晴れときどき風

ノンキな主婦が時に風に吹かれながら送る平凡な毎日。

岡嶋二人「99%の誘拐」読みました。

2006年03月12日 13時18分02秒 | 趣味
寝込むほどでもない風邪は、その日によって調子が変わるけど、確実に快方に向かっています。
もう、ほとんど治ったような、まだ少しどこかの調子が戻っていないような、微妙な感じ。

編み物を再開。
新しい毛糸玉を使おうと玉の中に指を突っ込んで糸の端を探します。
それがなかなか見つからない。
そうしているうちに玉の中の毛糸がゴソッと出てしまいました。
その中に端っこを探すけどみつからない。そして探しているうちにあらかた飛び出していた毛糸がもつれてしまった。
そこにニャンコがじゃれてきて、ワンコも参戦。
あっと言う間に毛糸全部がモジャモジャともつれた・・・
やっと糸端をみつけ、すべてのもつれをほどき、玉にするのに一時間半かかりました。
小さな達成感は確かにありましたが、もう編み物をする気は完全に失せました。

それで読書。
岡嶋二人「99%の誘拐」1989年吉川英治文学新人賞受賞作だそうです。
20年前に誘拐の被害者になった5才の男の子。その身代金を払うため自分の会社の再建資金を投げ出し、息子を救い出したものの、大手の会社に自社が吸収されその会社に貢献し癌で亡くなった父親。
そして男の子は成人し誘拐事件の真相を知り、同じ方法で復讐をする。
1988年に書かれたものだけど、コンピュータなどのハイテクを駆使しての誘拐。
今私が呼んでも理解できない言葉も多い。(機械オンチだから当たり前だけど。
犯人は何の痕跡も残さず自分一人で誘拐を成功させる。

しょっちゅうパソコンの不具合に困らされている私には、こんな機械頼りの計画が成功するとは思えませんが、実際可能かどうかは別として、強い意思で計画を冷静に進めていく主人公に肩入れし、スピード感溢れるストーリーにぐいぐいと引き込まれました。

20年前が主人公が誘拐された時、彼の父親は息子を助けようと必死に動き、それでも常に動揺し、気も狂わんばかりに息子の身を案じます。その描写は痛々しいほど。
そして復讐の誘拐を果たす主人公の心はあまり見えない。
綿密に練られた計画。誰を前にしても動揺せず、心の奥など読者にも見せない。
最後に20年前誘拐に加担した父親の片腕だった男と対峙する場面でも、彼は心の内を何も語りません。
唯一、彼の心の言葉らしきものといえば、彼が誘拐した少年を解放する時少年に向かって発せられた言葉だろうか。
―いいえ、許してはいけません。あなたはひどいことをされたのですから、絶対に私を許してはいけません。

解説で西澤保彦氏は主人公は「ひりひりした火傷のような感触の孤独を背負っていはしまいか。」と書いています。
決して許すことをしなかった少年は火傷のような孤独感を背負ってこれからも生きていくのだとしたら悲しい。

石田衣良「波のうえの魔術師」

2006年03月09日 11時31分30秒 | 趣味
昨日から風邪気味です。二日続けて良く眠れなかった。
目の奥と鼻の奥で熱くドロリとしたものがゆっくり渦を巻いている感じ。
症状は微熱、身体のだるさ、なぜか両腕の上腕が痛い。

それでも愛犬の散歩はかかせない。
「ワンコとお散歩に行くのが夢だったじゃない。今日もその夢が叶うんだから・・・」と気分を盛り立てて出かけるも、そんなエセ気分はものの5分と持たない。
植え込みに鼻先を突っ込み動こうとしなかったり、急に走り出したりするワンコがだんだん憎らしくなってきます。
本当に嬉しそうなワンコを見ていると、お散歩のショートカットも出来ず いつもどうり1時間コース頑張りました。

さて何をする気も起こらないけれど、寝込むほどでもない。
でれぇーとしながら、とりあえず買ってあった本をパラパラと開いてみます。
石田衣良の「波のうえの魔術師」
冒頭を読んで、え?この本 石田衣良だよね?と表紙を確認。
私はまだ石田衣良初心者。
前回読んだ「4TEEN」と肌触りが全然違っていて戸惑います。

「波のうえの魔術師」は就職浪人中の何の目的も持たない青年が、株の裏の世界で暗躍する老人に見込まれ、マーケットの世界にのめり込んで行く話。
この中には バブル崩壊直前に大銀行と大手生保に身ぐるみはがされた人たちが出てくるけれど、その恨みや憎しみがめらめらとは描かれてはいない。
主人公の青年の中で生まれる怒りや恋心も淡々としか描かれない。
焦点を主人公の成長に絞っているからでしょう。
それでも、「融資つき変額保険」の非常さは私の頭の中にも怒りを生み出します。
結局、青年は証券取引法違反で逮捕され実刑になりますが、彼をマーケットに誘いこんだ老人のように株の波のうえを泳いでいくことになるのでしょう。

私には別世界のお話。用語もよくわからなかった。
けれどやはり石田さんはこういう話をかいても瑞々しい爽やかさを感じさせます。
私はやはり、お金を右から左に動かすだけで富を得るということに抵抗を感じます。ゲームのよう。

自分は、身の丈に合った生活をしていこうと思いました。

最悪の季節到来

2006年03月07日 12時37分03秒 | 日記
ついに始まりましたなあ。
本格的に。
春の風物詩「花粉症」

例年より始まりは遅かったようですが、きちんとやって来ました。
前触れはちょいと前から。
朝起きると鼻がぐずぐず。
そして今朝は・・・
鼻水ダラダラ。鼻むずむず!目も軽く痒い。そしてくしゃみ。
典型的な「杉花粉症」。
前もって用意していた薬を飲んでとりあえず治まりました。

これがひどくなると病院のお薬では間に合わない。(というか病院でもらう強い薬が私に合わなくて、体がフルフルしちゃうんです。)
市販の強いお薬のお世話になります。
でも、これノドがすごく乾くんだよね~。

我が家は全員アレルギー性鼻炎ありです。
私は「杉花粉」だけなので軽いほう。
夫と次男は三種類くらいの花粉にアレルギーがあるらしく、2月くらいから6月くらいまでと秋に 「クシュンクシュン」
長男にいたっては、いろんな花粉+ハウスダストで一年中苦しんでいます。
我が家の人間がハウスダストでアレルギーなんて、よくここまで生きてきたなあ。
私なんてハウスダストがないとアレルギーを起こすのではないかと思うくらいなのに。
(自慢じゃないがお掃除嫌いの私ですから、埃にはことかかない我が家です。  イバッテルバアイジャナイ・・・)

これからしばらくの間、これだけの鼻水はどこで製造されているの?などと大量のティッシュを消費しながら考え、鼻をもぎ取ってしまいたい衝動にかられながら過ごすのでしょう。
ああ、この間だけ冬眠ならぬ春眠をしてやり過ごしたい

不器用&いい加減な私に編み物は無理?

2006年03月06日 20時58分46秒 | 趣味
ここ数日、買ってきた本も読まず、ベストを編んでいました。
頑張ってほとんど前身ごろ完成。
そして今日編み物の先生の元へ。
ダメだしされました。

言われてよく見れば、私の編み目は右へ左へ踊っているよう。
先生のようにまっすぐに伸びていない。
デザイン的にはほとんどメリヤス編みで七本ほど裏編みで縦にラインを入れています。
だから余計に不揃いな編み目が目立つのです。

先生「これは編みなおしましょう。」
私「え、でも、これでも結構頑張ったんで・・・」
先生「これではご近所やおうちの中では着られても、お友達たちに見せられませんよ。」
私「いいんです。門外不出にします。家の中だけで着ます
先生「このくらいすぐですよ。ほどくのを嫌がってると編み物なんてできませんよ。それとも私がここまで編んでさしあげましょうか?」

ここまで言われては編みなおさないわけにはいきません。
泣く泣くほどきます。
どうやら、私の裏編みの編み方に問題があるようで、一段ごとに目が踊ってる。
綺麗に目が揃う編み方を教わります。
これって、辛い。
長年編みなれていた編み方を変えるわけだから、とても編んでいて不自然&時間がかかる。
なんだか泣きたくなってくる・・・

3時間ほどもかかってまだ20段ほどしか編めていません。
ああ、なんで編み物をやりたいなんて思っちゃったんだろう!

「梅見」のはずが・・・

2006年03月05日 14時20分24秒 | 日記
お休みの日は私より2時間ほど早く起きる夫。
日課のお散歩から帰るなり「暖かくていい天気だよ。梅も咲いてるし、府中郷土の森にでも梅見に行こう」と言い出し、早速おにぎりを用意しだしました。
起きぬけの私「ふぁ~い・・・。」

それでも、準備に手間取り10時頃起きてきた次男とワンコも車に詰め込み出発。
やっぱり駐車場は長蛇の列。
500mほども離れた臨時駐車場に車を置き、いざ行かん!
張り切っていると、駐車場の誘導のおじさん「犬は郷土の森、入れないよ。」
ええぇーー!!
なんじゃそれ。。。

しかたなく、脇を流れる多摩川の遊歩道をお散歩することに。
お天気がいいので ここも人がたくさん。
サイクリングロードでもあるので、ワンコのお散歩にはちと危ない。
堤防から河川敷へ。残念ながら蕾も膨らんでいない桜の木はたくさんあるけれど、梅は一本もなし。
ワンコはおお張り切り。

少し広い場所でお弁当をひろげます。
ここからは私の通った中学校や利用していた駅周辺がよく見える。
発展したよなあ・・と感慨深いものがありました。

夫がゆっくりとビールなど楽しんでいる間、次男とフリスビー。
これって結構難しいね。
次男が一生懸命教えてくれるけど、最後まで上手くならず。

そうして、臨時駐車場に一本だけ植えられていた梅をめで、早々に帰宅。
間近に梅見られてよかったね。お父さん。

「七匹の子豚」

2006年03月03日 15時03分01秒 | その他
ちょっと野暮用で高幡不動へ。
お昼ごはん「七匹の子豚」でラーメン。

おいしいと言う噂は聞いていました。
私は「ゆず塩香り塩ラーメン」。ゆずの香りがほのかにして いい感じ。
次男は「味玉とろーりのりしょうゆラーメン」。

噂どおり美味しかった
麺も太からず細からず私の好きな少し固め。
スープは塩ラーメンの方はちょっぴり濃かったかな。
しょうゆの方がマイルドでした。
チャーシューは軽く焼いてあって、これ美味しい
ラーメン屋さんに入って、素直に美味しいと思えたのは久しぶりでした。
とんこつは、匂いがきつくてお店に入った途端「あ、こりゃダメだ」と思うところもあるのですが、ここは全然臭みがなく、透明のスープ。とてもあっさりとしていてナイスでした。
ご馳走様

ずいぶんと昔、調布の駅近くに「えぞ一番(?)」というお店があって、店内のガラス張りのブースの中でラーメンを作っているのが見れました。
そこのラーメンが美味しくてとても好きでした。
今でも時々思い出す。 また食べたいなあ・・・。

そしてついでに高幡不動尊へ。
今年に入って三回目。
一体 何をそんなにお願いすることがあるんだっー?

編み物 またまたチャレンジ!

2006年03月01日 19時17分38秒 | 趣味
眼帯が先週の日曜にやっととれ、そろそろと普通の生活を取り戻しつつあります。
両目で物がみれる幸せ~

と言うことで、編み物再開!
私の拙い手編み帽子を気に入ってくれる友達たちがいて、二個注文を受けました。(もちろん タダでですよ。
同じデザイン、同じサイズで・・・
これが難しい! なんせ行き当たりばったりで編んでるもんで。
その上、買ってきた水色の毛糸の太さが違うのでゲージが違う。
編みあがってみたら少しサイズが大きくなってしまった
私なら大丈夫だけど、頭の小さい彼女達にはちょっと合わなそう。
でも、この色 私好き。うふ私のにしちゃおう

まだ私の腕では人様に差し上げようなんておこがましいってもんだよね。

なので、友達の帽子は後回しにして、先日編み物の先生(こちらは地元のお友達のお母様)と相談して決めたベストにチャレンジしてみることにしました!!
袖も襟ぐりも直線で編めて初心者向きということで、先生のお勧めです。
けれど、本にはアフガン編みで乗っているので棒編みにアレンジ。
ゲージをとって計算して、メリヤス編みだけでは淋しいということで、何本か裏編みを入れることに。

二段目まで編んで模様が左右対称にならず(つまり計算違い)で3度もほどきました。
さて、どうなりますやら・・・。