次のお寺さんに向かってタクシーは走った。そこに五重塔が見えた。連写撮影をしていれば小路の真正面に塔を捉えることができたろうに、シャッターのタイミングがチト早すぎた。塔の正体は法観寺八坂の塔。
「地球の歩き方」に、こんな写真が載っていた。清水寺の方からこんな感じで見えるのかな。飛鳥時代に聖徳太子が建てた日本最初の五重塔だと紹介していた。戦いや落雷で三度焼失、現在の塔は、室町将軍の足利義教によって1440年に再建され今日に至っているとのこと。
「御寺 泉涌寺」この御寺と呼ぶところがくせ者。鎌倉から幕末まで歴代天皇の葬儀を行った皇室の菩提寺であったことから「みてら」ともよばれる格式の高いお寺だと紹介されている。
大門を抜けたすぐそこ左側に「楊貴妃観音堂」
唐の時代の皇帝の妃・楊貴妃がモデルと伝わる楊貴妃観音像、これがこの寺院の目玉なのか。
世界三大美人と言われ、その絶世の美人がモデルとされる観音像が注目されているというのです。「美しくなりたい」「素敵な人に出会って結ばれたい」と願っているひとに特におすすめのパワースポットですって。
もちろん「撮影厳禁」るるぶの旅行記事の中から拝借しました。左右にはなんかごつい顔した仏様。彼らが楊貴妃を守っているのか。ところで三大美人とは誰⁇ ウィキペディアさんに聞いてみました。クレオパトラ、楊貴妃、小野小町ですって。これは日本人の目が見たもので、世界的には、小野小町ではなく、彼女を外し、ギリシャ神話に登場する「ヘレネー」が入っているとの(注)書きがありました。
こちらはお寺さんのホームページから頂いた写真です。
「下り参道」緩い坂道を歩くそこに仏殿が見えています。
仏殿は重要文化財、1668年四代将軍徳川家綱により再建された、創建当時の伽藍は応仁の乱でほとんど焼失、江戸期に整備、本尊は「運慶」作の「三世三尊佛」などと説明されている。
こんな所は撮影しても大丈夫でしょう。両陛下をはじめ宮様の御休所となるのが「玉座の間」と紹介。「御座所庭園」は明治17年に作庭されたとなどと書かれていた。
コンパクトにまとめられたお庭全体の紅葉はまだまだ感はありましたが、座して眺めているとほっと気の休まる時が過ごせるのでした。