本日12月15日、来期「楽天イーグルス」の監督になられ5年ぶりのプロ野球界復帰の野村克也氏の講演を聴いた。ユーモア交え和やかに話していただいたが、経験と実績の確かさからの真実と次の世代を育てる熱意に、大変感動した。
監督には、なにより選手の意識を変えること、仕事の野球それを通して人生の教育という役目が求められるという。選手を育てることには、選手の人生への思いやりとともに熱意。「考えないより考えたほうがよい」「知らないより知ったほうがよい」から意識改革を始める。
ヤクルトのミーティングは、いつもこの言葉から始まった。
「はい、今日も知らないより知ったほうがいいを始めます」
意識がかわることで野球観が変わり、その選手のプレーが変わる。そして選手が高く評価され、チームが優勝したりタイトルや記録を手にすることで選手の運命が変わる。選手としての価値(運命)が引退後の人生まで変えてしまう。広沢への助言、古田の教育...そしてデータを取り入れた「ID野球」の工夫...
監督が心打たれた言葉として、紹介された。(ヒンズー教の教えという。)
心が変われば態度が変わる
態度が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
運命が変われば人生が変わる
「生涯一捕手」などと言ったこともあったが、実は優勝請負人の指揮官、そして教育家が、野村さんの後半生である。
戦いには「戦力」「士気」「変化」「心理」の4要素。中でも士気、ムードが大事、チームのまとまりをどう作るか。選手に他チームより進んでいる、強いという優越感、優位感、これが大きな戦力になる。よき、コーチングスタッフを育て、身近に置くことも肝要。熱血漢星野監督の下では、島野がフォロー。
野村さんの野球人生は超一流、そして監督としてもリーグ優勝5回、日本一3回。信念と独創と行動、上や周りに対しても直言居士である。だから、南海ではプレーイングマネジャやったり解任劇も、最近もヤクルトの奇跡から、ダメ阪神!?まで波乱万丈である。
指揮官で人と組織は変わるとはいうが、それ以前にオーナーの意識、経営感覚はじめ、膨大な金と時間がかかる!
さて、「楽天イーグルス」は、再生どころの話ではなくまだ実態も無いような状態とのこと。ノムさんの手にかかり、いつ孵化するのだろうか?最近全くプロ野球を観てなかったが、指揮官は観たいな。
とっくの昔東京スタジアム、内野席で子供たちが鬼ごっこの閑古鳥鳴くパリーグ、ロッテー南海、ポーン、ポーンと野村のミットに入る音が球場内にコダマする。現役のノムさんはあんなところで野球をやっていた。三冠王はじめ前人未到の3000試合出場歴代1位、通算安打数および通算本塁打数は歴代2位。
*********
「野村ノート 野村克也著 小学館 ISBN4-09-387604-5」
野村ノート小学館このアイテムの詳細を見る |
来期は「楽天イーグルス」をBクラス~Aクラスに引揚げて優勝戦線に踊り出て欲しい。
しかし講演で能書きを垂れる前に不倫の挙句に正妻に居直った悪妻を何とかしないと前途は多難です。
野村監督の素晴らしい記録は偉大です。
「楽天イーグルス」の健闘を祈ります。
一球ごとの、投球に入る瞬間のサード長島の構え、テレビはボールばかり追っかけるのでああいういい姿は全く写しません。野村のホームランも観客が殆どいないところで打ってたため、ナマで観た人は数えるぐらいでしょう。記録よりも記憶のほうが大切かなあ、でも記録は実績だし...そんなことを考えながら聞いてました。
テスト生採用は正捕手が数年で抜けそうな南海とかに的を絞ったらしいですね。藤尾の巨人などは当然避けて。まあ、じかのボスで管理されたら、うっとうしそうなかたではあります!
名選手が名監督となるというのもめったなことでもなく、男としてはボクは尊敬しています。