昨日も述べた通り、政府は天皇陛下が14日から訪日する中国の習近平国家副主席をご引見になることを決定しています。これは、陛下と他国の要人との面会を1ヶ月前に連絡するという「ルール」(羽毛田宮内庁長官)を破って決めたものです。各報道によれば、小沢幹事長の影響が大きかったということです。
天皇の政治利用を許さないということは、現憲法の条文に鑑みて当たり前のことであり、本来左右の立場を超えた国民の総意といえます。鳩山内閣及び民主党は、再び過去の誤った道に進みつつあるといっても過言ではありません。今朝のサンデープロジェクトでは、野党のみならず、民主党の渡辺総務副大臣、社民党の阿部政審会長、及び国民新党の亀井議員も批判的な立場を示していました。http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091213/stt0912131824003-n1.htm彼らは、鳩山首相に直言すべきではないでしょうか。
当方からは、首相官邸に対して以下の要望をお送りしました。内容は、昨日の記事とほぼ同じです。なお、民主党、鳩山由紀夫事務所、平野博文事務所にも同様の意見を送信いたしました。
天皇の政治利用を許さないということは、現憲法の条文に鑑みて当たり前のことであり、本来左右の立場を超えた国民の総意といえます。鳩山内閣及び民主党は、再び過去の誤った道に進みつつあるといっても過言ではありません。今朝のサンデープロジェクトでは、野党のみならず、民主党の渡辺総務副大臣、社民党の阿部政審会長、及び国民新党の亀井議員も批判的な立場を示していました。http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091213/stt0912131824003-n1.htm彼らは、鳩山首相に直言すべきではないでしょうか。
当方からは、首相官邸に対して以下の要望をお送りしました。内容は、昨日の記事とほぼ同じです。なお、民主党、鳩山由紀夫事務所、平野博文事務所にも同様の意見を送信いたしました。
各紙の報道によれば、政府は14日に訪日する中国の習近平国家副首席を天皇陛下がご引見になることを決定したとのことです。しかし宮内庁の羽毛田長官は、このご引見の申し出は先月26日になされたものであり、陛下と他国の要人との面会は1ヶ月前に連絡するというルールに反するものであったため、当初は拒否したと述べられています。しかしその後、平野官房長官から「日中関係の重要性にかんがみ、内閣としてはぜひお願いしたい」、「総理の指示を受けての要請だ」と要求されたため、「宮内庁も内閣の一翼を占める政府機関である以上…誠に心苦しい思いで陛下にお願いした」と同長官は経緯を説明し、さらに「二度とこういうことがあってほしくない」と政府を批判されています。
本件は即ち、鳩山総理が日中関係が重要であることを理由に、「ルール」を恣意的にお破りになったということですが、それは(1)陛下のご不例への配慮、(2)天皇の政治利用、(3)対中外交という3点において問題ではないでしょうか。
(1)については、陛下のご不例を考慮した「ルール」を破るということは、鳩山内閣が天皇陛下のご不例を考慮しない内閣であることを意味します。天皇陛下御在位二十年記念式典での「『天皇皇后両陛下、どうか、これからも、ますますご健康であられますように』と、心から申し上げたい」、「これは、両陛下を敬愛する国民全ての偽らざる気持ち」という総理の祝辞が、偽りであったと思われても不思議ではありません。
(2)については、確かに日中関係は重要であり、習副首席が中国政府の重要人物であるのは事実です。しかし、そのことを国政に関する権能を有しない天皇・皇室の国際親善にまで適用してしまっては、「天皇の政治利用」という批判を受けても仕方ありません。鳩山内閣においては、以前も岡田外務大臣が陛下の国会開会式でのお言葉に関して不適切な発言をしたことがあり、今後も天皇の政治利用の傾向が強まるのではないかという大きな不安を覚えます。
(3)については、鳩山内閣は強く要求すれば「ルール」を簡単に捻じ曲げる内閣だと中国側に誤ったメッセージを与えてしまう危険性があるということです。仮にそうであれば、今後の対中外交において、良からぬ事態を招きかねません。
鳩山総理には、以上3点について国民に対して明確に説明責任を果たされるとともに、できるなら今回の決定を見直されることを強く望みます。
本件は即ち、鳩山総理が日中関係が重要であることを理由に、「ルール」を恣意的にお破りになったということですが、それは(1)陛下のご不例への配慮、(2)天皇の政治利用、(3)対中外交という3点において問題ではないでしょうか。
(1)については、陛下のご不例を考慮した「ルール」を破るということは、鳩山内閣が天皇陛下のご不例を考慮しない内閣であることを意味します。天皇陛下御在位二十年記念式典での「『天皇皇后両陛下、どうか、これからも、ますますご健康であられますように』と、心から申し上げたい」、「これは、両陛下を敬愛する国民全ての偽らざる気持ち」という総理の祝辞が、偽りであったと思われても不思議ではありません。
(2)については、確かに日中関係は重要であり、習副首席が中国政府の重要人物であるのは事実です。しかし、そのことを国政に関する権能を有しない天皇・皇室の国際親善にまで適用してしまっては、「天皇の政治利用」という批判を受けても仕方ありません。鳩山内閣においては、以前も岡田外務大臣が陛下の国会開会式でのお言葉に関して不適切な発言をしたことがあり、今後も天皇の政治利用の傾向が強まるのではないかという大きな不安を覚えます。
(3)については、鳩山内閣は強く要求すれば「ルール」を簡単に捻じ曲げる内閣だと中国側に誤ったメッセージを与えてしまう危険性があるということです。仮にそうであれば、今後の対中外交において、良からぬ事態を招きかねません。
鳩山総理には、以上3点について国民に対して明確に説明責任を果たされるとともに、できるなら今回の決定を見直されることを強く望みます。