亀和田さんご自身に触れるというより
甲斐バンドフリークでいらっしゃる亀和田さんの書かれたものを通して
巧妙に(笑)甲斐さんのことを綴って来たこのシリーズも
いよいよファイナルでございます(笑)
「身長1メートル70センチ、体重53キロ、星座は水瓶座」
「メロウで切ない日本語バージョン」と
「センチメンタリズムの孤独」がお好きで
「ツイストと佐野修さんのモノマネ」という「悲しい特技」をお持ちの
「フリーという名の失業者」になられた際には
「男グルーピー」としてツアーに同行されたり
ニューヨーク滞在中は「ロック関係者の人と行ったりするんじゃ
麻薬なんか持ち帰って成田で捕まったりしないように…」
というお母様の心配をよそに、ダジャレ全開で(笑)
「健康的な毎日を送っていた」亀和田さん
BIGGIGで演奏された【東京の一夜】の
「イントロ開始1.5秒後のドヨメキ」についての分析に始まり
地方の町のコンサート会場で
「まだ、ほとんどの客が座っている時
2人、3人で、あるいは1人で立ち上がって拍手し始める少女たちの顔は
皆一様に緊張感がキッと漲り、ある決意が込められている
そのバラ色に上気した頬を見ていると
ああ、この少女たちは、いま輝かしい時間を生きているのだなということが
力強く確認されて来るのだ」とか
「甲斐よしひろ、大森信和、田中一郎はみんなジャケットを着ていた」のが
「ハッと気づいたら、みんな上着を脱いで、半袖シャツになっていた
MCがあり、喋り終わった後、客席に背を向け
メンバーと打ち合わせのためか、水を飲むためか
甲斐よしひろがステージの奥にちょっと進んだ
その時、背中の半分が汗に濡れて黒く見えた
ロックシンガーは、一時間何十分かの時間に
己れの気力、体力、知力の限りを尽くす
極めて集中力を要求される仕事だ
そのことが、黒く濡れたシャツの背中を見た時、突然理解できる
自分のやっていることを、言葉を使ってグダグダと説明するのでなく
一瞬の無意識の動作で表現する
これが、パフォーマンスだ
最初から最後まで、終始、全身を使って
ステージの演奏に反応している観客たちも必死でパフォーマンスしている
単なる[ノリの良さ]以上の何か
つまり、ある種の[必死さ]が認められたことが重要だと思う
ポップなノリの良さだけを求めるのなら
今のこの国には水準の高い音楽が溢れている
しかし、ポップミュージックだけでは満足できない人間というのが絶対にいるのだ
明るく、ノリの良いポップスだけに自分を託すことが出来ない
多くの青少年に甲斐バンドが支持されているということが重要なのだ
そして何よりも甲斐よしひろのヴォーカルそのものが
ただのポップスでないことを露骨なほどメッセージしている
ロックシンガーにとって、最も根源的な[肉体]とは
とりもなおさず声質、唱法も含めたヴォーカリングである
甲斐よしひろのヴォーカルに
観客たちは[汗]を聴きとっていたに違いない
声も汗をかくことが出来る…僕にはそれが判った」とか
果ては「ダフ屋」や「場内整理のガードマン」さえ
コンサート会場の「バイ・プレイヤー」と呼ばれ(笑)
中でも「筆頭にまず挙げたいと思うのは
ステージを終えたシンガーを舞台の袖で迎え
バスタオルを肩に掛けちゃうローディである
観客席から、その姿がチラッとだけ見えるのだけど
このチラッが実に効果的であり、風情があるのだ
あの役まわりが、もしも自分であったら、どんな気持ちだろう…
[甲斐さん、お疲れ様です]
耳元でそう囁きながら、バスタオルを掛けると
[あーりがとお…]とドスをきかせて呟く」
…という「甲斐よしひろ&ローディごっこ(笑)」まで勧めておられる
これらの文章は、すべて「いち観客」としての目線で記されていることが
奥さんのツボなんだと思われます(笑)
もちろん、奥さんとは違って
実際に甲斐さんと言葉を交わされたり
機関紙の編集に携わられたりなさっているんだけど
ボクが亀和田さんの著書「愛を叫んだ獣」を
甲斐バンド、甲斐よしひろフリークの「参考書」と呼んでいるのは
正にその「ファン目線」のためです(笑)
例えば、田家秀樹さんの「ポップコーンをほおばって」も
同じ機関紙BEATNIKに掲載された文章がきっかけで
甲斐バンドを取りまく人々…マネージャーやスタッフ
イベンターやツアー関係者、マスコミ等々…の皆さんの証言から
甲斐バンド像やその歴史を綴られたものですが
いわゆるコアなファンだけではなく
一般の方々(笑)が読まれても判りやすいというか
甲斐ファンの「入門書」とでも申しましょうか(笑)
参戦前に予習しておくとイイよ的な内容であり
信者(笑)にとっての「バイブル」的なものであるのに対して
「愛を叫んだ獣」は、亀和田さんの「僕はこう感じた」論
あるいは「僕はこう考える」説が記されていて
読者の中には「そうかなあ?」と思われる方もいらっしゃるかも知れぬ
「いちファン」のレポート、甲斐バンドへの「ファンレター」といった印象です
…って、これは、ボクの感想なんですけどね(笑)
甲斐バンドフリークでいらっしゃる亀和田さんの書かれたものを通して
巧妙に(笑)甲斐さんのことを綴って来たこのシリーズも
いよいよファイナルでございます(笑)
「身長1メートル70センチ、体重53キロ、星座は水瓶座」
「メロウで切ない日本語バージョン」と
「センチメンタリズムの孤独」がお好きで
「ツイストと佐野修さんのモノマネ」という「悲しい特技」をお持ちの
「フリーという名の失業者」になられた際には
「男グルーピー」としてツアーに同行されたり
ニューヨーク滞在中は「ロック関係者の人と行ったりするんじゃ
麻薬なんか持ち帰って成田で捕まったりしないように…」
というお母様の心配をよそに、ダジャレ全開で(笑)
「健康的な毎日を送っていた」亀和田さん
BIGGIGで演奏された【東京の一夜】の
「イントロ開始1.5秒後のドヨメキ」についての分析に始まり
地方の町のコンサート会場で
「まだ、ほとんどの客が座っている時
2人、3人で、あるいは1人で立ち上がって拍手し始める少女たちの顔は
皆一様に緊張感がキッと漲り、ある決意が込められている
そのバラ色に上気した頬を見ていると
ああ、この少女たちは、いま輝かしい時間を生きているのだなということが
力強く確認されて来るのだ」とか
「甲斐よしひろ、大森信和、田中一郎はみんなジャケットを着ていた」のが
「ハッと気づいたら、みんな上着を脱いで、半袖シャツになっていた
MCがあり、喋り終わった後、客席に背を向け
メンバーと打ち合わせのためか、水を飲むためか
甲斐よしひろがステージの奥にちょっと進んだ
その時、背中の半分が汗に濡れて黒く見えた
ロックシンガーは、一時間何十分かの時間に
己れの気力、体力、知力の限りを尽くす
極めて集中力を要求される仕事だ
そのことが、黒く濡れたシャツの背中を見た時、突然理解できる
自分のやっていることを、言葉を使ってグダグダと説明するのでなく
一瞬の無意識の動作で表現する
これが、パフォーマンスだ
最初から最後まで、終始、全身を使って
ステージの演奏に反応している観客たちも必死でパフォーマンスしている
単なる[ノリの良さ]以上の何か
つまり、ある種の[必死さ]が認められたことが重要だと思う
ポップなノリの良さだけを求めるのなら
今のこの国には水準の高い音楽が溢れている
しかし、ポップミュージックだけでは満足できない人間というのが絶対にいるのだ
明るく、ノリの良いポップスだけに自分を託すことが出来ない
多くの青少年に甲斐バンドが支持されているということが重要なのだ
そして何よりも甲斐よしひろのヴォーカルそのものが
ただのポップスでないことを露骨なほどメッセージしている
ロックシンガーにとって、最も根源的な[肉体]とは
とりもなおさず声質、唱法も含めたヴォーカリングである
甲斐よしひろのヴォーカルに
観客たちは[汗]を聴きとっていたに違いない
声も汗をかくことが出来る…僕にはそれが判った」とか
果ては「ダフ屋」や「場内整理のガードマン」さえ
コンサート会場の「バイ・プレイヤー」と呼ばれ(笑)
中でも「筆頭にまず挙げたいと思うのは
ステージを終えたシンガーを舞台の袖で迎え
バスタオルを肩に掛けちゃうローディである
観客席から、その姿がチラッとだけ見えるのだけど
このチラッが実に効果的であり、風情があるのだ
あの役まわりが、もしも自分であったら、どんな気持ちだろう…
[甲斐さん、お疲れ様です]
耳元でそう囁きながら、バスタオルを掛けると
[あーりがとお…]とドスをきかせて呟く」
…という「甲斐よしひろ&ローディごっこ(笑)」まで勧めておられる
これらの文章は、すべて「いち観客」としての目線で記されていることが
奥さんのツボなんだと思われます(笑)
もちろん、奥さんとは違って
実際に甲斐さんと言葉を交わされたり
機関紙の編集に携わられたりなさっているんだけど
ボクが亀和田さんの著書「愛を叫んだ獣」を
甲斐バンド、甲斐よしひろフリークの「参考書」と呼んでいるのは
正にその「ファン目線」のためです(笑)
例えば、田家秀樹さんの「ポップコーンをほおばって」も
同じ機関紙BEATNIKに掲載された文章がきっかけで
甲斐バンドを取りまく人々…マネージャーやスタッフ
イベンターやツアー関係者、マスコミ等々…の皆さんの証言から
甲斐バンド像やその歴史を綴られたものですが
いわゆるコアなファンだけではなく
一般の方々(笑)が読まれても判りやすいというか
甲斐ファンの「入門書」とでも申しましょうか(笑)
参戦前に予習しておくとイイよ的な内容であり
信者(笑)にとっての「バイブル」的なものであるのに対して
「愛を叫んだ獣」は、亀和田さんの「僕はこう感じた」論
あるいは「僕はこう考える」説が記されていて
読者の中には「そうかなあ?」と思われる方もいらっしゃるかも知れぬ
「いちファン」のレポート、甲斐バンドへの「ファンレター」といった印象です
…って、これは、ボクの感想なんですけどね(笑)