晴れときどき風

ノンキな主婦が時に風に吹かれながら送る平凡な毎日。

「ゆめつげ」読了。

2007年09月06日 11時26分59秒 | 趣味
昨日から台風の影響で変なお天気。
かと思ったら
気合の入った雨が振り出すと、窓も開けられず蒸し暑い

こんな日は本でも読んで過ごしましょう。

大沢在昌さんの長編を読んでいる途中なんだけど、注文してあった「ゆめつげ」が届いたらとりあえずそっちを読みたくなっちゃった。
すみません、大沢先生。

しゃばけシリーズで有名な畠中恵の「大江戸不思議騒動記」だそうで。

小さな神社の神官、弓月、信行兄弟。
のんびりやの兄に対してしっかり者の弟。よくある設定です。
この頼りない事この上ない弓月は、これまた頼りない「夢告」を行う事が出来ます。
それを見込まれて札差の子供探しを頼まれますが・・・。

江戸の末期を舞台にしたこの物語は子供探しを軸に、浪人共、神官、札差、それぞれの思惑を描いています。
そして、それぞれに利用されようとしている弓月の「夢告」。
これが非常に複雑で、「起こるかもしれない事柄」を複数みてしまい判断が付きかねたり、「夢告」をしようとしているわけではないのに、夢の中に引きずり込まれたりとなかなか思うようにいかない。
しかも「夢告」は大変体力を使う事で、弓月はぼろぼろに。
そして、最後の「夢」で大変なものを見てしまい、浪人、神官の思惑は・・・・。

弓月の人の良さが畠中さんの作品らしいですね。
しっかり者の信行も兄をフォローして、頼もしい。
ただ、本の中で弓月本人も「夢」をわけがわからなくなる。と言っていますが、たしかに分かりにくい。
特に展開上、起こっている事と、夢で見た事の順序が逆になっていたりするから、よけい分かりにくい。

とはいえ、やはり畠中作品、面白かったです。

追伸、「しゃばけ」、テレビドラマ化されるそうですね。身体がめっぽう弱い一太郎役がジャニーズの手越君とか。顔がぷっくりしてて、元気そうだけど大丈夫?
鳴家や屏風覗きはCGらしいけど、どうか私のイメージを壊さないでください。お願いします