子どもたちの命・健康まもる立場に!

2020年01月24日 18時39分15秒 | 日記

願い潰す無責任な自民党・公明党の態度

 今議会で住民の命守れの願いが潰されました。12月20日の最終本会議で日本共産党は反対討論を行ないました。
 趣旨をご紹介します。
『放射能汚染から子どもの健康を守るための放射線測定を求める陳情』
『原子力発電所からの放射能汚染等に対応できる医療体制づくりと安定ヨウ素剤の備蓄を求める陳情』 の、委員会での不採択に反対し、採択を求め討論
 二つの陳情は、放射能汚染対策について、まだまだ危険が残る状況を放置しないで、調べて明らかにしてほしい、子ども達の放射能被害の可能性をなくして欲しい、今後の万が一の放射能汚染事故に備えて子ども達を守る立場に立って備蓄体制を整えてほしいと提案も含め求めている内容です。

いまだに汚染の報告が

過酷な放射能汚染事故が起きた福島第一原発から8年も経過していますが、今でも基準値とされる0・25μシーベルトを超えた汚染が見つけられ報告がされています。しかし区は、高い測定値が発見された場所がたまたま民有地だとの理由で再測定もせず、今後の対策もたてず放置しています。空間サーベイの測定値だけを指して安全だ、と主張し住民が放射能汚染を示す測定結果を報告しても重視せず、今できる対策すら考える事もしなかった区の姿勢は責任重大です。 

臭わない・色がない 測らないと汚染はわからない

放射能防護の大原則は「これ以下なら安全」という「しきい値」はなく、「少なければ少ない程よい」というものです。放射能による健康被害は、急性障害だけではなく挽発性障害があり、被ばくは少量であっても将来、発癌などの健康被害が起こる危険性があります。子ども達の健康を心配する声があるのも当然ではありませんか。

放射能防護の大原則に逆行

 陳情を審議した災害オウム対策調査特別委員会の自民党、公明党議員の態度表明に陳情者は失望しています。自民党議員は「発災から8年経って、数値も発災前に近づいている。どんなに頑張っても放射能ゼロはありえない。であれば、基準内は安全だとしなければ社会は回らない。一番怖いのは「風評被害」だ。「あえて日本の方から『危ない』ということを発信することはない」と表明しています。

国の隠蔽体質そっくり

この表明は、どんなに現実が実は深刻である可能性があっても、そっとしておこう。あえて日本から「危ない」ということを発信することはやめておこう。逆に深刻な測定結果が明らかになってしまうかもしれない土壌の放射能測定もやらずに測定体制も整えないが「安全」だとアピールしていく事を推進します、との宣言だ、と陳情者は受け止めています。

風評被害とは全く違う

そもそも、この二つの陳情は、事実とは違うデマで拡散し被害を被らせるいわゆる「風評被害」と言われる筋合いの内容とは全く違います。
 子どもたちの健康被害、甲状腺がんなどの健康被害と放射能被ばくの因果関係を否定している政府関係の専門家会議の中間とりまとめの報告も、その根拠の正確性を問う声が今なお大きくなっている事から、報告事態が間違っている可能性も指摘されています。
 安全を確かめよう、今後の対策を考えよう、とする陳情を「風評被害」だと責めるよりも、安全神話のもと原発立地をすすめ事故後もなお「不都合な真実は隠し再稼働方針をとっている、もともとの隠ぺい体質こそ猛省するべきです。

人間が浴びる放射線量を下げる事はできる

むしろ、陳情の審議に真摯に向き合わず、意見も言わない、そして対策にも力を尽くさない姿勢こそ改めるべきです。
 現在の科学、技術では、原発から放出された放射能を消去することも減らすこともできません。しかし、汚染された土壌を取り除くなど放射性物質をできる限り生活環境から切り離すなどの措置をとることで、人間が浴びる放射線量を下げる事はできます。そのために早く汚染を見つけ人々に影響がないように除染し安全を確保する必要があります。

教訓生かす立場で次の災害に備え被ばくを止めよ

本陳情を不採択にするという議員の姿勢は、事故後の教訓を生かす立場とはいえません。区民の命と健康を守るために改めて陳情を採択する立場に立たれることを強く求めて討論を終わります。


 

*ご意見をお寄せください。