ちゅう年マンデーフライデー

ライク・ア・ローリングストーンなブログマガジン「マンフラ」

雨の日はジャームッシュと「サマ-タイム」

2007年05月22日 | 映画
 雨の土曜日。寝起きに前の晩から読みかけていた本を読了。ジム・トンプスン『残酷な夜』。朝一番にはいささかハード。夜寝る前に『荒涼の町』を一気に。音楽で言えば、1日中オーネット・コールマンでも聴いていた感じ。トンプスン2連発だっただけに、翌日読んだ佐藤多佳子『サマータイム』は、ミントティーかペリエのような清涼感。「本屋大賞」作家のデビュー作。「サマータイム」「セプテンバー・イン・ザ・レイン」というジャズの名曲をモチーフに、表題作他4篇で四季の物語になっている。うまいなー。

 しばし顔を出したお日様に感謝しつつ洗濯物を干し、録りためた映画を観る。ジム・ジャームッシュ監督『ブロークン・フラワーズ』。昔の恋人めぐりツアー。俳諧的な洒脱と簡潔さ。老いとかこれからの人生なんてことを考えながらも、ま、気楽にいこうよと思わず肩の力が抜ける。こんな気持ちにさせてくれる映画作家はジャームッシュくらいだ。

 WOWWOWで『羊たちの沈黙』『Vフォー・ヴェンデッタ』。『羊たち~』では、レクター博士が檻の中でグレン・グールドの「ゴールドベルク」を聴いていたっけ。静かな狂気。『V』では、ジュークボックスからジュリー・ロンドンの「クライ・ミー・ア・リヴァー」が流れてくる。なぜ、この曲なのかは分からないが、選曲は悪くない。今週の土曜も予報では雨。さて、どうしよう。


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