晴れときどき風

ノンキな主婦が時に風に吹かれながら送る平凡な毎日。

酔いのせい。

2007年09月30日 20時00分02秒 | 日記
先日実家に遊びに行った時、父が「居酒屋に『四万十川の鮎の塩焼き』ってポスターが張ってあったから、食べに行こう。」と言い出しました。
夫が「いいですね。鮎好きだから。今度行きましょう。」と安請け合い。
帰ってきてから、「いいの?」と聞くと「忘れちゃうんじゃない?」なんて無責任な事を言っています。

それから3~4日して父から不自由な口で(父は脳出血で2度倒れているので後遺症が口にも出ています。)「鮎、忘れてへんやろな・・・。」と電話がありました。
「覚えてるよ。大丈夫。連絡するよ。」と言うとガチャンと切れました。

そして昨日、こちらから誘う形で居酒屋へ。と言っても、夫がその後予定があるので一時間半ほどしか飲めませんが。
父は店に入ったとたんキョロキョロして落ち着かない。
どうしたのかと思っていると「鮎の塩焼きのポスターがない・・・。」
どうやら、そのメニューは終了してしまったようで、父が申し訳なさそうにしています。
「鮎がなくても、楽しく飲めればいいじゃない。」
父「おお。おお。」

父は歯も悪いのでなかなか物が食べられませんが、それでも嬉しそうにして、何かもごもご喋っては母から「まわりがにぎやかだから、あんたが何喋ってるか全然わからへん。」などと言われて。

そして帰るときバス乗り場までの道を、足も弱っている父と腕を組みながら歩きます。
ふと、幼い頃手をつないだ事や、胡坐の足の間にすっぽり入って歌を歌った事はあるけど、腕を組むのは初めてだなあと思いました。
初めて腕を組むのが、父の体を支えるためなのか・・・。

バスに乗り込む父と母を見送ったら、何でだか涙がポロポロでて止まらなくなりました。
意味が不明ですわ。

そして家で一人で飲んで悪酔いしました。