晴れときどき風

ノンキな主婦が時に風に吹かれながら送る平凡な毎日。

「ホルモー六景」読了。その他。

2008年03月11日 18時52分41秒 | 趣味
私としては珍しく三冊を平行して読んでいました。
この間、近くの市民館祭りのバザーで古本を10冊ほど買ってきたもんで。

松本清張の「西郷札」を読んでいたのだけど(清張の作品を読むのは20年ぶりくらい。これは時代物なので敬遠してきたのね。短編集だけど案の定読みにくかった。感情を排したような報告文のような中に、武士の辛さが感じられます。なかでは「白梅の香」が良かったかな。)、本屋さんで「ホルモー六景」を見つけたらすぐ読みたくなって。

出かける時に単行本を持って歩くのは辛い。
さりとて「西郷札」は厚くて、お気に入りのブックカバーが掛けられない。
ので、内田康夫さんの「『横山大観』殺人事件」を持って出ました。
「殺人事件」好きなので、こちらも目が離せなくなり・・・。
そうそう。今月20日から出かける山陰旅行で、横山大観の絵をたくさん所蔵している「足立美術館」による予定。楽しみです~

三冊平行して読んでいたところへ、保険やさんが「ホームレス中学生」を貸してくれたので、これは早く返さなくてはと一気読み。
今まで疑問に思っていた「なぜ兄姉は田村を一人にしたのか?お母さんはどうしたのか?なぜお父さんを怨んでいないのか?」などがよくわかりました。
最後のお母さんの思い出の羅列にはやはり涙が出てしまった。弱いな。こういうの。

そして「横山大観」を読み終わり、なかなか捗らなかった「西郷札」が終わり、ゆっくりと残りの「ホルモー六景」を読みます。

万条目学さん、おもしろいよ。これ。
「ホルモー」に関係のある人たちのそれぞれの情景。
「鴨川ホルモー」のようにワクワク感や躍動感じゃなく、なんか胸がキュンとするような。
なかでも「ローマ風の休日」と「長持ちの恋」がね。なんかね。ツンとね。
特に「長持ちの恋」の「なべまる」と「おたま」の時空を超えた淡~い恋・・・。
なんだ。私もまだまだ乙女じゃん。

なかなか爽やかに読み終わりました。お薦めですよ。