鈴木の「窓に西陽が激しく当たる部屋」melow

メジャーとマイナーの漂流者・鈴木。
常に両極を嗜好するわたくしの徒然ブロ&グー。

師走ディープ・#3

2007年12月25日 | 【アート・アート・アート】
【22日19:00】

鳥肌実
「全国時局講演会」於:九段会館


言っておくが、鳥肌さんはお笑いだ。
創価学会や左むきのかたがたにあれやこれや発言しては、国粋主義者としての確固たる意志を演説しまくる。

言っておくがこれは全てネタである。
ちなみに事務所名は「ことり事務所」である。


講演会のチラシに映る姿は
頭部がヒトラー
にしか見えず、スーツに記された数々の国粋メッセージを見るにつけ、身の安全さえも案じてしまう危うさを感じる鳥肌実。
鈴木もこの日初めて見るまで、その危うい面しか知らなかった。

ことり事務所には、やはりプチ抗議に訪れる方もいるらしいのだが、
スーツにこんな漢字をずらずら書いてて本気なわけがないでしょう
とのことだ。

凄く納得。そりゃそうだ。
彼は徹底的にぶれのない、完成されたお笑いだ。

グッズもなかなかに魅力的なラインナップだった。是非新作のワークシャツなど着て、街を闊歩したいものだ。
そんなことしたら注目のまと間違いなしだが、若干の険もはらんでおりヒヤヒヤするのも確か(笑)

写真は会場の九段会館入り口に物々しく停められている演説車。

※車体横にはばばんばばんと漢字入り乱れる言葉が印字されている!

一緒に行った劇団ともだちからKからの海外土産をぶらさげ、黒いコートでさわやかに笑ウ鈴木は、初めて見る鳥肌実の会場に入る前だが、すでに大興奮の状態であります。

わたしもジャージはミズノに決めようかな(国粋主義)とか思った。影響が早い。

講演会は講演だけじゃなく、あれこれ手法をこらしており、これが本気で面白い!
人に教えたくないくらいツボだったので…かかない!
濃い・かっこいい・危険・爆笑

の繰り返しだ。

ひとつ言えるのは、鳥肌実かっこいい!と胸揺さぶられた真実のみ…。

ロリータ男爵に鳥肌実。

揚げフォアグラのカレーグラタン(架空)
ばりに濃い1日が、笑いと興奮で終わった。

たのしかった!


師走ディープ・#2

2007年12月24日 | 【アート・アート・アート】
【22日14:00】

ロリータ男爵/「犬ストーン」
於・麻布die pratze
※写真はdie pratzeと東京タワー
麻布die pratzeは月末で劇場の営業を終了するのです。


ロリータ男爵さんの本公演を見るのはかろうじて二回目。

去年、大阪の演劇フェスに出演したのをきっかけに、公演の案内を頂くなどプチ交流させてもらっている。

はっきり言って万人受けする劇団ではない。が、そもそも万人受けすることを目指してないからそれでいいのだ。
しかも「コアなファン」が確実にいらっしゃったりするし、おのおのの方の活躍もめざましく、なんていうか…いい感じですよね。

やっぱり作品の完成度がいいし、役者さんやスタッフの方のモチベーションの高さが所以なんだろな。
おおっと月並みなコメント失礼しますね。

今回はロリータ男爵さんの初演演目「犬ストーン」の再々演。
演出に他劇団の方を迎えておりまして、はげしく破天荒な演出が繰り広げられ、私の年末は一気に炎上しました。

「激しい何かが必ずおこる」

とは分かっていたものの、予想を大いに上回るサプライズの数々に脳内もいろんな意味で炎上。

このアウトサイドぶりと、奇抜さにうけた衝撃記憶をさかのぼってみると…

映画「魔界転生」で、お城が真っ二つに割れるシーン以来かもしれない(推定)


とにかく、考えられる全ての「うわぁ~」対象を随所に配置した舞台でありました。

え~
まだ公演中だから詳しくは書きましぇんが、鈴木は寒くて着てたコートの随所に水分のシミができました。
寒いからって脱がなかった私の事故責任です。

上から降りかかってくるそういった水分などに、これから見に行かれる方は万全の体制で望むようにしましょうね。

個人的には前回の「放免エスケープ」の方が好みでしたが、今回グッときたのは大佐藤崇さん。
いっちゃってるオンステージがいまだに頭から離れません。

さて、昼まっからそんなディープ観劇しちゃった鈴木が向かうのは九段下の九段会館…

濃い1日の後半へ続く!



師走ディープ・#1

2007年12月23日 | 【アート・アート・アート】
舞台の公演が終わると、稽古にどっぷりだった云ヶ月分の娯楽を取りもどすべく体が動く。

タイミング的にクリスマスだから、え?パーティー?それとも鍋?もしかして年越しライブ?え、ハッスル?
…とツッコミ頂くかもしれないが違います。

今年の師走は凄く濃い予定が満載。

そして…
その皮切りは本日22日なのでありました!ぱんぱかぱーん♪

名前を知っている方ならば、
…なんでそれみにいくの?
…しかもどうやったらそれとそれ同じ日にみにいける?!
と驚愕の声もあがろう。
自分でも過去に前例がないスケジュールにびっくりだ。


◆本日のスケジュール

【昼】
ロリータ男爵
「犬ストーン」
於・麻布die pratze
【夜】
鳥肌実
「全国時局講演会」
於・九段会館


感想は別途アップ!
いま言えることは…
マイナーでアウトサイドでも、輝ける場はあるっ!てことだけだな。


続く

「朧の森に棲む鬼」がすごい!

2007年01月11日 | 【アート・アート・アート】
新年初観劇。
先日、新橋演舞場へ
「朧の森に棲む鬼」
という舞台を観に行ってきた。
劇団☆新感線のいのうえひでのりさんが演出する「いのうえ歌舞伎」シリーズで、主演は市川染五郎。
正直、舞台開幕「ホントに直後」から、自分でも「エッ?」と思うくらい舞台に引き込まれた。
それは舞台装置の幽玄さが個人的に好みだったことや、もちろん役者陣の迫力にひきこまれたのもある。
だがそれよりもなによりも、つかみがオッケーだったことが舞台に釘付けになった一発めのきっかけであった。
そのつかみというのはこちら。
1・舞台に雨がざんざん降っていた
2・さらに後方では滝が流れ落ちていた
それに加えて最終的には舞台に河がザーッ!と延々流れていたのだから、これはビックリであろう!
ま、そういった驚きも含め、鈴木の最終的な感想は
「見応えありすぎ」
であった。次の回にでも行きたい!と平常心で思うのだからすごいことだ。
是非みにいってください!

さて☆
この私が珍しく人に対して
「いこうYO!」
とモーレツ・ア太郎な勢いで誘い、レディースデーの映画鑑賞代なんと13本分の金額を投資してまでチケットを入手したかったそもそもの理由。
阿部サダヲが見たかったのである。
名前から(勝手に)受けるプチアングラなイメージに加え、あの「突き抜けて妙」な演技。
テレビよりも絶対に本領発揮しているはずの舞台で、その姿を観てみたかったのだ。
余談だが鈴木、ギャップにめっぽう弱い人間である。
グループ魂のメンバーとしてもかなりはっちゃけている阿部さんは、ご存じの通り普段はいいお兄さんで、どっちかと言えば控え目な人種のよう。
まさにギャップ種ギャッパー属ギャップ目(順番バラバラ)の鈴木にとって、俳優の枠を超えてグッとくる人なのだ。

…好きだーッ!!!
……ハッ!!!

すみません取り乱しました。

まあともかく阿部サダヲという役者さんは鈴木の中で「見て消化しないと気持ち悪い」対象なのであった。
そんな思いを胸に、ついでに気になる古田新太さんも出るというのでワクワクも止まらぬままみに行った訳だが…結果、見終わった後もお胸が高鳴ってしかたない。古田さんも舞台で見たら異様にかっこよかったし、当日までノーマークだった染さまも相当な格好良さであった。
見て少しは消化するはずだった阿部さんに対しては、消化のショの字もできずに終わった。ネタばれだから選んで読んで頂きたいが、阿部さん演じる「キンタ」はうでっぷしが強く、いつも信頼している兄貴分と一緒にいたがあろうことか裏切られて失明する。失明してからの座頭市を思わせる阿部さんの演技たるや、筆舌に尽くしがたく、壮絶なオーラを発していたよ。

一緒に行った友人Rの、感激後言った言葉はズバリビンゴである→
「阿部サダヲのほかの舞台全部観たい!」
プラスアルファ、劇団☆新感線の舞台の過去のDVDから観たいと思いました!!