豊後大野市三重町上田原地区の御手洗神社の『湯立神楽』を観に行った。
この祭りは3年に1度行われる県指定の無形民族文化財になっている祭り。
以前、写真仲間が撮った写真を見て一度私も行ってみたいと思っていた。
夕方4時半ごろ到着。運良く最前列に座ることができた。
最前列はみんなカメラを持った人ばかり。
私の隣の女性は熊本から来て、午後1時からここにいるとの事。
大釜に水を入れ太陽光からおこした火で湯を沸かすところから
ずっと見ているのだという。
午後5時からいよいよ本格的湯立神楽の始まり。
荒神が舞を舞い始める。
私が座っているところあたりは
荒神がかまどのおきを蹴散らすので
服が燃えたり火傷する恐れもあるとの事。
逃げ出せる準備をしつつ撮影。
荒神の舞は荒々しくとても刺激的。
竈のおきを外に出して広げた中に飛び込んで蹴散らす。
火の粉が飛び散る。舞いあがる。
私の足元にも火の粉がかなり飛んで来た。
夢中になってシャッターを押す。
(1枚まあまあかなと思えるものが撮れていた)
お面をかぶって踊り続ける荒神様。しかも火の中に飛び込み
蹴散らす。火傷は大丈夫か?熱中症は大丈夫か?と気になる。
退場する時はもうフラフラになり両脇を抱えられるようにして
退場して行った。拍手喝采。何たる熱演。
次に湯立。
二つの大釜のお湯を竹の棒でかき混ぜる。
見る見る湯気が立ち込める。
その湯気を手ですくって神様に供える。
えっ!見間違い?と思うほどの光景。
煮えたぎっている大釜の中に手を入れお湯をすくったのだ。
さぞ熱かろう。普通なら大火傷するところだ。
この日の為に皆さん、修行をされているのだそうだ。
次は湯かぶり。白装束の人二人が踊りながら笹の葉をお湯につけ
熱湯をかぶる。
(頭からザブッとかぶる場面あり)
そして裸足でまだ赤く燃えているおきを蹴散らし、最後は
先ほどまで湯気がもうもうと立っていた大釜の中に座って合掌。
こんな荒々しいお祭りを見るのは初めて。
興奮し拍手拍手また拍手。惜しみない拍手。
皆さん、ご苦労様でした。素晴らしかったです。よく頑張りましたねと
言わずにはいられないほど、観客大興奮のお祭りだった。
写真はまずまずかな?と思えるものが2枚あった。(非公開)
今度の写真教室に持って行って先生の批評を仰ごう。
とても見応えのあるお祭りだった。
五穀豊穣、無病息災を願う祭り。
行って良かった。