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第3巻でがぜん面白みが増した『チェーザレ』

2007年05月25日 | 
『チェーザレ』第3巻購入。新宿のジュンク堂にたくさんありました。この本屋に行くと時間を忘れる。本がたくさんある、見やすい、探しやすい、意外な本に出合える、寛げる。だから、ついつい長居してしまう。

 で、第3巻では教皇の座をねらう各派閥の対立の構図が次第に露呈してきて、大学内でのその代理戦争が激しくなる。メディチ家の密偵としてマキャヴェッリが登場、チェーザレと遭遇する。一方、チェーザレに憧れに似た敬愛の念を抱くアンジェロの裏で、チェーザレの冷酷な顔が描かれ、側近ミゲルがアンジェロに「信頼しすぎると失望する」と警告の言葉を発するところで終わる。1、2巻に比べ、がぜん緊張感が増してきたぞ!

「ボルジア家の毒薬」(クリスチャン・メッツ監督)という映画があったように、ボルジア家といえば毒殺だが、最近、至るところに毒をばらまいている国がある。パナマでC国製の練り歯磨きから致死量の毒物ジエチレングリコールが検出、日本ではC国から輸入した土鍋から、鉛やカドミウムが検出されたとのニュース。これは、使ってみなければ分からないので、恐い。ジエチレングリコールは車の不凍液に使われるらしい。独特の甘みがあるので、C国では甘味料に使っていて、同じパナマでは、ジエチレングリコール入りの咳止め薬を飲んで100人が死亡したという。いまや日本の国力を低下させるには、軍事力は不要かも。技術や知的財産の盗用、コピー商品の大量生産による経済的打撃、黄砂による汚染の越境、医療廃棄物などの危険な漂流物、汚染された農産物、海産物などの食品、危険なコピー医薬品の流通に、さらに食器、日用品までとくれば、10年後に健康な日本人はいなくなる。

 表示のあるものなら、買わなければいいが、とくに恐いのは外食産業で扱っている素材。以前冷凍ホウレンソウが問題になったけれど、これは、もう消費者がチェック不可能だ。信頼できるところで飲食するしかあるまいよ。安全な食品を扱う団体から食品を購入していても、たとえば「はちみつ」の原産国が「中国」となっていると、ちょっと不安だ。

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2007-05-25 15:02:18
戦争を考えるために、小林よしのり著『戦争論』を読んでみてほしい。

ここがスタートだと思う。
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