衣替えを兼ねてタンスの整理をした。
物はなるべく少なくて良い。
断舎離をしようと思ったが、度々断舎離をして来たので、
もうタンスの衣類は捨てるものが無かった。
かくなる上は和ダンスの着物。
着物はほとんど着ることが無い。
要らないものがあったら、この際、何か使い道を考えてみよう。
そう思いながら一つ一つ点検。
しかし、着物も帯も高い買い物。
着はしないのだが、もったいなくてリメイクする勇気もでない。
母が妹の為に作り、妹が要らないと言ったとのことで、私が貰った大島紬がある。
私も一度も着ず、仕付け糸が付いたまま。
高価な値札が付いていた。
これを買ってくれるところは無いだろうかとふと思いついてネットで検索。
「大島紬買取」というところを見つけて電話してみた。
相手の人はきちんと応対してくれ、いろいろ質問してくれた。
そして「大島紬も反物だったら幾分高く買いとれます。
しかし、仕立てたのは、もう価値がほとんどありません。
着物は仕立てるともうその時点で買い取りの価値が無くなるんです。
それでも身長が高い人のだったら、幾分価値があります。(短く仕立て直されるので・・・)
あまり背が高くない人のは価値がありません。
それに大島紬にも流行があって、その柄は今はもう人気がありません。
買い取りも数千円くらいにしかならないと思います。
どなたかに差しあげたらどうですか?」との事だった。
母が大枚はたいて買ったものを、こんな値段では手放せない。
そう簡単に知らない人にあげることもできない。
全ての着物、一旦出したが、皆、また和ダンスの中に逆戻り。
ああ、結局、なにも変化なし。
娘も着物に全く関心が無いので、残しておいても、却って困るだろうな。
さりとて、簡単には、決断が付かない。