あざみの気まぐれ日記

備忘録のつもりで書いています。

思い込み

2016年12月12日 | 読書

 

『村上春樹』の本は『難しい』というイメージをずっと持っていた。

『ノルウェイの森』が刊行された時、買うのは買ったが読み上げることなく

その本は本棚に眠り、そして、断捨離の洗礼を受けた。

 

この秋、『村上春樹』の『風の歌を聴け』を読んで驚いた。

『難しい』どころか読みやすかった。親しみを感じた。

それで、もう少し『村上春樹』の作品を読んでみたくなり

ネットで古本を探し注文した。

文庫本が届いた。『ノルウェイの森』全2巻 完結セット 

つまり2冊で212円。配送料257円。合計469円。

 

読み始めたら、私が抱いていたイメージとは全く違っていた。

私の青春時代と同じ時代背景。

『ダッフルコート』『卒業』『スカボロフェア』・・・

なつかしい。

私の青春をこの本の中から垣間見ることができ

当時の自分と重ね合わせながら読み進めることができた。

(※まだ上巻を読み上げたばかり)

 

この本には何も難しい事は書かれていなかった。

どうしてあの時、あの単行本を読み上げることができなかったのだろう?

どうして『村上春樹』の本は『難しい』と思ったのだろう?

不思議。

 

思い込みで食わず嫌いで通り過ごしているものが

他にもいろいろあるのではないだろうかと

今回の事で思ったりしている。

 

『ノルウェイの森』下巻はどういうことが書かれているのだろう。

『村上春樹』の本に対するマイナスイメージがとれたので

そしてその魅力が少しわかり始めたので、

きっと読み上げるのに苦労はないと思う。