新型コロナ対策に関する緊急要望

2021年08月03日 20時05分33秒 | 日記

本日、日本共産党足立区議団として、区長に「新型コロナ対策に関する緊急要望」を行いました。

申し入れ分は下記の通りです。

足立区長 近藤やよい様

新型コロナ対策に関する緊急要望

2021年8月3日(火)

日本共産党足立区議団

都内の1日の新規感染数が7月31日に4000人を超えました。今の状況をオーバーシュート(感染爆発)と指摘する専門家もいます。

 足立区でも新規感染者数が増え続けており、7月30日時点で10105人の区民が感染、68人に1人が感染しています。コロナ感染に対する不安が増しています。治療中の感染者1464人となり、今までにない感染の広がりです。

 そこで、以下緊急に申し入れるものです。

 

1、感染者がでた場合のPCR検査について

変異ウイルス(デルタ株)が猛威をふるい、今までと異なり子どもたちの中でも感染が広がっています。この6月以降の区の対応を見ると、保育園ではかなり改善され「濃厚接触者なし」であっても、「受検のおすすめ」をしている状況もありますが、更に徹底していただきたい。一方、学校での対応は不十分であり改善しているとはいえません。現場の教師は未だに「心配な人は自費で検査をしなければならない」と思っている人も多い状況です。

事例

〔保育園の対応〕

  • 719日公表事例(梅田区民事務所管内)

 ・30代女性保育士。家族が陽性で濃厚接触者。最終登園が7/9、検査日が7/1248時間以上開いているので、濃厚接触者なし。休園なし。

30代女性保育士。濃厚接触者はなしだが、7/187/21まで臨時休園。PCR検査の受検を案内

・濃厚接触者なしだが、24日まで臨時休園。保護者にPCR検査受診案内

3名の陽性者。7/17.7/20に判明。休園31日まで延長。

 〔小学校の対応〕

  • 71日公表(佐野区民事務所管内)

 ・10代男子。濃厚接触者なし。通常授業。

・10代女子。濃厚接触者なし。通常授業。(6日公表)

・10代男子。発症7・3最終登校7・6.熱が下がったので登校。濃厚接触者なし。しかし同じクラスで6/307/5に陽性者が出ている為、当面7/912日まで学級閉鎖。(9日公表)

・2名陽性(10代生徒、30代男性教職員)※これまで同じクラスで3名の生徒が陽性。同じクラスで4名。教職員は関連がない。(6/30.7/5.7/8)、学級閉鎖を7/20まで延長(13日公表)

※受検案内を行っていない

 

現在は夏休み中ですが、9月以降の対応として、デルタ株の特性を鑑みて、「感染対策を講じていたので濃厚接触者はない」とする対応を改め、ただちに改善をはかり「一人感染者が出たら全員検査」の立場でとりくんでいただきたい。

 

2、ワクチン接種について

対象者数に対しワクチンの数が足らず、予約が取れないことに怒りと不満が届いています。特に足立区の予約システムは2回の接種予約を行わないと予約そのものが成立しない為、現状では9月後半の予約枠に1会場で200以上の空きがありながら、3週間後以降の予約可能日が示されていないことで、予約枠に空きがあっても予約が出来ず、そのことが大きなストレスになっています。これでは「自治体がワクチンを抱え込んでいる」と国から指摘されかねません。1回目を予約しその後「2回目予約専用窓口」を設けている自治体もあります。1回目だけでも予約ができる様に至急改善するとともに、2回目予約専用窓口を設けて頂きたい。

 

3、広報の工夫による「感染拡大抑止」について

新型コロナウイルスの危機感をどうすれば持ってもらえるのか、神奈川県が20代の若手職員が中心となってLINEなどで発信している注意の呼びかけが身近な事例を取り上げてわかりやすいとネットで話題になっています。

これまでの発信は感染者数が中心だったものを、7月からは感染した人がどんな状況で過ごしたか具体的に分かる文章を加えています。

(例)

 ●「実家へ久しぶりに帰省し、親族と集まり楽しく会食しました。数日後、自分の陽性が分かり、さらに家族にも感染していることがわかりま  した」

  • 「微熱が出たが、風邪だと思い風邪薬を飲んで外出していた。しかし、その後症状が悪化し重症化。病院でコロナウイルスに感染していることがわかった」
  • 「仲良しの友人たち、10人ぐらいでバーベキュー。みんなで鉄板を囲んで近い距離でマスクを外し飲食しながら楽しく会話。数日後、次々と友人の感染が判明し、クラスターとなってしまいました。」

20代の若い世代が今感染が拡大して爆発状態になっている状況を鑑み、足立区でもこういった改善・発信を行っていただきたい。

 

4、自宅待機者対策について

東京では自宅待機者が7月初めの12倍に膨れ上がりました。足立では7月末時点で、入院者が303人に対し、ホテル療養160人、自宅待機者が652人もいます。パルスオキシメーターは全員に行き渡り、数にも余裕があるとのことですが、急激に悪化したさいの入院の保証がありません。都は在宅用の酸素濃縮器を500台確保したとのことですが、本来は入院して行うべき医療が自宅で対応しなければならない事態は尋常ではありません。緊急に病床の確保を強く働きかけるとともに、いざという時に酸素濃縮器で対応する体制を至急整えていただきたい。500のうち何台が足立区に回ってきたのか明らかにし、不足分は区として整えて頂きたい。

 

5、雇用調整助成金活用促進事業の拡充について

雇用調整助成金・緊急雇用安定助成金は、店側が従業員に休業手当を先払いし、数か月後にようやく国から助成金を受けられる制度です。現在の区の支援制度では「雇用調整助成金・緊急雇用安定助成金について労働局長の支給決定を受けている事業主(個人を含む)」が社労士費用助成の支給要件になっています。

事業主が零細な飲食店等の場合、出勤簿や賃金台帳等の法定帳簿を整えないままに現金手渡しで賃金を支払っているケースも多く、店側は「事業主申請」を行いたくても独力では困難です。そこで、区の事業対象に「休業支援・給付金の事業主申請をして支給決定を受けた事業主(個人を含む)」についても、助成の対象に加え、区内の零細飲食店でも休業支援金の「事業主申請」がスムーズにいくようにしていただきたい。

以上