いろいろあったオリンピックも本日、全競技日程が終了しました。
日本は史上最多のメダル数57個(金27、銀14、銅17)を獲得するなど、参加アスリートたち全員が大活躍してくれました。
逆境の中でも最高のパフォーマンスを見せて感動を与えてくれた、全てのアスリートのみなさんには”感謝”の言葉を贈りたいと思います。
コロナ対策そっちのけで、日本選手の金メダル獲得を連日ツイッターで祝福、一人はしゃいでいた「どこかの国の首相」には”馬鹿”という言葉を贈ります。(笑)
卓球は約30年前の1988ソウル大会からオリンピック正式種目となりました。
男女シングルス、男女ダブルス(2008北京から廃止)
男女団体(2008北京~)、混合ダブルス(2020東京~)
1988ソウルからの卓球金メダルの国別獲得数を見れば中国の強さが一目瞭然です。
<オリンピックでの卓球37個の金メダルの国別獲得数>
中国 33個(金メダル総数の89.1%)
韓国 2個(1988ソウル 男子シングルス、女子ダブルス)
スウェーデン 1個(1992バルセロナ 男子シングルス)
日本 1個(2020東京 混合ダブルス)
ではなぜ中国の卓球だけが圧倒的に強いのか、調べてみました。
例によって撮りためた写真を挟みながら考えてみたいと思います。
<東京オリンピック卓球混合ダブルス金メダリスト 水谷隼・伊藤美誠>
【一番大きな要因は、小さい時から強くなるためのシステムが構築されていること】
中国は卓球の競技人口が3,000万人以上いると言われています(日本は推定30万人)
小学校から毎日練習をして、そこで成績を残せばジュニアナショナルチームに。
さらにそこで活躍すればナショナルチームのトップにというシステムで1年中卓球に専念できます。中国では子供であっても卓球が強ければプロと同じような待遇をされます。子供のときから卓球への意識が世界の国とはかなり違っているわけです。
<アイイロニワゼキショウ あけぼの山農業公園>
中国には31の省があって、それぞれ40人ぐらいの男女のプロ選手がいます。
よって中国全土で1,200人を超えるプロ選手がいることになります(日本は30~40名)
1200人の中には伊藤美誠クラスの有望な若手が数百人は常にいるそうです。さらにその中から選ばれたトップ40人だけがナショナルチームに行けるシステムです。
<アスター(エゾギク)柏の葉公園>
【二つ目の要因は国の徹底したサポート体制】
中国では卓球が強くなればなるほど国から沢山の支援や報酬を受け取ることができ、世界チャンピオンになれれば一生、生活が保証されるといわれます。
今回の東京五輪の女子シングルス決勝で、伊藤美誠選手を破った中国の19歳、孫穎莎選手が1億1000万円相当の「豪華な家、高級車、賞金を受け取る」とのニュースが先日報道されました。 ここをクリックすると記事が読めます ↑ ↑
選手は「なんとしても卓球が強くなって良い生活がしたい!」とモチベーションが上がっていくので、厳しい練習やトレーニングもガンガンこなしてうまくなるわけです。
<アリウム・クリストフィー 山陽メディアフォーラム>
【三つ目は技術面でのサポート体制の充実】
中国では他国の選手の持っている技術などを徹底的に研究しています。
ITTFプロツアーで中国選手が出場しない時でもスタッフが現地に行って試合を撮影しています。それを研究して、他国のエース級の選手と全く同じスタイルの選手(コピー選手)を育成し、練習相手として対策を練ります。
<コウホネ 万葉植物園>
またオリンピックや世界選手権が終われば、協会の首脳陣が集まり、今回の反省と世界のプレーの傾向、対外の有力選手の分析などを細かく行った上で、今後の強化方針を決定します。この強化方針が、ピラミッドの下辺まですぐに行き渡ります。
<グラジオラス 我孫子市民農園>
【四ツ目は徹底したフィジカルトレーニング&メンタルトレーニング】
中国のトップ選手の体を見ると、ボディビルダーを思わせるような肉体になっています。筋力があればあるほど速く強い動作を繰り返しできるようになります。
素早い動作とパワーが要求される卓球では筋力があったほうが断然有利です。
また、軍事訓練に参加して厳しい環境でのトレーニングを積んでメンタルを強化しています。
<セイヨウアサガオ あけぼの山農業公園>
【五つ目は世界チャンピオンが中国からたくさん輩出されていること】
中国選手の周りは「現・元世界チャンピオン」だらけなのです。
子供の時から「練習に励んで国内で勝てるようになれば世界チャンピオンになれる」
というイメージが持ちやすいのではないかと思います。
世界チャンピオンが身近にいないと、いるのとでは意識の差が全く違います。
<セイヨウシャクナゲ 山陽メディアフォーラム>
中国は卓球に対して他国と比べ、”人””モノ””カネ”の全てで桁違いに大きい国です。
そんな中国の政治体制が変わらない限り、どこの国も勝てないのは当然かもしれません。私見ですが、今後20~30年卓球で日本が中国を凌駕することはないと思います。
<シモツケ 自宅庭>
日本が世界の卓球界を中国に代わって席巻するという実現困難な目標を掲げるよりも、福原愛、伊藤美誠、水谷隼、張本智和のような5~10年に一度しか現れない天才卓球少年少女の出現を待ち、今回のオリンピックのように勝てそうな種目にフォーカスして、中国選手を破って溜飲を下げたほうが現実的な選択かもしれません。
日本は史上最多のメダル数57個(金27、銀14、銅17)を獲得するなど、参加アスリートたち全員が大活躍してくれました。
逆境の中でも最高のパフォーマンスを見せて感動を与えてくれた、全てのアスリートのみなさんには”感謝”の言葉を贈りたいと思います。
コロナ対策そっちのけで、日本選手の金メダル獲得を連日ツイッターで祝福、一人はしゃいでいた「どこかの国の首相」には”馬鹿”という言葉を贈ります。(笑)
卓球は約30年前の1988ソウル大会からオリンピック正式種目となりました。
男女シングルス、男女ダブルス(2008北京から廃止)
男女団体(2008北京~)、混合ダブルス(2020東京~)
1988ソウルからの卓球金メダルの国別獲得数を見れば中国の強さが一目瞭然です。
<オリンピックでの卓球37個の金メダルの国別獲得数>
中国 33個(金メダル総数の89.1%)
韓国 2個(1988ソウル 男子シングルス、女子ダブルス)
スウェーデン 1個(1992バルセロナ 男子シングルス)
日本 1個(2020東京 混合ダブルス)
ではなぜ中国の卓球だけが圧倒的に強いのか、調べてみました。
例によって撮りためた写真を挟みながら考えてみたいと思います。
<東京オリンピック卓球混合ダブルス金メダリスト 水谷隼・伊藤美誠>
【一番大きな要因は、小さい時から強くなるためのシステムが構築されていること】
中国は卓球の競技人口が3,000万人以上いると言われています(日本は推定30万人)
小学校から毎日練習をして、そこで成績を残せばジュニアナショナルチームに。
さらにそこで活躍すればナショナルチームのトップにというシステムで1年中卓球に専念できます。中国では子供であっても卓球が強ければプロと同じような待遇をされます。子供のときから卓球への意識が世界の国とはかなり違っているわけです。
<アイイロニワゼキショウ あけぼの山農業公園>
中国には31の省があって、それぞれ40人ぐらいの男女のプロ選手がいます。
よって中国全土で1,200人を超えるプロ選手がいることになります(日本は30~40名)
1200人の中には伊藤美誠クラスの有望な若手が数百人は常にいるそうです。さらにその中から選ばれたトップ40人だけがナショナルチームに行けるシステムです。
<アスター(エゾギク)柏の葉公園>
【二つ目の要因は国の徹底したサポート体制】
中国では卓球が強くなればなるほど国から沢山の支援や報酬を受け取ることができ、世界チャンピオンになれれば一生、生活が保証されるといわれます。
今回の東京五輪の女子シングルス決勝で、伊藤美誠選手を破った中国の19歳、孫穎莎選手が1億1000万円相当の「豪華な家、高級車、賞金を受け取る」とのニュースが先日報道されました。 ここをクリックすると記事が読めます ↑ ↑
選手は「なんとしても卓球が強くなって良い生活がしたい!」とモチベーションが上がっていくので、厳しい練習やトレーニングもガンガンこなしてうまくなるわけです。
<アリウム・クリストフィー 山陽メディアフォーラム>
【三つ目は技術面でのサポート体制の充実】
中国では他国の選手の持っている技術などを徹底的に研究しています。
ITTFプロツアーで中国選手が出場しない時でもスタッフが現地に行って試合を撮影しています。それを研究して、他国のエース級の選手と全く同じスタイルの選手(コピー選手)を育成し、練習相手として対策を練ります。
<コウホネ 万葉植物園>
またオリンピックや世界選手権が終われば、協会の首脳陣が集まり、今回の反省と世界のプレーの傾向、対外の有力選手の分析などを細かく行った上で、今後の強化方針を決定します。この強化方針が、ピラミッドの下辺まですぐに行き渡ります。
<グラジオラス 我孫子市民農園>
【四ツ目は徹底したフィジカルトレーニング&メンタルトレーニング】
中国のトップ選手の体を見ると、ボディビルダーを思わせるような肉体になっています。筋力があればあるほど速く強い動作を繰り返しできるようになります。
素早い動作とパワーが要求される卓球では筋力があったほうが断然有利です。
また、軍事訓練に参加して厳しい環境でのトレーニングを積んでメンタルを強化しています。
<セイヨウアサガオ あけぼの山農業公園>
【五つ目は世界チャンピオンが中国からたくさん輩出されていること】
中国選手の周りは「現・元世界チャンピオン」だらけなのです。
子供の時から「練習に励んで国内で勝てるようになれば世界チャンピオンになれる」
というイメージが持ちやすいのではないかと思います。
世界チャンピオンが身近にいないと、いるのとでは意識の差が全く違います。
<セイヨウシャクナゲ 山陽メディアフォーラム>
中国は卓球に対して他国と比べ、”人””モノ””カネ”の全てで桁違いに大きい国です。
そんな中国の政治体制が変わらない限り、どこの国も勝てないのは当然かもしれません。私見ですが、今後20~30年卓球で日本が中国を凌駕することはないと思います。
<シモツケ 自宅庭>
日本が世界の卓球界を中国に代わって席巻するという実現困難な目標を掲げるよりも、福原愛、伊藤美誠、水谷隼、張本智和のような5~10年に一度しか現れない天才卓球少年少女の出現を待ち、今回のオリンピックのように勝てそうな種目にフォーカスして、中国選手を破って溜飲を下げたほうが現実的な選択かもしれません。
詳しい解説、分析ありがとうございます。
なるほど、中国の卓球が強いのはそういう理由があったのですね。
勉強になりました〜
そして、途中に挟まる花の写真がとても癒しになりました(^^)
人口の違いと単純に思っていましたが、
選手を育てる色々な環境があるんですね。
でも、逆に中国より明らかに人口少ない日本の卓球選手たち、
今回のメンバーたちのレベルの高さを感じます。
全世界で、練習、試合の判断に科学の利用、
メンタルが重要なこと
スポーツの世界も、一昔前と違うのを感じます。
そんなオリンピックですが、
開会式も閉会式も、
現代の最新技術と日本らしさもあり、
めちゃくちゃお金かけたって感じも無くて楽しみました。
賛否両論ありましたが、やはり頑張っている選手を見ると開催して正解だと思います^^
夏の花たちは、元気に咲いています。
健康管理しながら、頑張って行きましょう~
中国の卓球の強さ、私も調べて愕然としました。
東京オリンピックが始まるまでは地元開催もあり、
中国を抑え男女シンスグルス、団体も金メダル、
という結果もありか、と期待していました。
ところが、結果は混合ダブルスを除き、中国勢の
完全優勝で終わりました。
最も期待していた伊藤美誠選手が決勝で3-0で中国に敗退。
金の可能性があると期待していた女子団体も3-0で中国に敗退し、完敗です。
ここは圧倒的な実力差を素直に認めるざるを得ません。
私も今回の卓球オリンピックメンバーは史上最強と思っていました。
だから混合ダブルスで金メダルを勝ち取れたのかと思います。
科学的な視点、フィジカル、メンタルの強さの総合力、
これらの総合力がないと勝てない時代ですね。
その点では中国が全ての点で群を抜いている怖さを感じます。
私は今回のオリンピックの開会式、閉会式とも中継は見ませんでした。
そのかわり競技についてはしっかり見て、感動を受けました。
結果から見れば、オリンピックは開催して正解かもしれません。
すったもんだあったオリンピックも終わりましたね。
卓球の強さは中国にかなうものはありませんね。
国をあげての取り組み規模が違いますものね。
その強敵中国に勝った混合ダブルスの水谷 伊藤コンビに大拍手です。
歴史を変えた瞬間でしたね。
全てのアスリートの皆さんにありがとう! ピエロ
本当に本当にお久しぶりです!
私も仕事のお付き合いで展覧会に写真を出展していた関係で暫くブログを休んでおりました。
暫くぶりでブログを眺めていたらninbuさんがブログを再開されたとの事、オリンピックにもまして朗報ですっ!!!
素敵なお写真に、ウイットに富んだ世相のコメント、こちらも興味深く拝読させて頂きました。
そしてかの国の卓球事情、単純計算でも日本の人口の10倍以上、そんな国の国策で行われている競技に勝つことは並大抵では無く、
その中で一矢報いた水谷・伊藤ペア天晴れです\(^O^)/
それから、文末になってしまいましたが、久々投稿私のブログにコメントをお寄せ頂き有難うございましたm(__)m
今後とも宜しくお願い致します。
オリンピックが終わり、競技が見られないと思うと、
何か心の中に虚脱感のようなものが残ります。
卓球混合ダブルスの2人には大拍手です。
でも、水谷選手は今回を最後に引退のようでとても残念です。
張本選手が立派に後をつないでくれると思います。
さあ、今日からまた”人類の強敵”新型コロナとの戦いです。
お互い気を引き締めて頑張りましょう。!(^^)!
私のブログ再開後の投稿記事にたくさんの”いいね”をありがとうございます!
卓球も1950年代~1960年代は日本が世界を席巻していたそうです。
その後、中国の台頭によって王座を奪われてしまいました。
当時、毛沢東主席が同じアジアの日本が世界で勝てるなら中国も勝てるはず。
そこから中国の卓球強化が始まったようです。
今度は日本が同じように再逆転する順番ですが・・・・
残念ながら私が生きている間は実現できそうにもありません。(笑)
悔しいけど、かの大国には正々堂々とはなかなか勝てません。
色んな事もネットで流れてる事も聞いて知りました。
事実かどうかは自分でみて調べて知ったのではありませんので書けませんが・・・。
それでも水谷、伊藤ペァ正々堂々の金メダル、溜飲が下がりましたね。
今回のオリンピックいろんな感動を貰えましたが、
卓球と体操に関しては特に心の中で「やった!!」でした。
ソフトボールも他の競技ももちろん感動貰いました。
なんとか感染者拡大の中でも最後までできたことは喜ばしい事ですよね。
あと、パラリンピックは開催できるのでしょうか?
しいちゃんは卓球少女&ソフトボール少女兼テニス少女でしたよね。
ソフトボールと卓球混合で金メダルが取れたから最高の結果でした。(^o^)丿
やはり、しいちゃん達が作った礎が今大会の成果として開花したのです。
今回の日本選手の活躍は本当に素晴らしかったです。
パラリンピック、
どんなにコロナ感染が拡大しても、”執念の人”菅総理が総理大臣でいる限り、
絶対にパラリンピックは開催するでしょう。
もし、開催されたら私もテレビで選手たちを大応援しますよ。(^.^)