつけて房状の花序になります。葉は品種によって羽状のものと楕円形のものがあり、細かな毛が生えています。
約250種の野生種があり、主に南北アメリカの熱帯から亜熱帯に分布していますが、日本にもクマツヅラ1種が自生しています。花が少ない真夏の炎天下でも生育おう盛で、春から晩秋まで咲き続けます。
たくさんの品種があり、品種によって、1年草・多年草(宿根草)、匍匐性・立性と、生育のリズムや生長の仕方がまったく違います。花丈も匍匐性のものは15~20cm、高性のものは1m50cmほどに生長します。
<バーベナ(美女桜) クマツヅラ科クマツヅラ属> 7/19 柏の葉公園
東南アジア原産の草本性水生植物です。観賞用にも食用にもなるため世界中で育成されています。
早朝に開花し、昼には閉じる花が美しく、世界中で愛されている花です。特に仏教では、泥の中から出てきて美しい花を咲かせるところから汚れのない花とされています。
<ハス(蓮) ハス科ハス属> 7/19 柏の葉公園
日本全国から東アジアに広く分布し、湿った原野などに生えます。夏から秋、茎上部の葉腋(ようえき)に多数の小花が固まって付きます。ミントの品種のひとつで、日本で自生している和種のものを指すようです。
<ハッカ(薄荷) シソ科ハッカ属> 7/19 柏の葉公園
名前のイメージから冬の草花であると誤解される方も多いようですが、実は夏の花壇を美しく彩ってくれるカラーリーフです。
花が咲くころと同時に頂部の葉に白い斑が入り、とても涼しげな姿になります。葉は、少し厚めでしっかりしており白斑もはっきり入ります。
<ハツユキソウ(初雪草) トウダイグサ科トウダイグサ属>
7/20 あけぼの山農業公園
道端や公園、野山に咲く野草の1つです。細い花びらを風に揺らす姿がかわいらしいです。可憐さに反して繁殖力が強く、ときには駆除の対象となることも少なくありません。
中国語で「ジョオン(女苑)」と呼ばれるヒメシオンという植物に似ていることから、ヒメジョオンという名前が付けられたとされています。
<ヒメジョオン(姫女菀) キク科ムカシヨモギ属> 7/9 手賀沼湖畔
葉っぱの付け根のあたりから、5〜6cmくらいの花を朝から夕方頃まで咲かせます。花びらの見た目は朝顔に似ており、花は淡いピンク色をしています。
フランスでは、つる性で絡みつく様子から官能的なイメージを連想させるなど、「昼の美人」「危険な幸福」という花言葉がつけられています。海外では「情事」にちなんだイメージが強いといわれています。
<ヒルガオ(昼顔) ヒルガオ科ヒルガオ属> 7/9 手賀沼湖畔
巻きひげをもち、フェンスなどに絡みつきながら繁茂するつる性の一年草です。夏に緑がかった白色の小さな花を咲かせ、その後、紙風船のようにふくらんだ袋状の果実をつけます。
<フウセンカズ(風船葛) ムクロジ科フウセンカズラ属>
7/20 あけぼの山農業公園
カンパニュラの仲間で、学名からカンパニュラ・メディウムあるいはツリガネソウとも呼ばれます。
南ヨーロッパの原産で、カンパニュラの中では株も花も大きく、大変見栄えがするので昔から栽培されてきました。
<フウリンソウ(風鈴草) カンパニュラ科カンパニュラ属>
7/20 あけぼの山農業公園
地中海が原産のハーブで、食用や薬用として、古代ギリシャのローマ時代から栽培されていました。茴香(ウイキョウ)とも呼ばれており、平安時代にはすでに中国を経由して日本にも伝わっていたのだそうです。
セリ科の多年草のハーブで、甘みのある香りと樟脳のような風味があり、古くから香辛料や薬草などとして用いられ、栽培も行われてきました。
<フェンネル(茴香) セリ科ウイキョウ属> 7/19 柏の葉公園
シソ科サルビア属の半耐寒性の一年草で、原産地は北アメリカです。初夏に種を播いて育苗すると、夏から晩秋にかけて長く咲いてくれます。
学名はサルビア・ファリナセアといいます。サルビアといえば赤い花のサルビア・スプレンデンスのほうが圧倒的に知名度が高かったため、それと区別して覚えやすいように、ブルーサルビアの名称で流通するようになりました。
<ブルーサルビア シソ科サルビア属> 7/19 柏の葉公園
この植物の仲間は67種が知られて、草丈1mを超えるものから、岩場に張りついてクッション状に育つもの、常緑、落葉、一年草、多年草と、非常に変化に富んで、花が美しいので観賞植物として多くの種が栽培されています。
特に園芸種として人気が高いのは、一年草のキキョウナデシコ、多年草のクサキョウチクトウやオイランソウ、芝桜などです。
どの種も花茎に房~段状に小花を咲かせボリュームがあります。暑さ、寒さにも強く、性質も丈夫、暑い夏でも休みなく咲きます。
<フロックス ハナシノブ科 クサキョウチクトウ属(フロックス属)>
7/1 アンデルセン公園
900余りの原種と15,000を超える交配種があります。世界中の環境に適応しているため、バリエーションが豊富です。
花色は白・ピンク・赤などがありハート形の花弁が愛らしく人気があります。緑葉だけでなく銅葉の品種など年々新しい品種がつくられています。
葉は肉厚でつやがあり、こぼれ種でもふえるほど丈夫な植物ですが、過度な多湿には弱い性質です。
<ベゴニア シュウカイドウ科シュウカイドウ属> 7/1 アンデルセン公園
色幅も豊富で多花性。一重や八重咲きなど咲き方も様々あり、花の大きさも大輪から小輪と様々です。品種数も数百品種以上あり、毎年新品種が発売されています。
花名の語源はブラジル先住民のPetun(たばこ)が語源になっています。たばこの花に似ていることからこの語源になったと言われています。
<ペチュニア ナス科ペチュニア属> 7/1 アンデルセン公園
ハーブとしてよく知られ、花はバニラに似た甘い香りを放ち、花から抽出した精油が香水の原料になります。紫または白色の小さな花が、ドーム状に密集して咲きます。
和名の匂紫(ニオイムラサキ)は、甘い香りの漂う紫の花が咲くことが由来とされています。
<ヘリオトロープ(匂紫) ムラサキ科キダチルリソウ属> 7/19 柏の葉公園
<ヘンカアサガオ(変化朝顔) ヒルガオ科サツマイモ属> 2022年7月
朝顔を種から育て、その朝顔の変異が花や葉、茎などに現れる”出物”と言う朝顔を”変化朝顔”と呼びます。わが家では、まだ、”出物”は出現していませんが、以下は2022年7月に自宅で咲いた、変化朝顔の花の一部です。
<花弁が切れている切れ咲き>
<花弁の周辺に地の色とは異なる色が入る覆輪咲き>
変化朝顔も朝顔と同様、種子で増やす一年草ですが、変化朝顔には種子ができるものとできないものがあります。
<丸咲き、覆輪咲き>
この種子ができるものを(正木)と呼びます。種子ができる=「正木(まさき)」=花や葉の変化が少ないがタネが採れるので、毎年同じ色や形を育てることができます。
<切れ咲き、覆輪咲き>
種子はできないが花の変化があるものを(出物)と呼びます。種子ができない=「出物(でもの)」=変異が花や葉、茎などに現れて観賞価値が高くなります。
<切れ咲き(1スリット)覆輪咲き>
この観賞用の「出物」を栽培するために、次世代に「出物」が生じる遺伝子を持っている「親木」を育てます。
<花弁に不規則な斑点>
「親木」のタネを維持し、再び出物を咲かせつつ、出物を隠し持つ親木を維持していくことが変化朝顔の栽培の最大の楽しみです。
<桔梗 覆輪咲き>
花は傘状に30~40輪咲くのでよく目立ち華やかです。春から秋まで長期間開花し、夏の暑さにも強く途切れることなく花を咲かせるので、花壇などにもよく利用される草花です。
サンタンカに似ていることから別名をクササンタンカといいます。花色は桃色、白、紫紅、紅色など多彩です。葉は先端のとがった楕円形で濃い緑色、葉脈がくっきりと目立ちます。
<ペンタス(草サンタンカ) アカネ科ペンタス属> 7/1 アンデルセン公園
梅雨時から夏にかけて、ピンク色の小花がボール状にまとまって咲きます。その花姿は遠目から見るとアジサイっぽく見えます。花にはかすかな芳香があります。
葉っぱは大きな丸形で、先端が少しとがります。色は濃い緑色で、もんだりこすったりすると一種独特なニオイがします。
<ボタンクサギ(牡丹臭木) クマツヅラ科 クサギ属> 7/19 柏の葉公園
梅雨のころから咲き始め、夏の間中、ハイビスカスを小ぶりにしたような、大輪で華やかな花を咲かせる日本の夏の花です。韓国の国花として有名です。原産地は中国ともいわれていますが、実ははっきりわからないようです。
非常に花の種類が多く、花色は桃色、藤色、白色など白~紫まで多彩で、八重咲品種も多くあります。よく見かける白地で花の底が赤い花を咲かせる品種は「日の丸」と呼ばれます。
似たような花にフヨウがありますが、一番簡単な見分け方は葉っぱです。ムクゲの葉っぱは小さめで細めの葉をしていますが、フヨウの葉は掌を広げたような形で大きめです。
<ムクゲ(木槿) アオイ科フヨウ属> 7/19 柏の葉公園
マイルドから中程度の辛さのポブラノに似たトウガラシで、通常は乾燥させて販売されています。モーレに用いられる有名な3つの具材の1つで、その他のメキシコ風ソースや煮込み料理にも用いられます。
<ムラート トウガラシ属> 7/19 柏の葉公園
秋の紫の実が美しい日本原産の落葉低木です。古くから山地の湿地や森林に自生しています。花の開花時期は6月頃で、この時期になるとピンク〜薄紫色の花を咲かせます。花が終わった9月から11月頃には実の観賞を楽しめます。
<ムラサキシキブ(紫式部) シソ科ムラサキシキブ属> 7/1 アンデルセン公園
絶滅危惧種に指定されている植物で、アカバナ科の中のチョウジタデというグループの中の一種の多年草です。
6月下旬ごろから黄色い花をつけ、花の見ごろは7月で特に午前中に綺麗な花を見ることができます。
<ミズキンバイ(水金梅) アカバナ科チョウジタデ属> 7/20 手賀沼湖畔
花弁の白い淵のフリルがとても可憐な覆輪花で、次から次へと咲き続けます。今年、私の師匠kiteさんから種をいただき、鉢植えしたものです。
毀れ種から良く増えて、抜くのが間に合わないくらいの生命力です。とても可憐ですが、増えすぎて困る植物でもあるようです。
この花名の由来は、誰が見ても「成る程!」と納得されることでしょう。
<メガネツユクサ(眼鏡露草) ツユクサ科 ツユクサ属> 7/25 自宅
原産地はインドネシアのジャワ島で、高温多湿と半日陰の環境を好む熱帯の花木です。別名、サンゴノボタンとも呼ばれています。
長さ10cm~20cmぐらいの花序に小さな小花を沢山つけ、赤紫色の実も成ります。手を広げたような葉で観葉植物としても鑑賞できます。
<メディニラ・スペキオサ ノボタン科メディニラ属> 7/19 柏の葉公園
道端や荒れ地、河原などでみられ、高さ30~200cmになる越年草。茎は直立し、ときに上部で枝分かれします。花は夕方から開花し、翌日にはしぼみます。
<メマツヨイグサ(雌待宵草) アカバナ科マツヨイグサ属> 7/20 手賀沼湖畔
キク科の春まき一年草です。アメリカ合衆国南西部からメキシコ、中央アメリカに分布していますが、その多くはメキシコに自生しています。
花は黄色の小輪で径3㎝程度ですが、花付きがよいので見栄えがします。また、花期が長いので、秋まで楽しむことができます。
<メランポジウム(黄帝菊) キク科メランポジウム属> 7/19 柏の葉公園
宿根草としてよく知られる多年草です。林縁や森林内の開けた場所、牧草地に自生します。古くから栽培されてきたため、数多くの園芸品種があります。
茎の先端に10数輪の釣り鐘形の花を横向きか、やや上向きに咲かせます。花色は白から青紫色まで幅があります。和名は葉が果樹のモモの葉に似ていることからつけられました。
<モモノハギキョウ(桃葉桔梗) キキョウ科ホタルブクロ属>
7/19 柏の葉公園
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回「7月の花のアルバム ⑥(最終回)に続きます。
先回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
花は伸ばした茎に小さな花をたくさんつけて房状の花序になります。葉は品種によって羽状のものと楕円形のものがあり、細かな毛が生えています。
約250種の野生種があり、主に南北アメリカの熱帯から亜熱帯に分布していますが、日本にもクマツヅラ1種が自生しています。花が少ない真夏の炎天下でも生育おう盛で、春から晩秋まで咲き続けます。
たくさんの品種があり、品種によって、1年草・多年草(宿根草)、匍匐性・立性と、生育のリズムや生長の仕方がまったく違います。花丈も匍匐性のものは15~20cm、高性のものは1m50cmほどに生長します。
<バーベナ(美女桜) クマツヅラ科クマツヅラ属> 7/19 柏の葉公園
東南アジア原産の草本性水生植物です。観賞用にも食用にもなるため世界中で育成されています。
早朝に開花し、昼には閉じる花が美しく、世界中で愛されている花です。特に仏教では、泥の中から出てきて美しい花を咲かせるところから汚れのない花とされています。
<ハス(蓮) ハス科ハス属> 7/19 柏の葉公園
日本全国から東アジアに広く分布し、湿った原野などに生えます。夏から秋、茎上部の葉腋(ようえき)に多数の小花が固まって付きます。ミントの品種のひとつで、日本で自生している和種のものを指すようです。
<ハッカ(薄荷) シソ科ハッカ属> 7/19 柏の葉公園
名前のイメージから冬の草花であると誤解される方も多いようですが、実は夏の花壇を美しく彩ってくれるカラーリーフです。
花が咲くころと同時に頂部の葉に白い斑が入り、とても涼しげな姿になります。葉は、少し厚めでしっかりしており白斑もはっきり入ります。
<ハツユキソウ(初雪草) トウダイグサ科トウダイグサ属>
7/20 あけぼの山農業公園
道端や公園、野山に咲く野草の1つです。細い花びらを風に揺らす姿がかわいらしいです。可憐さに反して繁殖力が強く、ときには駆除の対象となることも少なくありません。
中国語で「ジョオン(女苑)」と呼ばれるヒメシオンという植物に似ていることから、ヒメジョオンという名前が付けられたとされています。
<ヒメジョオン(姫女菀) キク科ムカシヨモギ属> 7/9 手賀沼湖畔
葉っぱの付け根のあたりから、5〜6cmくらいの花を朝から夕方頃まで咲かせます。花びらの見た目は朝顔に似ており、花は淡いピンク色をしています。
フランスでは、つる性で絡みつく様子から官能的なイメージを連想させるなど、「昼の美人」「危険な幸福」という花言葉がつけられています。海外では「情事」にちなんだイメージが強いといわれています。
<ヒルガオ(昼顔) ヒルガオ科ヒルガオ属> 7/9 手賀沼湖畔
巻きひげをもち、フェンスなどに絡みつきながら繁茂するつる性の一年草です。夏に緑がかった白色の小さな花を咲かせ、その後、紙風船のようにふくらんだ袋状の果実をつけます。
<フウセンカズ(風船葛) ムクロジ科フウセンカズラ属>
7/20 あけぼの山農業公園
カンパニュラの仲間で、学名からカンパニュラ・メディウムあるいはツリガネソウとも呼ばれます。
南ヨーロッパの原産で、カンパニュラの中では株も花も大きく、大変見栄えがするので昔から栽培されてきました。
<フウリンソウ(風鈴草) カンパニュラ科カンパニュラ属>
7/20 あけぼの山農業公園
地中海が原産のハーブで、食用や薬用として、古代ギリシャのローマ時代から栽培されていました。茴香(ウイキョウ)とも呼ばれており、平安時代にはすでに中国を経由して日本にも伝わっていたのだそうです。
セリ科の多年草のハーブで、甘みのある香りと樟脳のような風味があり、古くから香辛料や薬草などとして用いられ、栽培も行われてきました。
<フェンネル(茴香) セリ科ウイキョウ属> 7/19 柏の葉公園
シソ科サルビア属の半耐寒性の一年草で、原産地は北アメリカです。初夏に種を播いて育苗すると、夏から晩秋にかけて長く咲いてくれます。
学名はサルビア・ファリナセアといいます。サルビアといえば赤い花のサルビア・スプレンデンスのほうが圧倒的に知名度が高かったため、それと区別して覚えやすいように、ブルーサルビアの名称で流通するようになりました。
<ブルーサルビア シソ科サルビア属> 7/19 柏の葉公園
この植物の仲間は67種が知られて、草丈1mを超えるものから、岩場に張りついてクッション状に育つもの、常緑、落葉、一年草、多年草と、非常に変化に富んで、花が美しいので観賞植物として多くの種が栽培されています。
特に園芸種として人気が高いのは、一年草のキキョウナデシコ、多年草のクサキョウチクトウやオイランソウ、芝桜などです。
どの種も花茎に房~段状に小花を咲かせボリュームがあります。暑さ、寒さにも強く、性質も丈夫、暑い夏でも休みなく咲きます。
<フロックス ハナシノブ科 クサキョウチクトウ属(フロックス属)>
7/1 アンデルセン公園
900余りの原種と15,000を超える交配種があります。世界中の環境に適応しているため、バリエーションが豊富です。
花色は白・ピンク・赤などがありハート形の花弁が愛らしく人気があります。緑葉だけでなく銅葉の品種など年々新しい品種がつくられています。
葉は肉厚でつやがあり、こぼれ種でもふえるほど丈夫な植物ですが、過度な多湿には弱い性質です。
<ベゴニア シュウカイドウ科シュウカイドウ属> 7/1 アンデルセン公園
色幅も豊富で多花性。一重や八重咲きなど咲き方も様々あり、花の大きさも大輪から小輪と様々です。品種数も数百品種以上あり、毎年新品種が発売されています。
花名の語源はブラジル先住民のPetun(たばこ)が語源になっています。たばこの花に似ていることからこの語源になったと言われています。
<ペチュニア ナス科ペチュニア属> 7/1 アンデルセン公園
ハーブとしてよく知られ、花はバニラに似た甘い香りを放ち、花から抽出した精油が香水の原料になります。紫または白色の小さな花が、ドーム状に密集して咲きます。
和名の匂紫(ニオイムラサキ)は、甘い香りの漂う紫の花が咲くことが由来とされています。
<ヘリオトロープ(匂紫) ムラサキ科キダチルリソウ属> 7/19 柏の葉公園
<ヘンカアサガオ(変化朝顔) ヒルガオ科サツマイモ属> 2022年7月
朝顔を種から育て、その朝顔の変異が花や葉、茎などに現れる”出物”と言う朝顔を”変化朝顔”と呼びます。わが家では、まだ、”出物”は出現していませんが、以下は2022年7月に自宅で咲いた、変化朝顔の花の一部です。
<花弁が切れている切れ咲き>
<花弁の周辺に地の色とは異なる色が入る覆輪咲き>
変化朝顔も朝顔と同様、種子で増やす一年草ですが、変化朝顔には種子ができるものとできないものがあります。
<丸咲き、覆輪咲き>
この種子ができるものを(正木)と呼びます。種子ができる=「正木(まさき)」=花や葉の変化が少ないがタネが採れるので、毎年同じ色や形を育てることができます。
<切れ咲き、覆輪咲き>
種子はできないが花の変化があるものを(出物)と呼びます。種子ができない=「出物(でもの)」=変異が花や葉、茎などに現れて観賞価値が高くなります。
<切れ咲き(1スリット)覆輪咲き>
この観賞用の「出物」を栽培するために、次世代に「出物」が生じる遺伝子を持っている「親木」を育てます。
<花弁に不規則な斑点>
「親木」のタネを維持し、再び出物を咲かせつつ、出物を隠し持つ親木を維持していくことが変化朝顔の栽培の最大の楽しみです。
<桔梗 覆輪咲き>
花は傘状に30~40輪咲くのでよく目立ち華やかです。春から秋まで長期間開花し、夏の暑さにも強く途切れることなく花を咲かせるので、花壇などにもよく利用される草花です。
サンタンカに似ていることから別名をクササンタンカといいます。花色は桃色、白、紫紅、紅色など多彩です。葉は先端のとがった楕円形で濃い緑色、葉脈がくっきりと目立ちます。
<ペンタス(草サンタンカ) アカネ科ペンタス属> 7/1 アンデルセン公園
梅雨時から夏にかけて、ピンク色の小花がボール状にまとまって咲きます。その花姿は遠目から見るとアジサイっぽく見えます。花にはかすかな芳香があります。
葉っぱは大きな丸形で、先端が少しとがります。色は濃い緑色で、もんだりこすったりすると一種独特なニオイがします。
<ボタンクサギ(牡丹臭木) クマツヅラ科 クサギ属> 7/19 柏の葉公園
梅雨のころから咲き始め、夏の間中、ハイビスカスを小ぶりにしたような、大輪で華やかな花を咲かせる日本の夏の花です。韓国の国花として有名です。原産地は中国ともいわれていますが、実ははっきりわからないようです。
非常に花の種類が多く、花色は桃色、藤色、白色など白~紫まで多彩で、八重咲品種も多くあります。よく見かける白地で花の底が赤い花を咲かせる品種は「日の丸」と呼ばれます。
似たような花にフヨウがありますが、一番簡単な見分け方は葉っぱです。ムクゲの葉っぱは小さめで細めの葉をしていますが、フヨウの葉は掌を広げたような形で大きめです。
<ムクゲ(木槿) アオイ科フヨウ属> 7/19 柏の葉公園
マイルドから中程度の辛さのポブラノに似たトウガラシで、通常は乾燥させて販売されています。モーレに用いられる有名な3つの具材の1つで、その他のメキシコ風ソースや煮込み料理にも用いられます。
<ムラート トウガラシ属> 7/19 柏の葉公園
秋の紫の実が美しい日本原産の落葉低木です。古くから山地の湿地や森林に自生しています。花の開花時期は6月頃で、この時期になるとピンク〜薄紫色の花を咲かせます。花が終わった9月から11月頃には実の観賞を楽しめます。
<ムラサキシキブ(紫式部) シソ科ムラサキシキブ属> 7/1 アンデルセン公園
絶滅危惧種に指定されている植物で、アカバナ科の中のチョウジタデというグループの中の一種の多年草です。
6月下旬ごろから黄色い花をつけ、花の見ごろは7月で特に午前中に綺麗な花を見ることができます。
<ミズキンバイ(水金梅) アカバナ科チョウジタデ属> 7/20 手賀沼湖畔
花弁の白い淵のフリルがとても可憐な覆輪花で、次から次へと咲き続けます。今年、私の師匠kiteさんから種をいただき、鉢植えしたものです。
毀れ種から良く増えて、抜くのが間に合わないくらいの生命力です。とても可憐ですが、増えすぎて困る植物でもあるようです。
この花名の由来は、誰が見ても「成る程!」と納得されることでしょう。
<メガネツユクサ(眼鏡露草) ツユクサ科 ツユクサ属> 7/25 自宅
原産地はインドネシアのジャワ島で、高温多湿と半日陰の環境を好む熱帯の花木です。別名、サンゴノボタンとも呼ばれています。
長さ10cm~20cmぐらいの花序に小さな小花を沢山つけ、赤紫色の実も成ります。手を広げたような葉で観葉植物としても鑑賞できます。
<メディニラ・スペキオサ ノボタン科メディニラ属> 7/19 柏の葉公園
道端や荒れ地、河原などでみられ、高さ30~200cmになる越年草。茎は直立し、ときに上部で枝分かれします。花は夕方から開花し、翌日にはしぼみます。
<メマツヨイグサ(雌待宵草) アカバナ科マツヨイグサ属> 7/20 手賀沼湖畔
キク科の春まき一年草です。アメリカ合衆国南西部からメキシコ、中央アメリカに分布していますが、その多くはメキシコに自生しています。
花は黄色の小輪で径3㎝程度ですが、花付きがよいので見栄えがします。また、花期が長いので、秋まで楽しむことができます。
<メランポジウム(黄帝菊) キク科メランポジウム属> 7/19 柏の葉公園
宿根草としてよく知られる多年草です。林縁や森林内の開けた場所、牧草地に自生します。古くから栽培されてきたため、数多くの園芸品種があります。
茎の先端に10数輪の釣り鐘形の花を横向きか、やや上向きに咲かせます。花色は白から青紫色まで幅があります。和名は葉が果樹のモモの葉に似ていることからつけられました。
<モモノハギキョウ(桃葉桔梗) キキョウ科ホタルブクロ属>
7/19 柏の葉公園
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回「7月の花のアルバム ⑥(最終回)に続きます。
花は見たことがあるものが多いのですが、名前となるとやはり難しいです。
(特に園芸種)
今回は、フウリンソウ、フェンネル、ヘリオトロープ、ムラート、モモノハギキョウが不正解でした。
フェンネルはウイキョウであることがすぐに分かりましたが、答えはフェンネルなので減点ですね。
次回は最終回ということですが、9月になると涼しくなるのでまた再開を期待しています!
何より驚くのは、この5回目で、相当な種類なのに、
6回目がある(@_@)
なつみかんさんの道草日記より、多いのでは(@_@)
しかも猛暑の中、これだけ撮られたんですから、
Ninbuさんの体力を感じます。
そして、なつみかんさん、分からないのは、5個だけ(@_@)、
私なんて、分かるものもありますが、ほとんど、読みながら、
分かるものが、殆どです。
お二人の知識と体力に感心しきりの今回でした。
ペチュニアは、ブラジル先住民のPetun(たばこ)が語源ですか、
こちらもへぇぇぇ~
ムクゲも、フヨウにバトンタッチしている時期ですね
酔芙蓉、
みん花に投稿した時、知らずに二色でしたって書いたんですが、
色が変わるんですよってコメントもらい、
その時に知ったのを思い出します^^;
いつもコメントありがとうございます。
園芸種の花の名前を調べていると、学名=花名、和名=花名と混合しています。
また、中にはサンパラソル(マンデビラ)のように商品名が花名として定着。
だから、園芸品種は名前を覚えるのが面倒なのですね。
私はフェンネルがウィキョウだとは、調べて初めて知りました。
そろそろ私も定番の、あけぼの山、柏の葉、アンデルセンの3公園に行かないと・・。
とうとう備蓄がなくなり、ネタを集めないとヤバくなりました。(^^;)
いつも私のブログに訪問下さりありがとうございます。
いつもコメントありがとうございます。
7月の花のアルバム、数えたら約120点ありました。
ふり返ってみると、我ながら良く撮ったものだと感心してしまいます。(笑)
なつみかんさんは、歩く植物図鑑」と呼ばれるだけあって、知識量は凄いですね。
私の場合、調べて投稿しているだけなので、暫くすると殆ど忘れてしまいます。(泣)
酔芙蓉、私も同じ経験があります。
二色の花が同時に咲いているので、新種ではないかと・・・。
一度恥をかくと、その花だけは絶対忘れませんね。
花の名前を覚えるには、恥をかくのが一番です。(笑)
いつも私のブログに訪問下さりありがとうございます。
沢山のお花を載せて下さって有難うございます。
順番に名前を考えて行くのが楽しいです。
フウリンソウ、ムラート、モモノハギキョウが分かりませんでした。
メディニラは温室で見ています。
綺麗な花ですよね。
フウセンカズラは、今うちで沢山のフウセンが出来ています。
可愛いですよね。
今日も盛りだくさんで楽しませてもらいました。
変化アサガオ咲きましたね。
キキョウ咲きは植えたことがありますが切れているのはそういう品種なのですね。
私はなんで裂けているのだろうと思って一度だけでやめました。
バーべナって1m50cmも伸びるなんて知りませんでした。 ピエロ
いつもコメントありがとうございます。
今回も楽しんでいただけたようで、とても嬉しです。(^.^)
さざんかさんは、殆どご存知の花ばかりだと思います。
「フウリンソウ」は「カンパニュラ」や「ツリガネソウ」の方が、
馴染みの名前かもしれません。
ムラートとモモノハギキョウは私も調べて初めて知りました。
フウセンカズラは花を撮るには少し遅すぎたようです。
いつも私のブログに訪問下さりありがとうございます。
いつもコメントありがとうございます。
たくさんの花を羅列しましたが、最後までご覧頂きありがとうございます。
変化朝顔、「出物」と「正木」の見分け方がよくわかりません。
また、花の色や形、葉の色や形等々特徴を見分けるのも大変です。
正に、究極の道楽と言われるだけあって、とてもついて行けません。(笑)
でも、花の詳細を調べていくと、いろいろ新しい発見があり、楽しいものですね。
いつも私のブログに訪問下さりありがとうございます。
Ninbu さん、おはようございます。
とてもいい色ですね。柿渋色とでもいうのでしょうか。
つい先日、路傍で撮った団十郎朝顔ではないかという1枚を日記に紛れ込ませましたが、そんな雰囲気がありますね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%A3%E5%8D%81%E9%83%8E%E6%9C%9D%E9%A1%94
上記は、Wikipediaの「団十郎朝顔」の解説文です。ご参考までに。
ただ、この団十郎とやらは種が撮り難いとか。不稔の場合が多く種ができにくいとか。種が取れたらいいですね。
「花弁に不規則な斑点」の件ですが、咲いてから雨など降りませんでしたかしら。朝顔って、酸性雨の検出に使われるほどセンシティブなんですってね。
そう、そう、朝と夕方の色の変化も、この朝顔に含まれる色素・アントシアニンの変化によるというほど、敏感なのですね。
今日も、朝方、雨が降りました。青の覆輪に雨粒が残り、その一部が色抜けして丸い斑点のようになっていました。
切れ咲き2種、桔梗もいい塩梅に咲きましたね。
桔梗はしべが弁化して、半八重、八重など変化する場合もありますよ。楽しみですね。
いつもコメントありがとうございます。
私が最初に投稿した時、ピンクと間違えてしまった花ですね。
確かに現物は柿渋色という表現がピッタリのようです。
実は団十郎という品種名の意味が今一つ理解できずにいました。
リンクを貼って頂いたので、参照しました。
花が覆輪か無地かの違い、葉の模様や形、色の違いにかかわらず茶系統の花色の朝顔に「団十郎」
と呼ぶのですね。
「花弁に不規則な斑点」、実は写真を撮る時、花粉ではないかと取ろうとしました。
でも、雨が降った後に撮ったので、ご指摘のように色抜けかもしれません。
桔梗と渦小人を同じプランターに植えてしまい、枝が混線してどちらが桔梗なのか理解してません。
今度咲いたら、しっかりと根元まで辿り、どちらかを確かめたいと思います。
今回頂いた種、5種類を同じプランターに植えてしまったのは私の大失敗でした。
来年は、品種ごとに鉢を分けて、植えて観察しやすいように改めて見ようと思います。
いろいろのご指摘とアドバイス、ありがとうございました。
いつも私のブログに訪問下さりありがとうございます。