鈴木の「窓に西陽が激しく当たる部屋」melow

メジャーとマイナーの漂流者・鈴木。
常に両極を嗜好するわたくしの徒然ブロ&グー。

エアスキー2007

2007年02月17日 | 【鈴木の部屋】
エアスキー。
世界大会で日本人が優勝したあの「エアギター」がきっかけとなり、ちまたに
「エアなんちゃら」
が定着し始めて久しい。
ここに来て「エアスキー」というものが生まれたらしい話を聞いたが、先程初めてそれを実践する姿を深夜のTVで見ることが出来た。

ドッ!!
っと笑う事もないがなんていうかコンスタントに肩を震わせ
クッククック…!

と笑ってしまうあたり、確かにエアギターに次ぐに相応しいジャンルのようにお見受けする。
さてこちらは金曜深夜テレビ朝日、鈴木のリラクゼーション番組のひとつ
「虎の門」
のワンコーナーの映像である。
コーナー名はその名も「エアスキー2007」。
参加チームは三組で、次長課長・ペナルティ・バッファロー吾郎。
ともに相方同士が「スキーヤー」と「雪」を担当し、それぞろ黒と白の全身タイツに身を包み、フリースタイルとモーグルをプレイ!
結果、意外と動きがスローに終始した次課長と、ぎっくりごしの「雪」担当を抱えたバッファロー吾郎を抑え、見事な演技を披露したペナルティが優勝した!
ちなみに二位は次長課長。
なかなかに納得の行く順位だったが、スキーヤーの見事な動きの再現に始まり、雪(スキーヤーを影となり持ち上げたりする縁の下担当・だがかなりめだつ)の見事な気配の消しぶりに、ペナルティの78点は納得であったよ。
それにしても白の全身タイツをまとってるにもかかわらず、「かっこいいような気にさせる」次課長・井上には天性すら感じる。
バカだが、ネタを考える才能と、あの母性をくすぐるビジュアルに関しては個人的に感服であります!


「ボイ曲」を歌おう!

2007年02月15日 | 【ミュージック】
イギリスのTVドラマ「シャーロック・ホームズの冒険」。
NHKで毎週見ていた鈴木は、あれから十数年たった今でもそのテーマソングを詳細に歌うことができる。
ちなみにこのテーマソングはインストゥルメンタル。
鈴木が言う「歌える」とは、「はなうたで」という意味である。
今回はこの「はなうた」について、3段階に分類してみたので説明しよう。
[注意]
読んでどうなるわけでもないので暇な方だけお読みください。

一般的にはなうたとは、…古い例えがでてきてしまったのでそのまま書くと…
かのお色気漫画
「まいっちんぐマチコ先生」
にて、教師・麻衣マチ子がおフロで必ず歌っていた
「フンフン~♪フフフン~♪」
のことを指すと思う。
が、冒頭で鈴木が述べた「はなうた」と言うのはこのことではない。
この
「フンフン~♪フフフン~♪」
という鼻歌は、何かしながらついついでてしまう、至ってパーソナルなレベルのもので、歌うこととはかけ離れているタイプのものである。(レベル1)

次に、歌うという要素がややアップしたはなうたとして、
「ラララ~」
が挙げられる。
これは単純にメロディーを追うのには最適なタイプである。(レベル2)

が、鈴木が言うはなうたは、これでもない。
これはもう「はなうた」ではないのかもしれないが、その曲を奏でる音に「大ざっぱに近い」擬音を駆使するタイプのはなうたである。
重要なのは「大ざっぱ」ってところ。
ケント・フリック(これまた古い例え)のヘリコプターのようにリアルじゃなく、かといって「ラララ~」のように一辺倒ではない。
メロディーラインに加えて、聞こえてるほか全ての音を擬音でひっきりなしに「歌う」。その際、限られた擬音のなかで、いかにその音に似た擬音をあてがっていくか…良い耳と、ちょっとしたスキルが必要だ。
言うなれば
「全パーツボイパ」
みたいな感じか?
いやいや、パーカッションでなく曲なのだから「ボイ曲」とでも名付けよう。
ま、このボイ曲っていうのは少なからず誰しも使ったことがあるはずで、例えば
「チャラリラ」
「テケテケ」
「チキチキ」
等の擬音という擬音を使い回し歌うタイプ。(レベル3)

人により音の記憶がまちまちなため、その擬音選びから最終的なクオリティに至るまで、グッと差が出るのも、このレベル3「ボイ曲」の醍醐味だ。
強弱の付け具合によってはなかなかに表現力(再現力)も問われるこのタイプ・スリー…!
私が言う「はなうた」とはまさにこのボイ曲であり、鈴木はそれを歌うことにかけてはかなりの上級者だと自負している。
しかもフルコーラス歌うとなればなかなかのボイ曲シンガーであろう?
ん?
(返事のしようがないか)

ちなみに鈴木の昔の「持ちボイ曲」の代表作は、大河ドラマ「独眼流政宗」のオープニングテーマが挙げられる。あのオープニングは、はっきる言ってしびれる。
当時はオープニングの映像の一部、渡辺謙が愛馬にまたがりスモークから出てくる劇的にカッコイイシーンを再現しながら、ボイっとしたものだが…今となっては忘れてしまった。大河ドラマの歴代テーマソングアルバムが欲しい…!
ちなみにボイ曲を満喫するためには、できるだけインストで、できればオーケストラ風のものが良い。
楽しむ為には、聴き手もプレイヤーも原曲の音色を知っている必要があるが、元の楽曲が管弦楽器・吹奏楽器・パーカスなど多岐にわたる音源を持つほどに、ボイボイ擬音はいよいよ際立って、笑える。
「チキチキ」の向こうに、壮大な原曲が聴こえるようになったら、ほーらあなたも上級者!
スパイスとして、シンバルやドラは、
ぐぉーん
ないし
シャァァァン!
など、リアルに発するのが良かろう。
是非とも一度、盛り上がりそうな楽曲をチョイスして、やっていただきたいものである。


投稿式・読書感想文術

2007年02月13日 | 【鈴木の部屋】
横溝正史原作の映画「犬神家の一族」を先日ようやく見ることができた。
横溝、といえば金田一。
金田一といえば推理小説。
推理小説と、いえば…
そういや江戸川乱歩もシャーロック・ホームズも読んでいたのは小学校の時だった。
鈴木が人生の中で一番本を読んでいた時期は、小学校。
先述した2つの推理シリーズ+横溝正史は完璧に鈴木のコアな部分の趣味である。
が、そこに到達するまでそれこそジャンル国内外問わず、伝記から小説から事典、はたまたポエムやマンガに至るまで幅広く読んでいた。そんな時期である。
我ながら「常識的」で「バランスのいい育ち」したなァ~と思ってやまないうぬ・ぼれ子…鈴木。
それには、この時期のランダム読書も一役買ったと思われる。
読書に限らず、雑多な情報を無防備にさらうということは、子供時代に絶対必要だ。このことにはまた別の機会に触れるとして…

さて、小学生時代の長期のお休み。
宿題のなかで、鈴木がひときわやる気まんまんだったのは「読書感想文」である。
工作も、日記も、好きだったためかなり楽しくこなしていた宿題だったが、この読書感想文に対する「やる気まんまんさ加減」は、ちょっと子供らしからぬところからのモチベーションであった。
間違いなくにいい本をチョイスし、素直にジ~ン…ときてグッ!ときて筆舌に尽くしがたい感情がクッ!っとこみ上げてきたとしても…。
いざ感想を書く段階になると、鈴木はこんなことを考えていたのである。

「この場面、かなりいい場面。取り上げておかない手はないよ」
「ここの展開いまいち好みじゃないけど…でもここがこの話の泣かせどころだよ?いいとは思うから、'むねを打たれた'って書くのがベストだよね」
…こう書くとまるで私が「いやな子供」のようだが決してそんな子ではないので悪しからず~。
この時のモチベーションを、鈴木の他の体験に例えるならそう。
高校時代、ほぼ毎週聴いていた所ジョージのラジオ番組(ゆるい)に、一度だけ投稿したことがあった。
「これは絶対いける!」
とひらめいたネタを送ったらまんまと採用されたのだ。

「これを書けば間違いなく採用」
と確信し綴っていたこの時の感覚は、まさに読書感想文を書くときのそれ、そのものであった。
言うなればハガキ職人、もとい「感想文職人」な子供だったと言えよう。

ちなみに一番よく書けた感想文は、確かポプラ社の「銀のスケート靴」という本だった。
なんとなく、読みたくなってきた。いま、感想文を書いたら相当に実直なものが、書けそうな気がするよ。

掃除婦は…見た!

2007年02月11日 | 【鈴木の部屋】
通勤電車のはしっこで、地味に舞台の台本をヨミヨミしている最近の鈴木。
そんなある日の帰宅時に起きた事件のお話をしよう。

地元駅近くで急行から各停に乗り換えるため途中下車した鈴木。ホームを吹き抜ける風に寒気を催し、各停が来るまでの間に駅ビルのお手洗いに立ち寄った。
駅ビルは閉店時間。
店に網を掛け始めている店舗もちらほら。
そんな中、「二階の方がきれい」というプチ知識をもった鈴木はわざわざ二階のお手洗いを目指す。さすがは地元である。
広いお手洗いエリアは左に長い造りになっていて、手前の洗面エリアの正面と右側に、ばばん!と鏡が張られている。明るい。
その前で、女の子が一人「早くでないと」とばかりにお化粧を直している他、フロアにいたお客さんももうはけきってしまったようで、「蛍の光」もフェードアウト寸前である。
閉店後のデパートの、誰~もいないお手洗い…。
1人大好き・鈴木はマイペースに用を足し(書かなくてよいのにいつも書いてしまう)個室から出ると見事にひとっこひとりいなくなっていた。
鈴木にとってそれはまさに「トイレ・マイルーム」とでも言えるラグジュアリー空間…(言い過ぎ)!
ま、是非TOTOのCMに使っていただきたい感じだ(パクリ)。

さ、そんな警戒心がゼロを下回る状態で手を洗い終えた鈴木。
広いスペースに大きな鏡、照明の明るさに何かひらめいたようで、おもむろに鏡に向かい姿勢を正して、
…自主練を始めた。
台本を読みながら想像していた動きの数々を、なんとトイレで実践に入ったのである。

知らない方の為に書いておくと、うちの劇団は普通じゃ有り得ない大げさな動きをモットーとしており、観ようによっちゃかなりのコント。
鈴木は閉店後の駅ビルの、しかもひろーいトイレの鏡の前でただ1人、そんな激しくもアツい動きの練習をしていた。
トライしてはダメ出しもした。
もちろんこれも1人だ。
電車の時間などもはや忘却の彼方、ここがどこの駅なのかも意識が飛んでおり、見えているのは自分だけ。
もしもこの場に「M.Cハマー」がいたならば、私に向かって「ユー・キャント・タッチ・ディス」を熱唱いただけたろう…。
余談だが鈴木の今の目覚ましうたは、何を隠そうこの曲である(笑)

…話がそれてしまった。
引き続き自主練をエスカレートさせていった鈴木だが、この時このような「人に見られたらやばい行為」をするなら絶対に気をつけなきゃいけないコーナーに侵入していたことに全く気づくいていなかった。
そのコーナーとは、簡単に言うと
「死角だと思ってたらあれれ!何故かこの位置からだと丸見え!」
的な、要は「無防備なエリア」のことである。
今回のデッドスポットは入口右の鏡の前。しかもかなりの猫の額。
だがひとたびそこに立ったなら、鏡越しに外の通路が丸見えど、ということは逆もまた然りで、「通路からも丸見え」なのだから大変だ。
そんなエリアに珍入しながら鈴木は危険なほどに練習に集中。危険中の危険である!
そんな時に限って事もあろうに過去最高に激しいポーズを取ってしまった鈴木であるが…
その瞬間、鏡越しの鈴木の視界に突如黒い影がパッ!と現れビクッ!っとして止まったのだ…!
「ギョッ!」
我に返った鈴木は即座に後方に飛びすさりデッドスポットから退避したが…時すでに遅し!
「…み、見られたっ!」
鏡越しに目撃された鈴木たるや「!?」と表現するに相応しい奇人ぶり。
腕をワイ字に振り上げ、腰をひねって足クロス。おまけに「オ行」を発する口の形で眼力鋭く鏡目線。格好たるやマツケンサンバの振り付け師・真島さんばり。なのに身なりはバリバリのOL風。
我ながら人を錯乱させる統一感のなさである!
鈴木は

「し…シマターッ、見られターッ!!」
っと、飛びすさった死角で完全に固まった。忍者のように息をひそめた。
まるで入浴シーンを覗かれてしまった婦女子のように心が乱れていた…!
しかし、このまま固まり続け、掃除婦と思われるその人物が先に入ってきてしまったら!それはそれで余りにもお恥ずかしい!
瞬時にそう判断した鈴木は、攻めに入る決意をした。
ちなみにここで言う「攻め」
とはすなわち
「逃げる」
に相違なく、こちらの動向を伺ったまま動きを見せない壁の向こうの人物に対して、大芝居を打って出たのだ。
ここで重要なのは、如何に何事もなかったかのようにトイレを出るかにかかっている!
そう勝手に攻めの方針を決めた鈴木は、即座にモードをOLに変更し、「せいやっ」とばかりについにトイレから飛び出した!
やはり、そこに確かにいた人物は掃除のバイトと見られる女の子。
おおきなゴミラックの端を両手でつかみながら、予想通り固まっていたのだろう。
ついに出てきたトイレの中の不振人物(私)が驚いたことに「すいません」
とスマートに言い残し、狭い通路をすり抜けていったのを見て彼女はきっと錯乱したであろう。
ハイテンションな姿を鏡越しに目撃されハッ!とおののき鏡から退避、まるで別人が如く颯爽とトイレからでていくまで、その間わずか10秒ほど…。
掃除婦の感覚からしてみれば、それは京劇の早変わりに等しい変貌ぶりであったろうと、閉店した駅ビルから逃げるように走り出ながら、鈴木はちょっと笑ってしまいましたとさ。
鏡には注意したいものである。

ホラーおばさんに会った

2007年02月09日 | 【鈴木の部屋】
友人たちと渋谷で会合。
飲み屋街の某ビル二階の窓際座敷である。
笑顔の耐えぬ会話の最中…
ガラス張りの壁に背をむけて座る鈴木と友人Eの間を縫って、向かいに座る友人の1人が突如、遠くを見つつ顔が恐怖の形相に変わった!何かを叫び、目をそらし固まる…

「何!…何!?」

と背後を確認する窓際チームを後目に、また1人さらに1人と口に手を当て

「ひゃあああ~」

と雄叫びをあげる…
よく、見ると…!!
向かいにある、古めかしい三階立てビルの窓

かかっていたはずのカーテンが10センチ程開けられ…

その奥にかすかに見えてる白いかお…

しろーい「顔」!

窓枠には同じ人物とみられる「指」がかかっており、その指と暗闇に白く浮かぶ顔をつなぐものは…見えない。

さて写真は鈴木が満を持して納めた、極めて世にも恐ろしい現場写真である!

その建物は寂れの窮地ではあるが、一階はにぎやかな中華料理と昔ながらの商店になっている。
建物にせりだす形で取り付けられている各店舗の看板はそれぞれが個性的過ぎて、読み上げるだけで冷静さを欠く。
地下のショーパブ「渋谷ナイト」は、明らかに人の出入りがなさげであり、白黒の「拳を振り上げたマッチョなメンズ」が看板になっておりなかなかにハードだ。
…が、なんと言っても恐怖するのは、一階以外(二階三階)は部屋に電気がついていない。
三階に至ってはギシギシいいそうなバルコニーに枝だけいやに成長した鉢植えが置かれていてなんかコワい。

暗闇の奥からせり出してきた顔はこちらを見つめ、しばらくすると暗闇に消え、カーテンもシャッ!と閉じられる。
何度となく繰り返すうちに、その正体が
おじさん
ではなく
おばさん
だという事実を発見したが、どちらにせよ暗闇の中で一体何をしているのか、しばらくは一同「恐怖」とともに思いを巡らした。

渋谷に立ち寄ったとき、この看板を見つけたのなら…あなたの頭上にはこの恐怖のおばさんが潜んでいるかも知れません!
備考だが、この窓がある二階フロアには「ナイト渋谷」という看板が掲げられていた。

地下の店舗と混同しそうなので、こんなコワい事をするなら
「ホラー渋谷」
とでも改名していただきたいものである。