ちゅう年マンデーフライデー

ライク・ア・ローリングストーンなブログマガジン「マンフラ」

コルトレーンの夜再び、トレーンでイク?

2006年01月27日 | 音楽
 コルトレーンは、ひたすら演奏時間が長くなっていく理由を聞かれ、自分自身いつ演奏をやめていいのか分からなくなっていると答えたらしい。これを聞いたマイルスは、「マウスピースから口を離せばいいのさ」と言ったという。まったく真理はいつもシンプルなのだ。(このエピソードは今月の「プレイボーイ」コルトレーン特集で読んでとても気に入った)

 小説の中に出てくるコルトレーンというと村上龍「69」あたりだったかと思うのだが、坂東真砂子著「13のエロチカ」という官能短編小説集があって、そのなかに「コルトレーンと魔法の綿菓子」という一篇がある。

 イタリア・ローマのワインバーで、私とその友人の日本人女3人が飲んでいる。店がかんばんになっても誘われて飲んでいると、コルトレーンのレコードがかかり、イタリア男が「コルトレーンに乾杯!」なんていう。やがてイタリア男に友人の一人魔法の綿菓子のような微笑をもつ女がダンスに誘われ、くどき文句やら愛撫、流れるコルトレーンの演奏に刺激されて、気分はどんどん高まってフロアでまぐわってオルガスムに達してしまう。それを眺めているもう一人の友人は自ら指でいき、私も体の中で何かが動き出すといったエロな小説だ。こんなコルトレーンの扱われ方も珍しい。

 コルトレーンの音楽はストイックではあっても、こういう性的な官能に直接結びつく音楽として聴いたことはなかったので、女性はこんな官能的にコルトレーンを聴くのだろうかと思ったのだ。では、このときかかったコルトレーンは何だったのだろう。スローなダンスが踊れるのならやはり「バラード」か。あるいは「クレッセント」だろうか。でも「バラード」でも「クレッセント」でも、挿入はないだろうよ。

 昔、ピットインで山下洋輔トリオ(山下・小山・坂田)を聴いていたとき、一緒に行った女性が、急に足腰の力が抜けて崩れ落ちそうになったので、脇を抱えながら「どうしたの」ときくと「子宮にくる」といったことがあった。悩殺!山下トリオ、音だけでいかしやがった。

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1 コメント

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私の女友達は (バブ)
2006-01-27 21:54:51
マンフラさん、こんばんは、

そしてコメント、ありがとうございました。



はてさて、何の曲が流れていたのでしょうか?

私の女友達で「LUSH LIFE」に酔いしれるヤツがいました。

ひよっとしたら、耳元で囁くのには良いBGMかもしれません。



また、遊びに来させて頂きます。
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