足立区はがん検診では23区で唯一すべての検診に3割負担を強いています。
区はがん対策に取り組むとしていますが、受診率では肺がん検診は23区で実施していない区を除くと受診率は0・7%で最下位、大腸がん検診は10・7%で21位、胃がん検診は国の検診以外の方法なので比較できませんが、子宮がん検診は18%、乳がん検診は19・4%となっています。
この受診率の低さの原因には受診料の高さがあげられます。 足立区近隣6区のがん検診の受診料をご覧ください。(左上の表)北区・荒川区は無料、足立区の受診料は突出して高いことがわかります。
荒川区では胃がん検診に胃カメラを導入して1000円徴収していますが、他の検診はすべて無料です。足立区だけは費用の3割を負担させています。
国が無料クーポン券を発行している子宮がん・乳がん検診では平均を上回っており、乳がん・子宮がん検診は女性にとっては切実な検診です。しかし2000円以上となると気軽に受診することもできません。
無料であれば受診率は上がります。がん検診の負担軽減は受診率を上げる重要な施策です。
しかし区はがん検診の3割負担を改めるどころか、「普通に受診するよりこんなにお得ですよ」と広報で掲載(左の表)、他区の状況を知らなければそういうものかなと思わされてしまいます。
日本共産党はみなさんと一緒に、陳情にも出されているがん検診の無料化、負担軽減を求めて引き続きがんばります。