ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

シビレる言葉4

2015-12-30 13:36:13 | 日記
調子に乗って、第4弾です(笑)
「イノベーションの達人」からトム・ケリー氏の言葉…
「人類学者はヴュジャデを通じてひらめきを求める」

初めて見るのに、かつて見たことがあるように思う「デジャヴュ」(既視感)
「ヴュジャデ」は、見慣れたものを初めて見るかのように思う未視感

思いっきりダジャレらしいんだけど(笑)
偉大な発見は、ありふれたものを
新しい目で見るところから生まれるんだとか…

これは、甲斐さんが「愛ろく」で見せておられるように
「新しいメンバーと新たなアルバムを作るのではなく
みんながよく知ってる曲を全く別の生き物」みたいに
新しく作り上げることにも当てはまりますよね

奧さんによると…既視感は
人類が潜在的に持っている「予知能力」の発露との説があり
一度デジャヴュを体験したのと同じ状況で
再びデジャヴュを感じることが多いそうですが
2回目以降はガチで「既視」なんじゃないのか?と…(笑)

民族学者の梅棹忠夫さんの言葉…
「請われれば一差し舞える人物になれ」
「リーダーの条件は?」と問われて
「フォロワーシップを経験し理解すること」と梅棹さん

優れたフォロワーとは、脱落しそうな人や過重負担になってる人がいないか
リーダーに代わって目配りできる人

メンバーがそれぞれ別個に本業を持つ社会が上手く回るかどうかは
そういうフォロワーをどれだけ擁するかに懸かっているという

甲斐バンドでは大森さんが、愛ろく3では佐藤英二さんが
その役目を担っていらしたんでしょうね

余談ですが…名古屋のライブで、甲斐さんは
イチローさんが英二さんに代わって、急遽、愛ろく3ツアーに
…それも残り2本しかないタイミングで…出演なさったことについて

「イチローがいなかったら、大変なことになっていた」と
感謝されていたそうだけど
英二さんのことは何もおっしゃらなかったのが気がかりですよね…

そうそう!愛ろく1でツアーメンバーになられた佐藤強一さんは
「あり、か」が収録されているイチローさんのアルバム
「IN」のツアーにも参加されていたみたいで
そのオーディションには甲斐さんも関わっておられたらしいのに
「それは全然記憶にない」そうです(苦笑)

続いては、指揮者の佐渡裕さんが
ご自身の著者「棒を振る人生」に書かれた言葉…
「佐渡裕少年に誇れる演奏会が作れたかどうか
それが僕の中の絶対基準になっている」

子供は、楽しければ、魂が揺さぶられれば、体が勝手に動く
音楽にも大人のように評価や解釈といったものを経ずに直に触れ、共振する
言わば「野生」のまま反応する

ミュージカルに連れて行かれた女の子が
最後の舞台挨拶の時に、泣きそうな顔をして
「おかわりぃ!」と叫んだ(笑)…って話もあり
わざわざ子供向きに作らずとも
そのままで幼児をも震わせてこそアートなんだろうと…

かつてストーンズに魂を揺さぶられた少年(笑)が
ご自身も彼らと同じく表現者になられ
「少年たちに何を突きつけられるか」と自問なさってると聞いたことが…(笑)

甲斐さんのライブは「未就学児童」の入場不可になってますが
大人たちが楽しんでいる横でグズったりする(苦笑)…云々はともかく
お子さんの教育上配慮されている部分もあるんじゃないかと…?

だって、意味も判らず「ヤバイ歌詞(笑)」を覚えたらマズイでしょうし
「愛をくれよ」なんて人前で歌われたら
「虐待」を疑われるかも知れません(笑)

冗談はさておき、打楽器奏者の山本毅さんは
「傷つきやすいというのも能力の一つです」とおっしゃって

「どーだ!」とばかりに自信満々の演奏をする人がいるが
競争を勝ち抜かないと職に就けない音楽業界の現状が
そうさせている一面もあると話されてます

音楽は人を励まし奮い立たせもすれば、人を慈しみ慰めもする
傷ついた心によく共振するのは
傷つきやすい繊細な感受性だという

「音楽の力」については疑うべくもないんだけど
辛い時や悲しい時にそういう曲を聴けるのか?
それとも「応援ソング」を選ぶのか?
そもそも音楽を聴く気になるんでしょうか?(苦笑)

東日本大震災の直後に甲斐さんは「まずは命」
「音楽なんて言ってる場合じゃない」とおっしゃってました

ただ、生きていく上で絶対に欠かせない水や食べ物のように
命に関わるものではないとはいえ
音楽がない生活は、かなり味気ないものになるんじゃないかと…

歌は世に連れ…と言いますが
かつて街には「私語厳禁」という貼り紙をした
名曲喫茶やジャズ喫茶があり
レコードやプレイヤーを買うには貧し過ぎた時代には
音をほおばるように聴く人々があふれていたそうだ

もっとも、ボクの生まれた町には
そんなお店はなかったんだけど(苦笑)
都会では「そこ以外に一人きりになれる場所がなく
薄暗がりの中で、自己に沈潜しようとしていた」と聞くと
それはそれで大変だなあと…(汗)

が、今や携帯メールやlineで繋がるようになり
授業中の私語さえも消え(苦笑)
音楽も自己沈潜のためではなく
みんなでシェアする時代
己を見つめ直す時間を持たない世代が増えているってことなんでしょうか?

あっ、でも兼好法師は「徒然草」で
世に流行っていることを、訳知り顔で言いふらし
もてはやすのはみっともない
言い古されるまで、そのことを知らない方が奥ゆかしい
…と語っておられるみたいで(苦笑)

法師に言わせれば「宙に舞う塵のような」言葉を
今年も一年間、書かせて頂きました(苦笑)
こんなブログにおつきあい下さった皆さま
本当にありがとうございました!

スマホデビューを果たし、ガラケー時代には気づかなかった
…「ボクの奧さん」で検索されてる方の多さや
記事の公開直後にはね上がっているアクセス数など…
様々なことを知って「ええぇ~っ?!ウソでしょ⁉」状態に陥ったり

投稿をお休みした日には、何度も覗いて頂いているのか
かえってアクセスが増えていて
申し訳ない気持ちになったり…(汗)

なにぶん奧さん越しの甲斐さんしか存じ上げませんので
独断と偏見に満ちた内容になってるでしょうし
ホントにそんな大したことなんて何も書いておりませんので
肩の力を抜いて読み流して頂くのが一番じゃないかと自負しております(笑)

来年も変わらずこんな調子で書かせて頂きますので
お気楽な感じでひとつよろしくお願い致します(笑)
皆さま、良いお年をお迎えくださいね!m(__)m





























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シビレる言葉3

2015-12-30 08:13:19 | 日記
「折々のことば」からシビレる言葉をご紹介…と言いつつ
甲斐さん検索エンジンにヒットしたものばかり抜き出しておりますが(笑)
今回もまずは「星の王子さま」でお馴染みのサンテグジュペリの言葉から…

「完璧が達せられるのは、付け加えるものが何もなくなった時ではなく
削るものが何もなくなった時である」

芸術論としても人生論としても「名言」とされてますけど
甲斐さんは、甲斐バンド時代の「ハードボイルド」な歌詞に始まり

解散後は「3ピース」や「ロッキュメント」「アコギツアー」等で
音数は少なく、でも太くグルーヴのある音を追求され
削ることで「素」が際立って来るという
オソロシイ(笑)活動を続けておられますよね

詩人の長田弘さんも「一人の日々を深くするものがあるなら
それは、どれだけ少ない言葉でやってゆけるかで
どれだけ多くの言葉でではない」と話され

まず言葉を選び、表面のカビを落とし、言葉を正しく削ってゆく
言葉が透き通って来るまで削った後
言葉の意味を沈めて、黙って濾し取る

そうやって贅肉を削ぎ取り抽出された
「立ち止まらなければ、ゆけない場所がある」という一節は
確かに深イイですねぇ…くぅ~っ!(笑)

奥さんは「江國香織さんの書かれる文章が素晴らしいのは
言葉の選び方の繊細さ、完璧さに尽きる」と聞いたことがあるらしく

江國さんは「一番ぴったり来る言葉を慎重に選ぶだけでなく
漢字なのか、カタカナにするのか、その表記の仕方にまで
心細やかに書き綴っている」んだとか…

甲斐さんが「松藤甲斐」のアルバムをプロデュースなさった際
江國さんに松藤さんが作られたメロディを渡されて
その曲のイメージから江國さんが書かれた歌詞のタイトルが
「かなしみがすきとおるまで」

甲斐さんは、全部「ひらがな」なんだよねぇと
「マイリマシタ」感満載でおっしゃってたけど
その後、ご自身の曲に「ひかりのまち」というタイトルをつけられ
「非常に気に入ってる」と話されてました(笑)

一方で、超!偉大な女優・杉村春子さんは
「何が足りないのかっていう風に思う訳です、女が女をやるのにね」と…

女を演じるとはどういうことか?
女のリアルを捉えるためには、意識を研ぎ澄ませなければならない
自然のまま、あるいは惰性で女でいたら、女の本質は見えて来ない

本質を捉えるには、余計なものを削ぎ落とさねばならない
そういう意味での虚構が女優業には必要だとおっしゃってます

これって「人は女に生まれない、女になるのだ」と同じく
一般の女性にもオネエの方にも当てはまるんじゃないかと…?
まあ、我が家の女性はすでに「おっさん」化しておりますが…(笑)

続いては「折々のことば」で、今年最も支持された言葉
「ちちんぷいぷい」でお馴染みの毎日放送アナウンサー・西靖さんのお父様が
昔、西さんに何度も言い聞かせておられたという
「人と違うことをして目立つのは誰でも出来る
人と同じことをして秀でなさい」

就職先を選ぶにあたって「自分にしか出来ないこと」は何か?と悩んでも
新入社員に「その人にしか出来ないこと」を任せる会社はない(笑)
誰にでも出来ることをさせ、どんな工夫や努力をするかを見て
何を任せられる人間かを判断するんだと…

ちなみに、ボクの知り合いの人事担当者によると…
日程的、技術的、経済的、そのいずれか
または全てにおいて厳しいオーダーを与えた時に
「無理です、出来ません」と言うか
「無理かも知れませんが考えてみます」と答えるか
結果は同じ不可能であっても、評価は格段に違うそうで

後者の返事をするのは、専門課程や技術系出身の方が特に多いらしい
「職人気質」というのは「こだわり」を持つ云々より
不可能なことをナンとかしたくなる好奇心から育まれるものかも知れません

また、色川武大さんは「生地がズルイってことは、器が小さいってことだ
会社でも麻雀でも新米は自分を出さずにじっと眺めること
頼りなさそうに映っても、小狡くないと認められたら及第」

「まず要領だなどと考えたら、スケールが縮こまる
後は、ひたすら正攻法で攻めると
不思議なことに助けの手も伸びて来る
大切なのは人としての素地がヨコシマでないことだ」と話されてます

さすが「雀聖」と呼ばれた方のお言葉は
「新米」だけでなく「古代米」にも通じるものがあり、耳が痛いです(苦笑)

労働経済学者の玄田有史さんも
「大きな壁にぶつかった時に大切なことはただ一つ
壁の前でチャンとウロウロしていること」(笑)

越えられない壁に直面した時、うずくまっていないで、その前をうろつくと
壁の下に小さな穴が見つかり、トンネルが開くかも知れない
ヘリコプターが上空から見つけてくれるかも知れない
希望は、ムダとか損とかいう計算の向こうに見つかったりするものだと…

確かに、クジ運が悪い我が家の甲斐さんファンには
強運な甲斐友さん達から助けの手が伸ばされることが多いんですが

それは、ムダとは思いつつ足掻いている姿が
チャンとウロウロしてるように見えるからなのかなあと…(笑)
本当に有難いことですm(__)m

折しも名古屋のライブで甲斐さんがおっしゃったという
「人生にムダなことなんてない」という言葉は
「ムダなことをやるのが長続きの秘訣」と表裏一体

「がばいばあちゃん」の「人生は死ぬまでの暇つぶしやから
暇つぶしには仕事が一番ええ」も

かつて甲斐さんが「一生の中で働いてる時間が占める割合はかなり大きい
それなら、好きだと思える仕事をしている人間は幸せだよね」と対になってます

ボクが、キツイだのツライだのと言いながら
会社は辞めても仕事を辞めたいと思ったことがないというのは
幸せなことだったんだなぁと…(笑)























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