ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

映画三昧その1

2015-11-14 14:33:19 | 日記
昨日から『山形国際ムービーフェスティバル』が開幕しました♪
もっとも『シャシンよりナマ甲斐さん♪』という
奥さんの参加は明日ですが(笑)
どういう映画祭なのか訊いてみると…

一般から応募のあった作品の内
審査を通過した10本を上映して
グランプリや船越賞(最優秀俳優賞)など各賞を決定
入賞者には、次回作の製作を支援する1000万円が授与されるらしい

今回は11回目ということで
この『スカラシップ制度』をより充実させ
製作・宣伝の資金として、上限1億円を提供し
全国の映画館(100~150館)での上映もバックアップするんだとか…

あっ!但し、次回作の企画書が優秀だと認められることが条件ですが…

甲斐さんは慈善事業に対して、ただ寄付をしたり
物資を送ったりするだけでなく

『その後』の生活の基盤となることを支援したいと
考えておられるように思うんだけど

この映画祭も単に新人を発掘するだけでなく
その育成も目的としているみたいで
山形行きを迷っていた奥さんが
俄然、行く気を見せたのはコレだったのかなあと…(笑)

『おくりびと』の大ヒットで、一躍脚光を浴びた山形県ですが
もとより『映画の都』と呼ばれていて
ガイドブックには、ロケ地めぐりのページがあったりします(笑)

『たそがれ清兵衛』や『蝉しぐれ』最近では『るろうに剣心』
それに『おしん』…(笑)『おもひでぽろぽろ』のイメージにもなってるそうだ

余談ですが…『行ってみたい映画のロケ地』というランキングで
1位は『かもめ食堂』のフィンランド(ヘルシンキ)

2位が『二十四の瞳』の小豆島
3位は『黒部の太陽』で富山県立山町

以下、寅さんの葛飾柴又、八甲田山
『時をかける少女』と『転校生』の尾道3部作
『ひめゆりの塔』『伊豆の踊り子』と続き

『ALWAYS・三丁目の夕日』は東京タワー
そして、10位が『砂の器』島根県奥出雲町…

それなりに観光地ではありますが
我が家は、ヘルシンキ以外(笑)行ったことがアリマス

まあ、11位は『南極物語』(笑)で
12位は『ビルマの竪琴』だけど何か?(笑)

我が郷土の青森県は、八甲田山の他に
『飢餓海峡』が18位にランクイン
甲斐さんが、香西かおり姉さんのカラオケに
感動なさってたヤツです(笑)

『おくりびと』は14位…でも、奥さんが寄り道する余裕はないでしょうね(苦笑)

それはさておき…
初日の昨日は、アニメ映画特集だそうで
『ドラえもん』の『のび太』君の声を担当なさっている
小原乃梨子さん始め、声優の皆さんが舞台挨拶に登場なさったらしい

今日と明日はノミネート作品の他
『破れたハート…』はもちろん(笑)

林海象監督の『THE CODE』や堤幸彦監督の『悼む人』
村川透監督の『あぶない刑事リターンズ』も上映されるようです

スカラシップ作品の『孤独』にご出演の忍成修吾さんの舞台挨拶や
『悼む人』の熊谷育美さんの歌声も楽しめるんだとか…

そうそう!岡本雄作監督の『不旋律のソナタ』という
18分のショートムービーに升毅さんが出演なさってるし

行定勲監督の『世田谷ラブストーリー』には、清野菜名さんが…!?
『熱海少年探偵団』のキョウコさんとカケモチですね(笑)

不勉強のせいで(汗)この橋本一監督の作品を拝見するまで
清野さんのご活躍を知らなかった我が家ですが

ウワサの『ウロボロス』以外にも
あちらこちらで清野さんのお名前を発見してビックリ!

今は『コウノドリ』に出演なさってるんだけど
エンディングのテロップを見るまで気づきませんでした(汗)

イヤ、決して印象が薄いんじゃなくて(苦笑)
見るたびに雰囲気が違っておられるので
役柄とはいえ、さすが『女優』さんだなあと…♪

清野さんが気になるとおっしゃっていた『セカイノオザワ(笑)』さんは
『甘くなあ~い!』お酒を召し上がったんでしょうか?(泣)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どうせ私は月見草

2015-11-13 15:30:28 | 日記
これは、かのミスター・ジャイアンツこと
長嶋茂雄さんが『ひまわり』ならば…と
野村克也さんがご自身を例えられた言葉ですが

野村さんだけでなく、長嶋さんと同時期に野球に携わられた方は
皆さん大なり小なり、同様の思いを抱かれたんじゃないかと…?

『栄光の背番号3』は、華々しい逸話や伝説に包まれ
イヤでも(笑)人々の記憶に刻み込まれているのに対して

本来ならもっと取り沙汰されても不思議ではない筈なのに
その輝きにかき消されるかのように
ひっそりと佇まざるを得ない(失礼!)
立場の方がいらしたことは想像にかたくありません

沢木耕太郎さんが『敗れざる者たち』に取り上げられたのも
その中の何人かの方々でしょう

先日の『THE レジェンド 2015』でも
今、絶大な人気を誇る五郎丸選手と同期の畠山選手が
昔からずっと五郎丸選手の活躍をすぐ近くで見て来られたせいで
『性格がひねくれてしまった(笑)』とおっしゃってました(苦笑)

まあ、畠山選手はFWでいらっしゃるし
ポジションで争われることはなかったと思いますが
同年代でFBだった方々の中には
『コイツさえいなければ…』と考えてしまわれた方も…?(苦笑)

もちろん、実力の世界ですから
自分の精進が足りないんだと努力なさったであろうことは
疑う余地がないんだけど…

でも、かつての栃若時代(古っ!)のように
良きライバルがおられたからこそ
お互いに切磋琢磨なさったという関係も成り立つ訳で

やはり『天性の』とか『神に選ばれし』といった
努力では補えない『何か』を持った方々が存在するのかなあ…?

『天才は99%の努力と1%の才能』と申しますし
その1%には、おそらく『運』を味方にする力も含まれるんじゃないかと…

奥さんは『時の運に恵まれない』と聞くと
必ず『レコード大賞』を思い出すらしく(笑)

例えば、布施明さんの【積木の部屋】は
森進一さんの【襟裳岬】の前に涙を飲み

小柳ルミ子さんの【星の砂】がリリースされた1977年は
石川さゆりさんの【津軽海峡冬景色】でさえ
沢田研二さんの【勝手にしやがれ】にあと一歩及ばず…という風に

大賞を受賞した大ヒット曲と同時期でなければ
きっと受賞できたであろう曲が印象深いんだとか…(笑)

ただ、ヤマハのポプコンでグランプリを獲得したあるグループは
前年度にも同じ曲でエントリーして
受賞できなかったリターンマッチだったみたいで
時代が曲に追いついたのか?それとも…?(苦笑)

ともあれ、ばんばひろふみさんも以前に
【SACHIKO】がチャート1位になれなかったのは
久保田早紀さんの【異邦人】とカチ合ってしまったからだ(笑)と
話されてました(苦笑)

ちなみに…久保田さんは
イランに駐在されていたお父様が持ち帰られた現地のポップスや
ポルトガルのファドに刺激を受けられて
【異邦人】を作曲なさったそうですが

甲斐さんがサンストで『言い方は軽いんだけど
最後の1行がナンか胸にグッと来る』とおっしゃったという
歌詞を書かれたきっかけは
『電車から見えた国立か国分寺の景色だった』らしい(笑)

そういえば、この曲とタイアップしたCMは
お父様がお勤めになっていた家電メーカーとは
違う会社だったような気が…(笑)

それはさておき…
かつて『ザ・ベストテン』で寺尾聡さんの【ルビーの指環】が
何週にも渡って1位をキープし続けましたが

当時の『レコ大レース』というのは
キネマ倶楽部の階段を使うに相応しい?(笑)ジュディ・オングさんが
映画『SHOGUN』のオファーを断られたり

寺尾さんも『歌手か?俳優か?』の選択を迫られ
石原軍団を去らなければならなくなったりと
どれだけヒットしようと安心できるものではなかったんでしょうね?

でも、松本隆さんの作詞された数々の歌の中で
最高売上げを記録したのは【ルビーの指環】ではなく
KinKi Kidsさんの【硝子の少年】だったそうで

寺尾さんの場合は【シャドー・シティ】や【さすらい】も収録された
アルバムの方が人気が高かったのかも…?

そうそう!甲斐バンドがCMに起用されたのは
同じく候補に挙がっていた矢沢永吉さんが
すでに他のCMソングでメジャーになっておられ

原田真二さんは、デビューを飾られたトリプル・シングルの作詞を
松本隆さんが担当なさっていたことで
『作られたアイドル』視をされた方がいらしたからみたいです(苦笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いつの話?

2015-11-12 14:15:44 | 日記
そろそろ通常の?ブログに戻そうと
愛ろくツアー前のネタ帳(笑)を眺めながら
何を書くつもりだったのか思い出そうとしたんだけど(苦笑)

そのほとんどがひと月も寝かせた『今さらねぇ…』って話題(笑)
ですので、ガンガン読み飛ばして下さいね(笑)

まずは、甲斐さんのインタビューが掲載された女性誌に
『その振る舞いがボケを遠ざけてました』という
認知症になりにくいとされる項目

…よく笑う、おしゃべり、趣味は読書、カラオケ好き、おおらか
タバコをやめた、睡眠はたっぷり、老後は家族や仲間と…
などが挙げられていて、要はストレスを解消し
楽しく人と交わることで脳が活性化する
といった主旨のことが書かれてましたが

残念ながら、ボクは頑張れば(苦笑)
『おおらか』に当てはまるかなあ?って程度だし
奥さんは『読書』以外は全滅で、我が家はかなりヤバイかも…(汗)

甲斐さんは『カラオケ』じゃなくても『生』で歌われてるし(笑)
普段はあまり睡眠時間が長くないのかも知れないけど
時々『十何時間も寝た』とおっしゃってるし…(笑)

あっ!でも、石田伸也さんのツイッターによると
キネマ倶楽部のカーテンから登場されたことは
頑なに否定なさったそうで(笑)
奥さんは『ホントに記憶を消せるんだ!?』と爆笑(笑)

ともあれ、脳は使わないと活性化しないが
さりとて考え事をして眠らないのも…で、思い出したのが

『それを考えるとまた寝られなくなっちゃう(笑)』と
昭和の時代を風靡した『地下鉄はどこから入れるのか?』問題(笑)

奥さんは、当時のおせっかいな記事のおかげで(笑)
『路線が違っても、路線同士を繋ぐ路線が
相互乗り入れ駅の近くにあるので
ほとんどの地下鉄は地上の車両基地から入れられる』と
知ってしまってガッカリしたらしい(笑)

でも、神戸市営地下鉄の『海岸線』は『西神・山手線』とも
その乗り入れ先のJR線の駅とも繋がっておらず
公園の地下に巨大な車両基地があり
隣接する建物の中から吊り下げて入れるんだとか…

深夜にトレーラーで運ばれて来た車両を
1両ずつ線路に下ろして連結すると聞いて
是非見てみたいと思ったんだけど
開業時以外は、改修工事で1度しか
車両の出し入れはしていないそうだ(苦笑)

ただ、普段はレールや大型機材の出し入れや
アクション映画のロケに利用されているらしいです

それはさておき…新聞の『テレビやCMに関する質問』の欄に…
山サキ賢人さんが『やっぱ無理~!』と叫んでおられる(笑)
海底ポストは存在するのか?との投稿があったんですが

和歌山県すさみ町に実在していて
専用ハガキで投函すると、すさみ郵便局から発送されるようです

ダイバーなど潜れる方なら誰でも投函できるみたいで
CMでは、最後に『あまちゃん』に託されてますよね(笑)

ちなみに、ハガキの販売と回収は
ダイビングサービスの会社が担当しているんだとか…

世界一深い海底約10mに設置されたこの海中ポストは
ギネスにも登録されてるそうだけど

そもそもは、1999年の『南紀熊野体験博』の際に…って
甲斐さんがアコギのフリーライブをなさったイベントが
きっかけだったらしく、このCMを見るたびに
奥さんは遠い目をしておりました(笑)

ふた昔(笑)ほど前に奥さんを虜にしたドラマ『ツイン・ピークス』
その続編だかシーズン2だかの制作が決定して喜んだのも束の間…

前作の主要?登場人物の一人『丸太おばさん』役の
女優さんが亡くなられたそうで『ちょっと淋しい…』と奥さん

でも、今回のストーリーも出演者の名前もまだ公表されておらず
前作の何年後という設定かどうかも判らないんだとか…(苦笑)

もし、懐かしいキャストの方々が再登場なさるなら
ファン・ペルシ選手の『そっくりさん』が見られるかも…(笑)

まあ、奥さんが真夜中にドーナツやチェリーパイを
買いに行くことだけは間違いないんじゃないかと…(笑)

そうそう!松雪泰子さんが出演されている化粧品のCMで
このツイン・ピークスのテーマ曲が流れてるんですが
ちょっと不気味な感じがするのはボクだけでしょうか?(苦笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シツコイようですが…おまけ

2015-11-10 10:19:07 | 日記
以前【HERO】について書かせて頂いた際に
甲斐バンドをCMに起用された広告代理店の方は

広告主である時計メーカーの製品を売りたいのか?
それとも、甲斐バンドを世に知らしめたいのか?判断に悩むくらい(笑)
甲斐バンドが前面に押し出されている(笑)とご紹介したんですが

それは、楽曲提供やCM出演のみならず
販売店や一般客向けのリーフレットやカタログに
【HERO】の歌詞や楽譜はもちろん(笑)
時計の写真より、はるかに大きな(笑)
メンバーの写真とプロフィールが掲載されていたり

過去にリリースされているアルバムのジャケ写とキャプションには
『青春のまっただ中で、これだけは聴きたい』
という見出しがつけられていたり(笑)

少々長めの、どちらかと言えば
音楽雑誌の紹介記事に近いような文章が
アチコチにちりばめられていたりするからです(笑)

例えば…『常に新しい何かを求めるしたたかな奴
'79のヒーロー甲斐バンド』とのタイトルの下には

音楽をファッションのひとつとしてしまうほどの
シンガー・ソング・ライター達の激増の中で
ニューミュージックは次第に実体を失い
今や模索の時が始まっている

これからは詞のメッセージを伴ったロックこそが有望に思われる
そしてターニング・ポイントに立つ希望をはらんだグループ
それが甲斐バンドなのだ

アンチに止まらぬ、よりクリエイティブな活動は
80年代に向けて大きく飛躍しそうだ…と書かれているし(笑)

『ヒーロー。今、甲斐バンドのすべてを見ろ!!』では
トラボルタ、スタローン、ルーファス…
新しいタイプのヒーローが誕生してきた
みんなの仲間から生まれ出た奴だ

都会のジャングル、その中を
しなやかな筋肉を緊張させて疾走する若者達…
それがヒーロー。それが甲斐バンドなのだ…とか(笑)

『会場の全員が総立ちになるようなコンサートを
何回でも続けられるバンドでありたい…甲斐よしひろ』には

ステージからの熱いメッセージ。それに応える観客
興奮のボルテージは上がりっぱなし
これが甲斐バンドのコンサート

この楽しさ、連帯感を共有できるのが「青春」の特権だ
甲斐バンドのステージには
いつも新しい「何か」を期待させるものがある

この予感、ゾクゾクするスリリングさがたまらない
それは彼らの奥深いところに秘められたしたたかさのせいだ
しかし、したたかなるが故に
魅力は研ぎ澄まされて美しく輝くのではないだろうか

…という風に『タイトル』からして既に
『時計のカタログ』とは思えない(笑)文章が目白押しで(笑)

そもそも、カタログ自体に『'79のヒーロー甲斐バンド物語』やら
『KAIBAND STORY』って『タイトル』がついてるし…(笑)
って、甲斐バンド初のベストアルバムのタイトルがココに…!?(笑)

ともあれ、巨大な資本が投じられた一大プロジェクトに
甲斐さんがプレッシャーを感じられたのもむべなるかなと…(汗)

でも先日、奥さんが古い地図帳を引っ張り出した際に
ナゼか巻末に挟まれていた切り抜きが
女性誌に掲載されていたとおぼしき『時計』のカラー広告で(笑)

見開き2ページに渡り『ヒーローになる時、それは今』
『HERO』のロゴと10個の『腕時計』の写真

1ページ目には、甲斐バンドのステージ写真と
『青春は誰もが主役になれるチャンスと出逢うとき
駆け足で過ぎてゆく時間をしっかりつかまえて』というコピーが

2ページ目には、例によって(笑)
『ニューミュージックなる言葉の氾濫の中で
いま若者達が本当に求めているのは
詞のメッセージを伴ったロックではないだろうか…(中略)

彼らのステージから届く熱いメッセージに
観客はいつも新しい「何か」を感じ
甲斐バンドのメンバーと素敵な時間を共有する』との文章が…(笑)

ただ、その隣にやっと(笑)
『時計の広告』らしい文章が載っていたので、ご紹介します(笑)

『素敵な時間が多いこと
それが美しくなる秘訣だと思いませんか』というタイトルで…

『制服に似合うこと』
それがスクールガール(笑)の一番のおしゃれですね
ジョイフルは制服にぴったりのシンプルなデザインです

『いま、何時でしょうか』
たずねられて、ふりかえる
そんな一瞬から恋が始まるかもしれません(笑)
クオーツの正確さが特長のジョイフルは
恋のキューピットになることでしょう(笑)

『シンデレラにならないために…』
土曜の夜はディスコでフィーバー(笑)
おしゃれなドレスにもジョイフルは似合います
踊りに夢中になって、シンデレラのように
帰りの時間を忘れてしまわないように
あなたの腕のジョイフルで時々確かめましょう(笑)

…と、突っ込みドコロ満載(笑)なのはさておくとしても
『甲斐バンド推し(爆)』の文章に比べると
イマイチ?力が入ってないみたいに感じられるのは
ボクだけでしょうか?(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シツコイようですが…2

2015-11-08 11:04:34 | 日記
引き続き『そして音楽が始まる』によると…

【安奈】のレコーディングの際に
偶然、スタジオにいらしたという浜田省吾さんが
甲斐さんのギブソンでレコーディングに参加されたことについて

『スタジオに激励に来てくれるようなイージーな間柄ではなかった
彼がスタジオに来たのは何か別の理由があったんだろう』と甲斐さん

…って、甲斐さんと食事の約束をなさってたからじゃなかったっけ?(笑)

ともあれ、この番組中に当時のマルチテープで
浜田さんが弾かれたギターのカッティングの音色を聴かれたらしく

甲斐さんいわく…上手いね。ここは浜省だね
やっぱり、歌ってる人が弾くとギターも歌ってるんだよ
そこが違いだよね。素晴らしいね

このマルチテープと一緒に保存されていたレコーディング・シートに
漢字ではなく、カタカナで書かれている【アンナ】は
日本人の心に響くロックを作りたいという
甲斐さんの思いの象徴だったようで

『従来の標準語のアクセントにとらわれていると
メロディが自由に動けなくなる
だから、カタカナにしたんですよ

自由なアクセントで「アンナ~」と歌えるからね
それこそが、僕がガキの頃から
色々な音楽を聴いて来た結晶ですからね』と話されてます

でも、最終的にそのアクセントが『関西弁』になったのは
想定外でいらしたでしょうね(笑)

この番組の中で、松藤さんが甲斐さんについて…
『あの人の歌の基本は、メロディと詞じゃないんです
全身にリズムが刻まれているんです

声だけで言うと演歌なんですけど(笑)
でも、彼の中に流れているものが全く違うんで
ロックだと言わざるを得ない

メロディや詞を大切にして作られるのがポピュラー・ソングだとしたら
体内でリズムを刻む甲斐よしひろの音楽はロックなんです』

…とおっしゃってますが、甲斐さんご自身も
『レコードを聴く時に最初から歌詞を見ながら聴かないでしょ

まずビートがあって、そのビートが心地良いと感じて初めて
歌詞カードを開いて歌詞を見るってことでしょう』と…(笑)

それはさておき…リアルな男心をバラードで歌う【安奈】は
CMで『英雄』になれと呼びかけた【HERO】への
自らのアンチテーゼであったのかも知れない

…と書かれてるんだけど
実質的なアンチテーゼは『土佐の一本釣り(笑)』よろしく
『本当に俺たちを支持してくれる人たちを拾いあげた』
【漂泊者】だったんじゃないかと…(笑)

当時の【安奈】は、フォーキーなアレンジで
ステージでもアコギで演奏されていたらしく

一部のマスコミ報道に対して
甲斐さんが『生ギターで歌ってもロックはロックだ!』と
反論されたことがあったみたいですが
ミキシングに関しては『歌謡曲ミックス』にこだわられたようで

米田恵一さんによると…(ミキシングで)
とにかく歌を大きくしたい
歌がとにかくドーンと前にあり、オケが後ろにいる
ボーカルがかなり前に出て来るようにしたい
…と、ずっとおっしゃっていたんだとか…(笑)

さて、甲斐バンドが花園ラグビー場で
初のロック・コンサートを開催したのは
大阪府下の会場が手狭になったこともさりながら

『ロックは格闘技だ!』という甲斐さんの思いつき(笑)
…もとい、目新しいことをやらないとマスコミに取り上げて貰えない
当時のロックの立ち位置にも関わる要因があったそうだけど

萩原健太さんいわく…甲斐バンドは
誰もやったことのないことを随分やった

ただ、そこで見せるのは非常にベーシックなもの
変わった場所で変わった音楽をやられたら
ただの変わった人になっちゃう(笑)

ストレートな音楽をこういう場所でやると
こんなに輝くということを感覚的に見せてくれた

でもこの日、ステージ前にレールを敷いて
撮影をなさっていた井出情児さんによると…
不穏な気配を感じて、カメラから目を離すと
鉄柵がボーン!と宙を飛んでて

それがレールの上に落っこちて来て、動けなくなったんだけど
あれは凄かったよ。ゾッとしたよ
ヤバイ、何かが起こるって怖くなっちゃったね

もしも『日本のオルタモント』になっていたら
『せっかく自分たちが作ってきたロック・マーケットも含めて
ロックという音楽さえもなくなっていく訳ですからね』と甲斐さん

伝説の説教タイム(笑)の後、予定されていた曲ではなく
『安奈だったら大丈夫、安奈に任せよう』と
メンバーの皆さんに伝えられたという

井出さんいわく…『安奈という曲をやるよ』の一言で
それまで歌も聞こえないくらいだったのが、サーッと引いて…

みんな甲斐さんの顔を見てるんだけど
その顔を突き抜けてもっと向こうを見てる、そういう感じがあった

『ロックは、その歌の向こうに
そいつの生き方が透けて見えるのね
どこかの酒場で【安奈】がかかっていると
今でも自分の中で魂のゴングが鳴る』と甲斐さん

でも、30周年ツアーで『安奈はもうイイかな』とおっしゃって
スタッフの方々に叱られたんですよね(爆)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする