晴れときどき風

ノンキな主婦が時に風に吹かれながら送る平凡な毎日。

「てのひらの迷路」読書中

2005年12月16日 14時24分13秒 | 趣味
一昨日 映画を見に行った際に、友人より一足先に出かけ久ーしぶりに本屋さんへ。
足早に通り行く人波を掻き分けながら 慌ただしく本選び。
いろいろ読みたいものはあったはずなのに、下調べを充分に行わなかったので迷う迷う
いつもの古本屋さんなら 気にせず何冊か買い込むとこですが、普通に単行本となると選択に必死です。

それで買ってきたものが 石田衣良さんの「てのひらの迷路」。
新聞などで書名は知っていたものの内容は「?」
実は 石田衣良 初体験なのです。
「池袋ウエストゲートパーク」「4TEEN フォーティーン」「うつくしい子ども」と 評価の高い作品を発表されている事は知っていました。
テレビでも よくお顔は拝見しております。 最近お疲れのようですが。
はじめての作家さんの本を読むときは ワクワクします。
そして、その最初の本との相性が悪いと もう2冊目はない。
そういう意味では ワクワク以上にドキドキかも。

で今 半分近くまで読み終わったところです。
結構 いい感じ~です。
手触りの違う短編が集められていますが、石田さんの人柄がよく滲み出ているように思います。
「ナンバーズ」も最愛のご母堂をなくされたときの様子が淡々と描かれていて好きな作品ですが、とりあえず1番気に入ったのは「旅する本」。
ファンタジー物で心が温かくなりました。 こうして私の心だけに染み入ってくる本に会えたら最高ですね。
「ひとりぼっちの世界」もご自身の体験を基に書かれているそうで・・・
テレビで拝見する石田さんは、とてもスマートで人当たりがよく的確な発言をされていますが、本当の心はそこには連れてきていないような感じがしていました。(勝手にそう感じていただけで ご本人が聞いたら怒るかも上の空でいると言う事ではありませんよ!)
「ひとりぼっちの世界」がどこまで真実に近いのか分かりませんが、なんとなく納得してしまいました。

こうして続きを読むのが楽しみな本が手元にあると言う事は とても幸せなことですね。大事に読まなくちゃ。