『村上春樹』の本は『難しい』というイメージをずっと持っていた。
『ノルウェイの森』が刊行された時、買うのは買ったが読み上げることなく
その本は本棚に眠り、そして、断捨離の洗礼を受けた。
この秋、『村上春樹』の『風の歌を聴け』を読んで驚いた。
『難しい』どころか読みやすかった。親しみを感じた。
それで、もう少し『村上春樹』の作品を読んでみたくなり
ネットで古本を探し注文した。
文庫本が届いた。『ノルウェイの森』全2巻 完結セット
つまり2冊で212円。配送料257円。合計469円。
読み始めたら、私が抱いていたイメージとは全く違っていた。
私の青春時代と同じ時代背景。
『ダッフルコート』『卒業』『スカボロフェア』・・・
なつかしい。
私の青春をこの本の中から垣間見ることができ
当時の自分と重ね合わせながら読み進めることができた。
(※まだ上巻を読み上げたばかり)
この本には何も難しい事は書かれていなかった。
どうしてあの時、あの単行本を読み上げることができなかったのだろう?
どうして『村上春樹』の本は『難しい』と思ったのだろう?
不思議。
思い込みで食わず嫌いで通り過ごしているものが
他にもいろいろあるのではないだろうかと
今回の事で思ったりしている。
『ノルウェイの森』下巻はどういうことが書かれているのだろう。
『村上春樹』の本に対するマイナスイメージがとれたので
そしてその魅力が少しわかり始めたので、
きっと読み上げるのに苦労はないと思う。